▲どのあたりから。
安倍さんは、自分の目論見・意図などを口に出さない。
完全に秘匿する。
だから。
そもそも、今度の選挙の主たる目的のようなものが外から見えていない。
先日、ちょっと口にだしたのが、「自公で半数以上とれなければ、辞任する」という言葉だけだ。
えっ、そんなに自信がないのか—とか自民党内に動揺が走ったという。
でも、これはなぁ、と思う。
安倍さんの言葉をまともに受けてはダメだ。
上でふれたように安倍さんは自分の意図・目的を完全に秘匿してしまう、口で出す片々の言葉は韜晦そのものだ。
筆者は思う。
この選挙の目的は、戦後レジームの崩壊に伴い、次なる新レジームを構築するにあたり、まず、従前、戦後レジームの構成員・工作員として働いていた国会議員達をできるだけ排除・放逐するためであろう。
安倍一強時代というものが、もう5年あると仮定するならば、(健康が許すならば)、安倍さんにはどうしてもやりたいことが幾つかあるのだ。
おそらく、それはロシアとの北方領土問題の解決、憲法の改正、北朝鮮との拉致問題をふくむ朝鮮半島問題などだろうな。
その問題解決に向かって動こうとするとき、足をひっぱる勢力がいる。
上でふれた崩壊した戦後レジームの構成員・工作員とそれに関連した人達だろう。
そういう「反対勢力」「足をひっぱる可能性」のある「やから」をできるだけ排除したい—この選挙で。
---ここらが、安倍さんの「本当の意図」ではないのかな。
そのあたりのことを敏感に感じて、小沢さんは、表題の「生き残る道を自分で選べ」と言ったものだろう。
以下、新聞から抜粋。
「みんなの好きなようにしなさい。生き残れるような道を選びなさい」
生活の党の小沢代表は、党所属議員を集め、他党から衆院選に立候補することを容認した。
20日に民主党への復党の意向が明らかになった鈴木克昌幹事長と小宮山泰子国会対策委員長のほか、複数の前議員も民主党や維新の党からの出馬を検討している。
民主党が消費税率の10%への引き上げ先送りを表明したことも、こうした動きを後押ししている。
小沢氏ら残る5人の衆院議員は、引き続き生活の党から出馬する見通しだ。
鈴木、小宮山両氏は、民主党時代から小沢氏を支え、2012年の社会保障・税一体改革関連法の採決でも造反し、政治行動を共にしてきた側近だ。
その2人が同時に離れる事態は、小沢氏の政治力、求心力の低下を表すものだとの見方がある。
▲補足、感想など
小沢さんはさすがに鋭敏だな。
冒頭でふれた。
安倍さんが、自公で半数とれなければ辞任する—という発言は、逆に安倍さんの自信を示したものと解釈する方が妥当だ。
大勝するようにすでに仕組みをつくった—と読んでもいい。
そういえば、先日の北京のapec
の会場で、ロシアのプーチンさんと通訳を介して一対一で、密談をしたらしい。
それは、これから5年間は続く「安倍一強時代」内で果たすべき「日露間での北方領土」問題解決に関して、なんらかの進展をもたらすための「布石」であろう。
こんな「布石」を打ちづづける人間が、簡単に辞任するか?
単なる「韜晦」に決まっているではないか。
なんどでも核心を繰り返したい。
安倍さんは、自分の意図・目的を完全に秘匿する政治家だ。
言葉だけを追っかけても、安倍さんの意図を探り当てることはできない。