2014年11月1日土曜日

日本の円安に懸念を示している—と韓国朴大統領。

円安に懸念か。
 いや、懸念を示す—だけだったら、まぁ、どうということはない。

 円:ウォン が101 くらいの比率でないと、韓国の貿易で利益がでないらしい。
 で。
 韓国政府が、ウォン/円 の相場に介入しているのではないか—とウワサされている。

 この介入はちょいと手間がかかる。
 それはウォン/円 を直接取引する場所がないためだ。
 それで、ソウル市場でウォン/ドル の取引で、ドルを買い、次に東京市場の 円/ドル取引で、ドルを売って円を買う—という手間をかけなくてはならない。

 まぁ、ソウルでのウォン/ドル取引では市場が小さいため、どうとでも操作できる。しかし、東京市場での円/ドル取引で、円高へ振れさせようとしてもとても無理。

 で。韓国政府は大損をしているのではないか—と。
 その悲鳴の声が、表題の「円安に懸念」という意味ではないか---と。

 以下、新聞から抜粋。

 韓国の朴大統領が、日本の円安に懸念を示している。
 サムスン電子に続いて現代動車も大幅減益となるなど、ウォン高で輸出企業の業績低迷が表面化し悲鳴にも聞こえる。

 韓国銀行は金利を引き下げたが、ウォン安効果は限定的。
 一方株価の下落は止まらず、外国人投資家が資金を引き揚げる現象が加速しかねない。

 「輸出企業の利益が円安のために悪化する恐れがある」
 朴大統領は側近との協議でこう述べたという。
 ロイターは「大統領が為替相場に言及するのは異例」と。

 円とウォンの相場は今年8月に1円=10ウォンの節目を突破した。
 ウォン高基調が続くなか、韓銀は10月にも金利を0・25%引き下げ、最低水準の年2・0%とした。
 世界株安の際は円が買われ、ウォン高を止める条件はそろっているのだが、1円=10ウォン台を一時的に回復すると押し戻される相場展開が続く。
 2012年11月以降で比較すると、約4割もウォン高が進んだ。

 当初、「円安は怖くない」と論調も多かったが、ここにきて、悪影響が出てきた。
 現代自動車が発表した7~9月期決算は、ウォン高が響いて最終利益が前年29%減となり、事前の市場予想も下回った。
 ポスコもウォン高で外貨建て資産に差損が出て、最終利益が60%も減少した。
 サムスン電子は営業利益が前年比で6割減となる。

 韓国では財閥系企業が寡占状態にあるため、上位企業の業績悪化は国家経済を直撃する。
 こうしたなか、韓国の企画財政省は、中小企業などに対し、総額約1兆ウォン規模の支援策を打ち出すと発表。

 k氏は、「韓国は国内総生産に占める輸出依存度が約50%と高い。
 円安ウォン高による輸出不振で経済成長率が急降下することを恐れており、円安が韓国経済を直撃する危機の源泉であると警戒している」と。
 円安ウォン高は株式市場にも打撃を与える。
 KOSPIは10月に入ると下落が続き、17日には1900台を下回る。

 下落を主導しているのは外国人投資家の「韓国売り」だ。
 今回の利下げについても「欧州の景気低迷などで投資資金が急速に韓国市場を離脱する状況にある。利下げにより韓国資本市場の不確実性が増しかねない」と警戒。

 韓国に打開策はあるのか。k氏はこうみる。

 「正攻法は内需を拡大すること、人口約5000万人の経済規模、生産年齢人口比率も下降に転じる、打開策は限られる」

 韓国の輸出企業はウォン安を武器に成長してきたが、米財務省が報告書で、韓国当局に対し「為替介入を減らし、透明性を高めるべきだ」と注文をつけている。
 「対円でのウォン安誘導を試みるのではないか」(国内系シンクタンク)との見方。

 韓銀の総裁は今年のGDP成長率予測を従来の3・8%から3・5%に、来年の予測も4・0%から3・9%に下方修正した。
 朴大統領は会合のなかで、「経済再生のゴールデンタイムはいくらも残っていない」と語ったと。
 韓国経済はこのまま黄昏を待つしかないのか。


▲補足、感想など

 黄昏を待つしかないのか—か。
 たぶん、その通りだろうな。<優しいユダヤ人が待っていて繰り延べ返済の話がでるさ>

 「嫌われ者国家の顛末」—という言葉が頭をよぎった。
 世界中から嫌われて、じわじわ自滅していく。
 人間でも国家でも同じだな。

 ちょっと、掲示板から書き込みを拾ってみよう。

--ここから--
◇クネが円安に文句を言い始めたのは、安倍政権が誕生する前の日本の超円高が 是正されて1ドル70円台が1ドル90円台に是正されたときから。
 円安になれば韓国の製造業の競争力が失われると予測されるとしても、実体経済 にサインも現れていない時点から文句を言っていたのは異常だ。

 韓国政府自身が、円安によって直接的に大損したと考えないと、当時のクネの行動 は説明がつかない。 そこで言われているのが、韓国政府自身による円相場に対する為替介入だ。
 民主党政権時代に、日本経済を苦しめるために、韓国自身がドル売り円買い介入を行って、円高誘導を行っていた可能性が高いのだ。
 それが円安になって、韓国の外貨準備高会計に大穴を明けてしまったんだろう。

◇クロス通貨で介入するとなると、まずはドルを買い、あとドルを売って円を買うという手間がかかる。コストもかかるうえに、日本は金融緩和を続けているので長期的にじわじわ円安になるのは間違いない。
 間違いないのに安くなる円を買い続けると膨大な損失が出る。
 為替取引の逆張りを国家の金を使ってやろうというのだから笑えることになる

◇韓国位の経済力では円相場に影響を与える介入は無理だろうな。
 日本といえども、円市場の単独介入は無理ということ

◇想定されるのは金利の低下だろうね
 そして 外国資金の逃亡とチョンセの崩壊による不動産ハードランディングまでは想定内

◇サムソンに融資しているのは日本の都銀。
 大株主は殆どが外国の投資会社など。
 利益が計上されても海外に流出して韓国に留まらない。
 先日の大統領がこぼした愚痴は日本ウリヲ助けろの信号であるが とっくに手遅れで継ぎの当て様が無い。 サムソンの株式売買上げ下げが次の指標になるから要注意である。

--ここまで--

 書き込みが真実かどうかは分からない。
 でも、韓国政府が円相場に介入していて、今も介入し続けている—ということは、充分に推定できることだ。
 <恐らく、日本の民主党政権時代から介入していたのだろう。日本の朝鮮系の首脳、朝鮮系の日銀首脳あたりと平仄をあわせることで、利益を確保していた可能性が高そうだ。だから、現在の円安にどうにもできないことにいらついているということではないのかな

 しかし。
 日本の力でも難しい円の相場介入は、韓国ではとても無理。
 恐らく、それが韓国にとって、大きな損失を出すという結果となっているのだろう。
 それこそが、「円安に懸念」という言葉の真実の意味であり、「日本助けて」と暗に日本に向かって言っているのだろうな。

 でも。
 日本は非韓三原則で韓国へ対応する。
 即ち、関わらない、助けない、教えない—と。