2013年7月27日土曜日

韓国における知の崩壊の背景—呉善花さん。

韓国系日本人の呉善花さんが、韓国で進行している「知の崩壊」を指摘している。
 こういう韓国人にとって自らの「負の部分」を指摘されるのは耐え難いらしい。

 だから、いわば「己の恥ずかしい部分」を指摘する呉善花さんは、韓国人・在日韓国人から憎まれているようだ。<そういえば、なにかの本に、ある時、自宅のドアにツルハシが打ち込まれていたことがあったとか--読んだような記憶がある>

 まぁ、このことからも韓国人の「合理的精神の欠如」というものが推定できる。
 合理的精神(科学的思考方法といってもよい)のないところで、科学も学問も進歩するわけがあるまい。

 以下、新聞から抜粋。

 《韓国は世界一の学歴社会と称されるが、そのイメージとは裏腹に“知の崩壊”が進んでいる。
 呉善花教授がその背景を解説する

 韓国の受験戦争は苛烈だ。
 それほどまでに韓国は厳しい学歴社会で初等教育での学力は国際的に見ても高い。
 ただ、成長するほどレベルが下がる。

 「世界の大学ランキング」2012年発表)ではソウル大は59位。
 平和賞を除けばノーベル賞受賞者は一人もいない。
 学歴さえ手に入ればよくて、さらに深くものごとを 学ぶ意味を見出せない者が多いように思えてならない。

 韓国の書店には参考書を選ぶ学生の姿ばかりで、社会人の姿はほとんど見られない。
 韓国人は 世界一読書量の少ない国民、
 韓国統計庁による調査では韓国人の40%以上が 年間1冊も本を読まず、平均読書量は5・3冊だという
 こうした現象の大きな原因の一つが「漢字廃止」である。
 1970年の春、韓国は 学校で漢字を教えることをやめた。
 50年近く経った今日では約8割の国民がハングルしか読めなくなってしまった。

 韓国のキーボードはスペースキーの 横に一応今でも漢字変換キーがあるが、若い世代にはほとんど使われない。
 韓国語の語彙は漢字由来の「漢字語」が約7割を占める。
 それを表音文字であるハングルだけで 表わすのだから、日本語を平仮名だけで書くようなものだ。

 同音異義語の判断に迷うことが 増える。
 表意文字である漢字であれば、知らない熟語が出てきても意味が掴みやすいが、ハングルではそう はいかない。
 意味が分かりづらいものを簡単な言い回しに言い換えることもある(日本語で譬えると 「腐心する→もんだいをかいけつするためにがんばる」といった具合)。

 だからどうしても幼稚な表現 になり、言い換えのできない抽象的な概念などの理解が難しくなる。
 書物に漢字語がたくさん出てくると意味不明な言葉の羅列に見えるが、ハングル専用世代はそこを 読み飛ばす。
 残りの文脈でなんとなく理解した気になるのである。
 従って本を読む気も失せ、読書量 は激減するわけだ。

 さらに恐ろしいのは文化の断絶である。
 古典や史料がどんどん読めなくなり、大学の研究者たちで さえ60年代に自らの指導教授が書いた論文を読むことができないのだから、問題の根はとても深い。
 折に触れて漢字の復活が議論されたが、「世界一優れた文字を守れ」と主張するハングル至上主義 者たちの反対に遭い、今や教師の世代に漢字を教えられる人材がいなくなってしまった。
 大統領である「朴槿惠」はおろか、調査では大学生の25%が「大韓民國」を漢字で 書けないとするものもあった。

 ノーベル賞受賞を逃す度に「日本は賞をカネで買った」と罵る声が上がるが、そんな暇がある のなら漢字を失うことの意味を真剣に考えるべきではないだろうか。 


▲補足、感想など

 1970年代から漢字をなくした—以来約40年を越えたといことか。
 もう、無理だろうなぁ。--漢字を復活するのは--

 記事にあるように、ハングルだけだと一応読める—でも内容を理解できない、ないし、ぼんやりと理解する--ということになる。
 これを機能性文盲というらしい。
 韓国人の場合、国民の25パーセントぐらいがこれに該当するとのこと。

 また、この事は図書館というものの意味を失わせたということだ。
 かっての多くの「知の蓄積」というものを失わしめた。
 このことを直視すると、筆者など「身震いするほどの恐怖」を感ずる。

 これは、
 ハングルだけでは高等教育はできない—という意味でもある。
 それをわずかに補い埋めているものが「英語」であろう。
 ハンブルの「不分明さ」を英語の文章の明晰さで補っているのであろう。
 では、英語が得意でない人は--結局、置いてきぼりされる--ということなのだな。

 いや、いや—これら一連のことは、韓国人が自ら選択したことだ。
 自分で蒔いた種は、いつか自分で刈り取らざるをえない時期がくる。

 話はちょっと反れるが。
 このブログでなんども触れているように、もう、日本国内にいる朝鮮系の人間にだまされはしない。
 日本のテレビ新聞などのミスリードに日本人は騙されはしない。

 韓国人が上の、「漢字を捨てるという決断」により、どういう「結果」を招いたとしても、それは韓国人が自ら選択した結果であり、自らが「刈り取らざるをえない」ことなのだ。

 日本人から援助するとか手を差し伸べる—ということはありえない。
 日本人は、韓国人の選択になんらの関与もないからだ。