▲この話、どこに核心があるのだろう。
やはり、インターネットの普及というものと関連があるのだろうな。
世界のアチコチの事情などを見ていて、日本人って、どうも「頭一つ」抜きん出ているのだな—と感じたということだろう。
自分たちが、他民族より「頭一つ抜きん出ている」ということを知って、それを口に出すと、それが自画自賛症候群なのか。
なんというかなぁ。
かってのように、情報が制限されている時代ではないのだ.
夜郎自大という中国の故事があるが、それは閉じられた空間の中での「他を知らぬことによる自惚れ」であろう。
今は違う。
他のことを知った上での「自惚れ」なのだろうな。
行き過ぎれば、問題もあろうが、これだけの情報量の中にいるのだ。行き過ぎる訳もあるまい。
だから。
堂々と言おうではないか。
日本・日本人は、他の民族と比較すれば「頭一つ抜け出している」--と。
以下、新聞から抜粋。
「a
デイ・キャッチ!」で、美術評論家の山✕五郎氏が日本の「自画自賛する風潮」に苦言を呈した。
山✕氏が話すきっかけとなった文章が、「第27回東京国際映画祭」のコピー
「世界中から尊敬されている映画監督の出身国だった。」と「TOKYOが、カンヌ、ベネチア、ベルリン、を超える日が、やってくる!?」だ。
山✕氏は、「チラシや広告に使われているキャッチコピーが『酷い』『恥ずかしい』とネットやSNSで物議をかもしている」と解説。
また、山✕氏は「あらゆる分野で『スゴイ』だとか『誇りを持とう』とか、
そういう自画自賛が目に余る状況になってきていると思う」と日本の現状を分析した。
山✕氏は、こういった傾向を「自画自賛症候群」と呼び、
「右翼とか左翼とか、イデオロギーの問題ではなくて、たんに国が衰退している証拠なんだと思うんですよ」と。
さらに、山✕氏は「根拠のない自画自賛は、恥ずかしいを通り越してイタイですし、
たんにイタイだけじゃなく、ますます自分をダメにしていく麻薬なわけですよ」とコメントし、「自画自賛症候群」に苦言を呈した。
山✕氏は「昔の日本映画が尊敬されても、今の日本映画がハリウッドより売れなければ意味がない」
「日本のアニメが世界一、マンガが世界一とか言っても、ディズニー1社の売り上げに敵わなければ、説得力がない」と語った。
▲補足、感想など
この山✕さんの言うことって、こう当たっているような当たっていないような指摘だな。
最後のあたりの指摘はなんだろうな。
英語と日本語の違いのようなものを無視した比較だと思える。
また、日本映画がハリウッと比較するのも、もう間違っていると思える。
日本映画は、もうハリウッドのような「おバカ映画」は作れない。
想定している観客の「知的レベル」が違い過ぎる。
結局のところ、日本・日本人は最早、世界の中でガラパゴス化しているのだ。
他の民族から「頭一つ抜けだした」ことで、他の民族と同じ行動はとれないのだ。
文化的な面で、孤立している—といってもいい。
だから。
日本人は、他の民族から理解されないことを恐れまい。
孤独の道を淡々と歩き続けることを恐れまい。
冒頭でふれた、日本人の自画自賛症候群とは、この「孤独の道」を歩き続けるための「お囃子」かもしれないな。