▲苦しくて苦しくて追い詰められるほど、他者を上から目線で卑しめよう—てか。
不思議な感覚だなぁ。
なんだろう、この感覚って。
英国の産業革命に200年も遅れる「大ノロマ民族」「大ノロマ国家」が言うことなのか。
19世紀始め頃、阿片戦争前でもこんな感覚だったのだろうな。
黒船に乗ってユーラシア大陸の反対側からやってくる英国人に向かって、こんな感じで物言い、英国人を見ていたのか?
それが、阿片戦争の敗北に繋がっていったのだろうな。
ちょいと、阿片戦争後の清王朝のとった態度をウイキペディアから転記してみよう。
--ここから--
阿片戦争は清側の敗戦であったが、これについて深刻な衝撃を受けた人々は限られていた。
広東が主戦場であったことや、中華が夷狄に敗れることは歴史上に見られことがその原因である。
そもそも、清という国自体が、漢民族から見れば夷狄の満州族が支配する帝国である。
広東システムに基づく管理貿易は廃止させられたものの、清は、依然として華夷秩序は捨てておらず、イギリスをその後も「英夷」と呼び続けた。
しかし、一部の人々は、イギリスがそれまでの中国の歴史上に度々登場した夷狄とは異なる存在であることを見抜いた。
たとえば林則徐のブレーンであった魏源は、林則徐が収集していたイギリスやアメリカ合衆国の情報を委託され、それを元に『海国図志』を著した。
この書は東アジアにおける初めての本格的な世界紹介書であった。
地誌はあったが、西欧諸国については極めて粗略で誤解に満ちたものであったため、詳しい情報を記した魏源の『海国図志』は画期的であった。
ただし、この試みは個人的な作業であって、政府機関主導による体系的な事業ではなかったので、魏源による努力も発展せず、中国社会全体には影響を及ぼさなかった。
--ここまで--
この鈍さ(恐らく、中華思想が根源となっているのだろうな)が中国人の特徴だ。
そして、この鈍さがいつも「中国人の足をひっぱるのだ」。
以下、新聞から抜粋。
中国メディアは、かつて経済的な繁栄を享受していた日本は現在、衰退する経済の現実の前に「うなだれている」とする記事を掲載。
日銀は7月29日の政策決定会合で、上場投資信託(ETF)の保有残高を年間約6兆円ペースで増加するよう買い入れを行う方針を決めた。
現行の3.3兆円から6兆円に倍増させる。
記事はこの金融緩和について「経済およびインフレを刺激する大胆な行動を取るように要求する政府と金融市場からの圧力によるもの」と主張し、日銀が行っている「毎年80兆円というペースでマネタリーベースを増加させる」といった政策と合わせても、市場参加者のほか、経済回復を願う日本国民を満足させることができないのは明らかと指摘。
記事の要点は、日本は経済状態を回復させたいと願っているが、それでも有効な政策がないという点だ。
今回の金融緩和政策に対して記事が「経済およびインフレを刺激する大胆な行動を取るよう要求する政府と金融市場からの圧力による」と指摘したのは、今回の金融緩和政策は政府と金融市場からの圧力をしのぐための一時的な方策という意味があるのだろう。
しかし日本は記事が主張しているように「うなだれている」のだろうか。
むしろ強烈な逆風のなかを前進しているという見方はできないだろうか。
強烈な逆風の中で一歩も前進していないかのように見えても、実際はその中で立っていること自体が負けていないことの明らかな証拠になる。日本は決してうなだれてはいない。
▲補足、感想など
う~ん、3000兆円を越える負債に押しつぶされそうな中国人から、日本がどうこう言われることもあるまいと思うがなぁ。
刻々とひどくなる中国及びヨーロッパの経済悪化のニュースに対抗すべく、日本も頑張っているくらいに解釈するっていうのが真っ当ではあるまいか。
もう、まともに経済が回っていく国が、日本とアメリカだけになったような感じがするなぁ。
日本は世界一対外純資産の多い国だ。まぁ、世界一のお金持ち国家と言っていい。
日本の円は、世界で混乱が起きた時、一番信用があるものだから、円に替えて所有したがるのだ。
世界の金融機関は。
で。
円が買われる → 円高となる → 製品を海外へ輸出しても円としての収入が小さくなる → 企業の収益が悪化し、株価が下がる --という悪循環となる。
これは、もう、日本のようなお金持ち国家の宿命だ。
その中で、記事にあることは、懸命に国が仕事を作り(20兆円以上で公共工事などをするということ)、お金が回っていくように努力している最中ということだ。
うなだれているのではない。
襲い来る風雨に向かって、つっ立っているのだ。日本人は。