▲安倍さんを見たとき、「発言」だけではなにも見えない。
言葉ジリを追っかけただけでは、安倍さんの真の意図は掴めない。
自公で半数がとれなければ、辞任する—という言葉は、反対に「安倍さんの自信の表現」と解釈すべきだろうな。
自信というより、そうなる---と独自の世論調査などを実施、また、そうなるよう「仕組み」をこしらえた--という意味であろう。
なんどでも言うが、今の安倍さんは、「言葉」だけを追っかけても無駄だ。
安倍一強時代だというのは、はったりではない。
先日の安倍-習近平会談へもっていった理由を、安倍さんは最後の最後まで語ってはいない。
目的を果たすためには、習近平国家主席の「仏頂面」なんて、どうでもいい—と考えている人なのだ。
安倍さんの「言葉」を聞いただけでは、安倍さんの真の意図は絶対に把握はできない。
そういう政治家なのだ。
そういえば、ドイツのメルケルさんに「手強い人」だとか言わせたそうな。
以下、新聞から抜粋。
安倍首相が会見で、衆院選の勝敗ラインを「与党で過半数」(238議席)と明言したことが与党内に波紋を広げている。
現有議席は自民が295、公明が31の計326議席で、「数十議席減らすと宣言したようなものだ」などと不安の声が噴出。
与党幹部らは、目標を「270議席以上」と上方修正を図り、混乱の収束に乗り出した。
菅官房長官は「政府の立場は首相が言ったことが全てで、与党で政策を遂行する意味で過半数というのは当然だ」と強調。
次期衆院選(12月2日公示、14日投開票)は衆院の定数が475に減る。90議席近くを失っても「勝利」を宣言できる計算となる。
首相の続投を確実にする意図があったものとみられる。
だが、野党からは「首相が自信を失っている。ニゲノミクスだ」などの指摘が上がった。
自民党からも「そこまで自信がないのか」と冷ややかな声が出た。
自民党の谷垣禎一、公明党の井上義久両幹事長ら幹部は、目標を「与党で270議席以上」とする方針を確認。首相が示した過半数(238議席)を事実上、上方修正した。
与党が全ての常任委員会で委員長を出し、委員数も野党を下回らない「安定多数」は249議席、さらに委員長ポストを独占し、委員が過半数を占める「絶対安定多数」は266議席。
270議席は、余裕を持って絶対安定多数を確保することを念頭に置いた目標だ。
ただ、それでも自民党内から不安の声がやまず、自民党の大島理森前副総裁は同日昼、記者団に「全員が当選できる環境を作ることが責務で、今の時点で何議席という話は早すぎる」と指摘。 別の幹部も「一議席でも多くだ。勝敗ラインなんてあまり口にしない方がいい」と苦言を呈した。
自民党の茂木敏充選対委員長は、「最終的な目標、基本的な考え方は、全員当選を目指すということだ。
ただ、上積みの目標ということで絶対安定多数を目指すという話をした」と語り、事態の収束を図った。
▲補足、感想など
なんのこっちゃ。
安倍さんという人を自民党内部にいても分からない—ということか。
それだけ、安倍さんという人は、自分の意図というものを、完全に秘匿してしまう—のだな。
そうか。
今度の安倍-習近平会談についても、会談をする目的、会談をした後からも、成果のようなものを一切語っていないものなぁ。
安倍さんもそれだけ、一筋縄ではいかぬ練達した政治家になったということなのだ。
安倍一強時代といわれるのも、伊達ではない。