▲いや、妙な表題となった。
50円でなくてもいい、100円でもいいのだが--。
あまり、金額に拘ってほしくはない。
筆者の言いたいことは、日本語が読めて理解できることの「嬉しさ」「楽しさ」とでも言えばいいのかな。
また、貧乏が怖くない—とでも言えばいいのかな。
どういうことかと言うと。
筆者の事務所の近くに古本屋が多くある。
店の中には、文庫本一冊50円というところもある。
で。
この前、1冊50円で買った本をご紹介したい。
あ、ゾルゲの遺言 伴野朗 著
い、帝王の遺言書 森 詠 著
う、ホルクロフトの盟約 ロバートラドラム著 などだ。
日本語が読めて理解できることも重要だが、読んで充分に楽しめる「手応えのある本」が、これだけ安価でゴロゴロしている国ってものがあるのかな—と感じる。
このことは、海外へ移住する--とかいう新聞記事を見た時、なに考えてるのだ? とか思ってしまう。
50円で、半日以上充分に楽しめるようなものが海外にあるか?
本に飽きたら、神社仏閣を見に行くもよし、山歩きをするのもよし、適度なエロも楽しめる---日本という国は本当にいい国だなと思う。
ある程度の年齢となると、そう強い刺激的な楽しみというものは不要となる。
その替り、緩く長く続く楽しみというものへ移行していく。
筆者の場合、それが読書であり、音楽であり、山歩きなどなのだろうな。
暮らしていく上で、大きな比重を占めるものが読書であり、それが基本的に日本語であれば、どれだけ力量のある作家の本を安価で読めるか—日本語で暮らすことの「メリット」を上の例を考えると、つくづく感じてしまう。