2013年7月7日日曜日

尖閣で、日中の衝突があってもロシアは関与しない。

ロシアのプーチンさんは、中国とは関わらない。
 関わってなんのメリットがある。

 そもそも—と思う。
 ロシアのプーチンさんは、中国の習近平国家主席を「信用」していないだろう。
 なにかあれば、自国から抜け出せるように海外(あぁ、アメリカにか)に資産・家族を脱出させているような国家の指導者を信用するわけがあるまい。

 プーチンさんは、ロシアの大地の上で、「討死」する覚悟だ。
 そんな人間が、いつでも脱出の用意をしているような指導者と「ともに戦うわけがない」

 以下、新聞から抜粋。

 201375日、香港フェニックステレビは、 5日より開始されている中国ロシア両海軍による合同軍事演習をうけ、国際ニュース番組「鳳凰全球連線」において、 「日中間に武力衝突が起こった場合、ロシアが必ず中国を助けてくれるとは限らない」 とする、元海軍軍人で現在は同局記者の盧宇光の意見を伝えた。

 以下はその要約。

 日米同盟に平衡する軍事パワーとして中・ロ間の同盟があると言われているが、自分はそうは思っていない。
 習近平中国国家主席がロシアを訪問するなど、 中国は一貫してロシアとの政治的軍事的協力を強調してきた。
 これに対し、ロシア側の対応も確かな手ごたえがあるものだった。

 しかし、仮に日中間において尖閣諸島をめぐり武力衝突が起こった場合、 ロシアは必ずしもわれわれの味方をしてくれるとは限らない、とみていいだろう。
 さらに、ロシアの軍事専門家は、中国海軍にとってはレーダーなどの各種軍事設備に頼るだけではなく、遠洋航行での補給や、空母護衛状態での戦闘などを演習することが重要だと指摘している。

 また合同で対潜水艦攻撃や海上の目標を攻撃するなど、実際的な合同軍事技術を高めることが今回の軍事演習の目標だ。

▲補足、感想など

 なにか、中国側の分析の甘さがなんともいえないなぁ。
 これなんて、どうさ。

 --習近平中国国家主席がロシアを訪問するなど、 中国は一貫してロシアとの政治的軍事的協力を強調してきた。これに対し、ロシア側の対応も確かな手ごたえがあるものだった。---って。

 冒頭で書いたように、プーチンさんは、中国の習近平国家主席を「信用していない」
 そんな関係の中-- ロシア側の対応も確かな手ごたえがあるものだったという表現に中国という国の対ロシア、対日本への分析力の甘さを感じさるをえない。

 この中国人のこういう「自分への甘さ」はどこからくるのだろう。
 そういえば。
 昨年の夏、反日騒動を中国が引き起こす前に、「どうされたって、日本企業が中国から脱出するわけはない」とかいう報告が記事になっていたな。

 核心は中華思想からかな。
 ましてや、「知的正直」であることを軽んじる民族だ。

 自分に対して「大甘の評価」をして、それを調査・報告する人間も一杯いるということなのだな。
 そんな報告を真に受けて、軽率な判断をしたのが昨年の「反日騒動」か。

 今度は、中国が尖閣で騒動を起こせば、必ず、ロシアが助けてくれる—とか「大甘な調査報告」が、習近平国家主席の元に届けられる可能性も高いな。

 まぁ、中国が勝手に解釈すればいい。
 
 でも、ロシアのプーチンさんは、中国を助けることなど、少しも考えてもいないことは確かだ。