▲みんなの党の渡辺代表のコメントをみてびっくりした。
原発ゼロが、参院選の争点になるというのだ。
ばかな、と思った。
核心はなにか。
それは「日常の生活を守る」ということだ。
毎日、食事の準備ができて、お風呂に入れて、職場で機械が動き、pcが動くという状態を守る—ということだ。
こういう当たり前の生活を維持するためには、ある「絶対量のエネルギーを確保」しなければならない。
現在時点で、原発に代替するエネルギー源は見つかっていない。
ならば。
少なくとも、原発に代替するエネルギー源を確保・実用化するまでは、「原発ゼロにするかどうか」の選択すらもできないということだ。
今は、「原発再稼働」しかない。
原発をゼロにするかどうかは、代替エネルギー源が「実用化」され、充分なエネルギーが確保された後の話なのだ。
以下、新聞から抜粋。
みんなの党の渡辺喜美代表は3日、日本経済新聞などのインタビューで
「参院選は原子力発電所をゼロにするかどうかが争点になる」と述べ、
早期の脱原発を掲げて自民党との違いを打ち出す姿勢を示した。
参院選後に日本維新の会と合流する可能性については「ない。
体質や文化、歴史観が最初から違う」と語った。
渡辺氏は今後の野党再編に関して「選挙結果、国民の意思をみて判断する」と含みを持たせる一方、「政権を取った途端に失墜した『寄せ鍋政党』の民主党の教訓を常に念頭に置かなければならない」とも指摘した。
憲法改正については「改正前に官僚制改革などやるべきことがある」とし、参院選での争点化を避ける考えだ。
▲補足、感想など
政治家の「科学的非常識さ」に呆れてしまう。
冒頭でふれたように、原発をどうするか—という話は、「政治的な問題」では片付かない。
もっと、国全体のエネルギー確保—という視点から論じないと、ドイツの失敗の轍を踏んでしまう。
エネルギーの問題を、単なる政治論争とするな。
どうエネルギーを確保するか—という話は、もっと工学的・技術的に論ずべき問題だ。
だから。
参院選の「争点」とはなりえない。
みんなの党の渡辺さんは、「核心を見失うな」