▲どのあたりから。
新聞では、「アベノミクス効果」らしい—と。
いや、まぁ、そうかもしれない。
でも。
これは最近の傾向を反映したものだ—と筆者は思った。
ここ数年、なにか日本・日本人が変化してきたように思える。
その例示として。
あ、日本の学生が海外へ留学しなくなった。
い、映画で邦画の率が高くなって、ハリウットなどの率が35パーセントぐらいになった。
う、生花、お茶などを嗜む人が多くなった。
そういえば。
中国の新聞が「日本という国全体が右傾化してきた」--とか書いていたが、「右傾化」という表現が当たっているかどうか分からないが、日本のものに・日本嗜好に回帰してきたのだろうな。
アレコレ海外のものにもふれたが、結局、日本のものの方がいい—てな感覚かな。
内向きといえば、そう。
でも、結局、いいものはいい—と。
日本全体を方向付けるような大きなトレンドとなっているのだろう。
以下、新聞から抜粋。
男性にとって憧れの存在である浴衣姿の女性。
今年は古典柄が人気を集めている
「浴衣姿の女性とデートしたい」「うなじにぐっとくる」。
このような男性は意外と多い。
当の女性たちは「洋服と違って着るのが面倒で動きにくい」と敬遠しがちだったが、
こうした男性の“願望”に応えてか、最近、浴衣を楽しむ人が急増。
人気があるのは古典的な柄だが、アベノミクスの影響か、百貨店では高級品が例年の2倍以上の売れ行き。
最新の浴衣事情を探ってみた。
「夏を楽しむファッションのひとつとして、浴衣を取り入れるお客さまが増えてきていますね。
ワンランク上のおしゃれを楽しみたいという人が多いようです」こう話すのは、阪急百貨店呉服営業部バイヤー。
浴衣の売れ行きは、例年の2倍以上を記録しているという。
目を引くのが、値の張る高級品の人気ぶり。
あつらえ用の着尺浴衣が、例年の約2倍の売れ行きと好調。
高級感ある独特の風合いが魅力の老舗「竺仙」の反物(5万~6万円)は仕立て代や帯などの小物もそろえると10万円はするが、「4月に販売したところ、あっという間に売れてしまった」という。
ただ、一番の売れ筋は3万円前後の価格帯のプレタポルテの浴衣。
今年は古典柄が圧倒的に多く、「紺や白の定番はもちろん、淡い緑も人気です」。
同店では7サイズを展開しており、ほとんどが洗濯機で洗うこともできるという。
同店では小物の選び方や帯締めのアレンジなどで“自分らしさ”を表現できるように、スタイリングの提案もしており、
「花火やお祭りなどのイベントだけではなく、お食事や観劇、ショッピングと、洋服の延長で浴衣を着られています」と。
市場調査会社が5月、未婚男性600人を対象に行った
「女性の浴衣姿」に関する意識調査によると、82・2%が「浴衣姿の女性を見るとうれしい」、
81・3%が「浴衣姿の女性とデートしたいと思う」と回答。
男性の約8割は浴衣を着た女性に魅力を感じているという結果が出た。
さらに9割が「女性の浴衣姿はキレイだと思う」と答え、
「いつもよりキレイに見える」「ホレ直した」「うなじが最高」などの意見も。
なかでも、白や紺の生地に古典的な模様の「古典柄の浴衣」が好きだと答えた人は88・7%で、
レースなどが盛られた「派手柄の浴衣」の11・3%に大差をつけた。
その理由として、「涼しく感じる」「女性特有の艶っぽさが表れている」
「見ていて心が落ち着く」という回答が多く、浴衣女性に“癒やし”や“色気”を感じる男性が多いことがうかがえる。
▲補足、感想など
なにか、浴衣ブームというものが、落ち着いてきて平常のものになった—とでも言えばいいのか。
古典的な模様に人気ということは、そういうことであろう。
これって一体なんなのだろうなぁ。
日本人は、結局、日本人でしかないのだ—と覚悟を決めたということであろう。
また、日本人であることに「誇り」を持ち続けよう—ということでもあるのだろうな。
きっかけは。
おそらく、2年前の東日本大震災だ。そして、福島の原発事故なのだろう。
あの時、日本中に放射性物質が撒き散らされる—というような懸念があって、日本在住の外国人はこぞって日本を逃げ出した。
しかし。
日本人は、この日本列島という島嶼国家から「逃げ出すところなどどこにもないのだ」
だから。
日本人は、この日本という国の上で「死ぬしか無いのだ」--と覚悟を決めたのだな。
そんな風に覚悟を決めて。
周囲を見渡したとき、
日本人が数千年かけて営々として創りあげてきた「文化」を、そして、この国土を、心底、愛おしく思うようになったものだろう。
巨大な災害というものは、日本人の「精神性」にまで影響を及ぼすということか。