2013年7月6日土曜日

韓国朴大統領の深謀遠慮—って。

▲記事に朴韓国大統領の深謀遠慮なる言葉があって、さて、なんだろうか—とひっかかった。

 なんかなぁ。
 これは。

 いや、なにかというと。
 安重根という日本の伊藤博文総理を暗殺したテロリストの像を奉天駅につくらせて欲しいと朴大統領が中国へ言ったという話だ。

 日本からすれば不愉快な話だ。
 韓国国内に安なんたらというテロリストの銅像がいくらあっても知ったことではないが、中国という他国にそんな像が立つというのはなんかな—と思う。

 中国と関係のない話ではないか。

 以下、新聞から抜粋。

 韓国の朴槿恵大統領が訪中した際、旧満州のハルビン駅頭で伊藤博文を暗殺した安重根の記念碑設置を認めてほしいと 中国側に要請した。
 暗殺事件は1909年。
 今なぜ安重根なのか。

 日本の朝鮮支配の元凶として伊藤博文を暗殺した安重根は、韓国最高の民族的英雄である。
 先年、韓国の民間人がハルビンで銅像を建てたが、中国当局に撤去されてしまった。
 日本への配慮からとも伝えられたが、 今回、中国側の出方が注目される。

 朴大統領の要請は明らかに韓国世論向けだった。
 親日派と非難された父・正熙の娘として、 自分は愛国者であることを国内にアピールするためである。
 来たるべき訪日など、対日関係改善に向けての布石とみていい。

 対日接近の前にまず“反日愛国パフォーマンス”で世論の支持を取りつけておこうとの作戦だ。
 今回の韓中首脳会談について日本ではもっぱら「日本外し」「日本の孤立化」が指摘されたが、本質は「北朝鮮外し」である。

 韓中両国とも、最大の懸案は北朝鮮なのだ。
 中国外交において、まず韓国大統領が北京を訪問したのは異例中の異例だ。
 注目すべきはむしろ、トップ就任から1年半にもなるのに、まだ金正恩が北京に招かれていないことだ。

 韓中の友好演出は、北朝鮮を国際社会に引っ張り出すための圧力である。
 これに金正恩がどう反応するか。
 朝鮮半島情勢の当面のキーポイントである。

 しかし、だからといって韓国外交が今後、中国に過度に傾くことはないだろう。
 韓国にとって経済的、軍事的に膨張する中国に対する気遣いは不可避であり必須である。
 中国の存在感の大きさは日本が感じる以上に切実なのだ。

 しかし中国のパワーに対抗できるカードは韓国にはない。
 経済だって、このままでは中国に飲み込まれてしまう。
 韓国の対中交渉力は、背後に日本があってこそ効果を持つ。
 保守本流の彼女は、そこは分かっている。

 韓国にもこの地の地政学的環境、歴史的経験から、それなりの戦略的思考はある。
 訪米、訪中を終えた彼女の目は間違いなく日本に向く。
 日本もそんな韓国をうまく利用すればいいのだ。
 

▲補足、感想など

 この記事、サンケイの黒田さんの記事なのだが。
 韓国を利用—って。
 
 なにかの間違いだろう。まぁ、黒田さんなりのオブラートの包んだ言い方かも。
 日本と韓国の関係は、「関わらない、助けない、教えない」だ。これに尽きる。

 しかし。
 上の記事を読みながら、いくつかのことを思う。

あ、国家の最大の英雄が、安重根というテロリストだ—という事実だ。
 朝鮮民族という民族は、歴史上、本当にこれといった偉材、逸材の出てこない民族なのだ。

 例えば、日本では「坂本龍馬」がいる。
 日本の「幕末」は本当に面白い。
 世界でも比類がないぐらいに「面白い」のではないか—と思える。
 19世紀後半、日本という国の根幹が揺れ動いたとき、偉材・逸材が雲が湧くごとく、日本のアチコチから湧きいで、それぞれが己の主張のため「死を賭した」。
 多くの屍を乗り越えて、やっと「明治維新」に辿りついた。

 このあたりだろう。
 朝鮮民族は、「己の主張に死を賭して」ということができない。いや、そんな主義主張に拘るということをバカにしているのだろう。
 どんなになっても生きて生き延びて、最後に名誉なり、お金なりをつかんだやつが勝ちなのだ--そんな風に考えるのだろう。
 だから、韓国・朝鮮民族には、坂本龍馬も織田信長も出現しない—そういう社会であり、民族だということなのだな。

い、ハルピン駅前に記念碑を建設—か。

 本当に建設するのかな。
 日本に対する「嫌がらせ」のポーズ、韓国国内への「反日の姿勢をとっています」というポーズではあるまいか。
 まぁ、これだけ広言したのだから、有耶無耶にはできないか。

 そして。
 世界のどこかの会議で安倍首相に会って、立ち話でもするとき、「ハルピンの駅前に安重根の記念碑を建ててやった。ざまあみろ」とか、安倍さんに言うのか。
 いや、いいけどさ。お好きにすれば。

 いつも思うけど、韓国人って、こういう攻撃は得意だけど、日本から反撃されると予想していないのか。
 日本人が反撃しようとすると、日本国内のマスコミにいる朝鮮系の記者など、日本国内の朝鮮系国会議員などが「阻止」してくれる—と考えるのか。

 これだけ、インターネットが普及した時代に、新聞テレビだけで、日本人の世論を操縦はできない。
 日本人の韓国旅行が「激減」した例を見たであろう。
 一層、減るという「反撃」をくらうことになるだろうな。


う、黒田さんのいう朴大統領の「深謀遠慮」とはいったいなんなんだ?

 これが、そもそも深謀遠慮なんて、ものか。
 単純極まりない話だ。

 要するに、韓国の朴大統領は、日本人に「インターネット普及以前の態度・姿勢」に戻ってもらいたい—と願っているだけだ。
 日本の朝日新聞、毎日新聞に巣食う「朝鮮系の記者、論説委員などが、新聞にテレビに跳梁跋扈した時代の頃に戻って欲しい—と願っているということだろう。

 やれ慰安婦が、やれ日帝36年が、やれ日韓併合がなんたら—とか言えば、日本が謝罪して、お金を出してくれる—そういう時代に逆戻りして欲しいと願っているというだけではないか。

 残念なことに。
 上で書いたような時代にはもう戻らない。
 それだけ、インターネットというものは「破壊的なインフラ」だったということだ。


え、どこに核心があるのだろう。

 朴大統領の「安重根記念碑建設」は、韓国人とすれば「普通の感覚」なのだろう。
 ところが、日本人には「嫌がらせ」としかとれない。

 つまり、朴大統領は日本人へ嫌がらせをしつつ、日本へ近づく—という曲芸的なことを考えているということなのだ。
 
 これは-と思う。
 日本人は、もう、朴大統領を受け入れない。
 すると、朴大統領の選択は一つだ。

 中国と「一連託生」の関係となること。それ以外にはあるまい。