2013年7月9日火曜日

天皇陛下のインドご訪問が決まる。

▲この間、本を読んでいて、「天皇制」という表現はおかしくないか—と。
 制度ではないではないか。
 日本という国がいつ誕生したのか定かではないが、日本という国が生まれたときには、既にそこにあったものではないか。

 なにが制度か--と。

 なるほどなぁ。その通りだ。
 日本というこの極東の島嶼国家の誕生とともにある—そんな存在なのだな。

 いや、話がどこかへいった。

 天皇皇后両陛下が、この11月に30数年ぶりにご訪問されるという話だ。

 以下、新聞から抜粋。

 政府は、天皇・皇后両陛下が11月30日から約1週間、インド を公式訪問される。
 政府は閣議で、天皇・皇后両陛下のインド公式訪問を決定し、 11月30日から約1週間の予定となると発表した。

 両陛下の訪問は長年 インド側が要望しており、去年、 日本とインドが外交樹立60年を迎えた ことをきっかけに実現することになったもの。

 天皇・皇后両陛下のインド 訪問は1960年、当時皇太子ご夫妻として公式訪問された他、 1962 年、1975年に立ち寄られて以来38年ぶり4度目となる。


▲補足、感想など

 前回が1960年—か。
 昭和35年か。
 昭和39年が東京オリンピックだから、日本が先の大戦からようやく復興して、年10パーセント以上のスピードで高度成長期に入ろうとしていた頃だな。

 筆者が、中学一年の頃か。
 もう、本当に茫々たる昔ではある。

 インドは、いま、人口は12億人をこし、一人あたりのgnp が2800ドルぐらい。
 言語も人種も多様で、多民族国家といっても間違いではあるまい。

 今、日本がインドに近づこうとしているのは、一つには、中国への失望がある。
 あんなヤクザな国家・没義道な民族とは付き合えない—という諦めがあるのだ。

 対して、インドは問題も多いとしても、議会制民主主義を採用している国だ。
 また、12億人という人口も魅力に見える。
 この日本がインドへ近づくという「賭け」が吉とでるか凶とでるかは分からない。

 しかし、今、日本はこの「賭け」にかけるしかない---
 外に選択肢がないのだ。

 この21世紀前半を切り開く組み合わせとして。
 日本 プラス インド プラス アセアンの国家群 --これしかあるまい。

 世界はこのあたりを中心にして動く筈だ。

 その意味で、天皇・皇后両陛下がインドをご訪問されるのは、これからともに「繁栄していきましょう」というご挨拶とも言えそうだ。