▲なにか妙なタイトルだな。
筆者は、女性だからどうだこうだ—という気はない。
この世にあるのは、能力のある人間と能力のない人間だけだ。
能力のある人間は、性差など気にせず、働けばいいことだ—とずっと思っていた。
でも。
まぁ、確かに女性であれば、出産とか育児とかがある。
そのあたりをどうクリアできるかが、どう生きるのか—ということを大きく左右する。
以下、新聞から抜粋。
働く女性への支援策や育児支援策を掲げる安倍政権。
しかし、働く女性は過酷な現状と向き合っているようだ。
「体調が悪いので休ませてほしいのですが」
当時IT企業に勤めていたA子さんは、妊娠中、つわりがひどい上に不正出血もあったので、
職場に電話すると、上司から嫌みを言われた。
妻が専業主婦の40代の男性上司は、妊娠も出産も万事スムーズだった妻しかサンプルがないため、A子さんの体調に全く理解なし。
社員230人ほどで、上司の人格が職場全体に影響を及ぼす古い体質の会社。
A子さんは産後に復帰するのをためらったが、
それでも仕事を続けたのは、自分で稼ぐことのかけがえのなさを知っていたからだ。
専業主婦だった母は、父と折り合いが悪かったが、経済力がないため離婚もできなかった。
自分は母のようになりたくないと幼い頃から思っていた。
だが、復帰すると疲労は予想以上だった。
娘から風邪をうつされ咳が止まらなかったが、無理して出勤を続けたら、悪化して肺炎に。
保育園の送り迎えをする時、仕事のトラブルで頭がいっぱいで、事故を起こさないかとヒヤヒヤすることもしばしばだった。
起業家の夫は妻が働くことに理解はあったが、激務で、家事育児はほぼ彼女が背負うしかなかった。
復帰後は時短勤務で、月給は出産前の3分の2程度の20万円ちょっと。
A子さんは出産から職場復帰して1年3カ月後、会社を辞めた。
あれほど母のようにはなりたくないと思っていたのに、いまでは「専業主婦」だ。
「女性が仕事バリバリ路線に行っても損するだけなので、娘には高い教養と知性を身につけて、
結婚市場でも高値で売れて、いつでも専業主婦になれるようにしてあげたい」
いまの子育て世代の女性たちは、専業主婦にしかなれなかった母親から、女性も外で働いて自活することが大事だ、と育てられた人が多い。
それなのに、その娘世代は職場で疲弊し、子育てと仕事の両立に阻まれ、「専業主婦のほうが得」と思う人さえいるのが現実だ。
▲補足、感想など
この記事なんなのだろうな。
女性の視点からみると—という感じなのか。
-いまの子育て世代の女性たちは、専業主婦にしかなれなかった母親から、女性も外で働いて自活することが大事だ、と育てられた人が多い。
それなのに、その娘世代は職場で疲弊し、子育てと仕事の両立に阻まれ、「専業主婦のほうが得」と思う人さえいるのが現実だ。---か。
専業主婦にしかなれなかった世代って、筆者の世代の女性達のことをいっているのか。
失礼な言い方だなぁ。
団塊の世代は、人数も多かったけれど、活き活きした女性達も当然多かった。
専業主婦という結果になった人も多かったけれど、それは個人の能力とかその他諸々の条件の下での選択であろう。
専業主婦を選択した--というべきであろう。
確かに、女性が働きながら、出産育児をするためには誰か手助けをする人間が必要不可欠だ。
そういう人がいるかいないか—ということで、大きな分岐点となっていることは確かであろう。
でも。
記事の「専業主婦のほうが得」という言い方は、筆者にはひっかかる。
そもそも損得という話か。
また、この文章はどうだ。
-女性が仕事バリバリ路線に行っても損するだけなので、娘には高い教養と知性を身につけて、
結婚市場でも高値で売れて、いつでも専業主婦になれるようにしてあげたい—て。
なにか、気持ちの悪い文章だな、と思う。
どこが気持ちが悪いのかぁ。
仕事というものを軽視しているように感じるからかな。
バリバリ仕事をして「損する」って、なんだ。
そうではあるまい。
仕事をすることも、出産育児をすることも、専業主婦であることも等価だ。
同じように人間にとって大事なことなのだ。
人生では、いろんな条件のもとで、専業主婦を選択せざるを得ないタイミングが存在するということ。
出産育児の目処がつけば、また働けばいいことだ。
働きつづけることも、専業主婦であることとも同じくらいの価値のあることだ。