2013年7月18日木曜日

中国の不動産バブル崩壊で、世界的金融危機の可能性あり—と麻生さん。

▲麻生さんが言及する-というところがポイント。
 麻生さんは、日本の財務相だ。迂闊なことが言えるわけがない。

 してみると、「金融危機」の可能性が高いというか、日本の国民へ向かって警戒を呼びかけなければならない状況になっている—ということだろう。

 いや、中国の無茶苦茶な経済政策はどこかで破綻するべきものだ。
 なにか明日のことなど知ったことか—というような無謀なものであった。
 とうとう—というか、当然というか、バブル崩壊が「秒読み」となったということを「麻生さんのコメント」は意味している。

 以下、新聞から抜粋。

 麻生副首相兼財務相は「中国の不動産市場で、バブルがはじける可能性があり、 それは、世界的な金融危機をもたらす恐れがある」と警告し、そうした状況に懸念を示し、 日本政府が状況の進展ぶりを注意深く見守っている事を示唆した。

 また麻生副首相は、中国のシャドーバンキングをめぐる状況に関して、特別の憂慮の念を表した。
 シャドーバンクとは、銀行ではないが、巨額のクレジットを与える金融組織で、 クレジットの多くは、事実上戻ってこないと見られており、中国の金融状況が不安定化する恐れが出てきている。

 一連の専門家らは、麻生副首相の見方を確認し、シャドーバンクの活動は、 2007年に米国で起きた危機のような状況を呼び起こすかもしれないと警告している。
 この危機は、投資銀行リーマンブラザースの破綻をもたらし、その後世界的な金融危機を引き起こした。


▲補足、感想など

 この中国のバブル経済は、2008年のリーマンショックを契機として、中国が人為的に発生させたものだ。
 現在が2013年か。
 してみると、5年間という「中国のバブル経済最盛期」であったということだな。

 そうだな。
 日本も1985年-1990年ぐらいで、ほぼ5年程度だった。

 日本と中国は、2008年のリーマンショックというものに対して、対極的な姿勢・行動をとった。
 アメリカ発のサブプライムローンというクズ証券(無価値なものとなった)を買っていたのは日本でもそんなに多くはなかった。

 しかし、世界的な金融危機により、ヨーロッパ、アメリカの企業と取引していた日本の企業は、大きな赤字を抱え、2009年の春の決算では数千億円の赤字を計上した。トヨタなど2010年の春も数千億円の赤字を計上したのではなかったか。<お陰で、現在の日本企業のbsはぴっかぴっかだが--

 対して、中国はこのリーマンショックを乗り切るために、国内で大規模な公共事業を行い、内需を拡大した。
 一説によると、このバブル崩壊で中国では350兆円が不良債権化するらしい。それによりお金が回らなくなり、企業等の倒産が増える。<このあたり、日本の1990年代を思い出せば分かる>

 さて、こうしてリーマンショック以来5年を経過してみると、コツコツ真面目にやってきた国と、博打打ちのようなことをやってきた国との「差が明確」になってきたということだ。

 さて、350兆円ものお金が不良債権化して塩漬け状態になったとき、どうするのだろう。
 中国は、もっている2兆ドルの米国債を売る?  でも誰に?  →日本が主として買うということになるのか。
 
 また、麻生さんがこう言っている。

 --ここから--

 「オーバーナイトコールが7%だとか、一時期15%まで上がった。そういったのは不安材料として、えらいことになっているんだと思う」「どういう影響が出てくるかは今何とも言えないが、結構しんどい状況というのが、我々の見えないところで起きているということは十分に考えられる」

 --ここまで--