▲それはそうと。
今、グーグルは苦しそうだな。
サーバーの能力増加が、利用者の増加のスピードに追いつかないのだ。
しかし、この利用者増をなんとかクリアした時、グーグルは世界を支配するかもしれないな。
だって。
グーグルのサーバーには、世界中の人間の検索の言葉が記録されているのだ。
いや、話がそれた。
中国の外相・報道官のあの居丈高な・上から目線の発言、態度に日本人は辟易していると思うが、あのふんぞりかえりももうすぐ出来なくなるだろう—という話だ。
表題の意味は、そういう意味だ。
以下、新聞から抜粋。
一時は覇権国家の座をうかがうほど、飛ぶ鳥を落とす勢いだった中国だが、1年余りで状況は一変。
現在では人民元のシェアも低下、中国経済は崩壊間近と囁かれている。
メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の北野幸伯さんは、「南シナ海問題」にも中国の「焦り」が感じられ、「日本に必要なのは時間稼ぎ」だと。
★挫折する中国の野望~人民元のシェア低下
変化の激しい時代だ。2015年3月に起こった「AIIB事件」。イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、
スイス、イスラエル、オーストラリア、韓国など国家群が、アメリカの制止を無視し、中国主導「AIIB」への参加を決めた。
57か国がAIIBに入った。世界の国々は、アメリカと中国を天秤にかけ、ほとんどの国が中国についたということ。
日本では実感できませんが、2015年3月時点で、世界の趨勢は、「落ち目のアメリカを捨てて、次の覇権国家中国についた方がいい」だった。
しかし、「AIIB事件」でアメリカは目覚めた。オバマさんも、「アメリカ最大の敵は中国である」と気がついた。
その後、彼の活躍はすごかった。
アメリカは、三つの問題を抱えていた。
□欧州=ウクライナ、ロシア問題 □中東=シリア、IS問題 □アジア=中国問題
オバマさんは、ロシアと和解し、ウクライナ問題を解決。その後ロシアと共に、シリアのアサドと反アサドを停戦させた。
そして、中国問題に力を集中させた。すると、中国経済は、ボロボロになった。
「AIIB事件」は昨年3月、中国経済は、「世界の希望」だった。
1年5か月経った今、同じ中国経済は、「世界のお荷物」になった。
この急激な変化はなんだろう?
私は、「経済情報戦」の影響も大きいと見ている。「経済情報戦」とは、あるマスコミが、根拠がなくても、「〇社は問題が多い」と書けば、それで株価は下がる。これは、「情報」が「事実」を「つくった」のです。つまり、最初に「情報」があった。
中国についても同じことがなされた。
中国のGDP成長率は、2014年7.3%、2015年6.9%と発表。
中国については、AIIB事件以降、肯定的な記事は消え、代わって、「中国経済崩壊が近い!」という記事が毎日出てくる。実際中国経済が減速しているのは事実。
しかし、アメリカメディアがプロセスを加速させているように見える。
中国経済は、ボロボロになった。
★下がる人民元シェア
アメリカから覇権を奪いたい中国。主たる戦略は、「人民元を国際通貨にすること」。
なぜ?
アメリカの強さの源泉は、「基軸通貨ドルを発行することができること」。
15年前まで、ドルの地位は絶対的でした。しかし、ユーロにより地位は低下していった。
そして、中国が人民元国際化で、アメリカの通貨覇権に挑戦する。
中国は昨年、金融面で2つの勝利を得た。
一つは、AIIBに57か国が参加したこと。もう一つは、人民元がIMF・SDRの構成通貨になることが決まったこと。
しかし、快進撃はここまで。いま人民元はどうなっているか?
・人民元は昨年11月、国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)の構成銘柄に採用が決まった。
・習政権にとっては、AIIBと並んで国際金融の世界で存在感を高める成果だったが、実態はさびしい限りだ。
どう「さびしい限り」なのでしょうか?
・銀行間の決済インフラを手がける国際銀行間通信協会(SWIFT)によると、今年6月時点で決済に使われた人民元のシェアは1.72%と低水準。
・米ドル(40.97%)、ユーロ(30.82%)、英ポンド(8.73%)、日本円(3.46%)を下回るどころか、カナダドル(1.96%)を下回る6位に低迷。
15年8月に決済シェアが2.79%と円を上回り、「第4の通貨」となった勢いは失われた。
・今年10月にはSDRに採用される予定だが、「国際通貨」とはとても呼べない状況だ。
人民元のシェアは、1.72%。世界6位。確かにこれでは、「国際通貨」と呼べない。
★中国は、「経済崩壊」で「凶暴化」している
さらに「中国経済が深刻な状況にある」ことを示すデータをあげている。
・経済が減速するなかで、中国当局は人民元安を容認しているが、思惑通りに輸出は伸びていない。
7月の輸出は前年同期比4.4%減、内需も振るわず、輸入は12.5%減。
1~7月の累計でも輸出は7.4%減、輸入は10.5%減と前年割れしている。
中国の経済統計は信用できませんが、貿易統計は正確です。
なぜかというと、「相手国」がいるので、ごまかしがきかない。
輸出も、輸入も激減しているのに、「今年も7%成長」ということがありえるか?
ありえません。
ここまで経済が苦しくなると、「共産党一党独裁のおかげで経済は成長する」という「神話」「正統性」が崩壊する。
習近平は新たな「正統性」を創造しなければならない。
それが、「南シナ海」「東シナ海」での「攻撃性」につながっている。
日本は、中国からの攻撃をかわし続ける必要がある。
もちろん人民解放軍が尖閣を侵略したら即座に排除する必要はあるが。
しかし、日本に必要なのは、「時間稼ぎ」です。
中国共産党による一党独裁体制は、崩壊に向かい始めたから。
「時間は日本の味方」だ。
▲補足、感想など
大きくは外れていない。
日頃、中国人のやり方をみて、「小物感」を抱くのはなぜなのかなぁ。
このブログで何度もふれた。
中国人にとって、余計なことをいう奴は、おどせば黙ってしまう。
邪魔者は殺害してしまえば、いなくなってしまう。チベット人など民族浄化してしまえばどこにいるのかさえ分からなくなってしまう。
でも、お金だけは、中国人の脅しとか中華思想となんの関係もなく、そのもつ「合理性」で動く。
中国人って、基本的に「知的正直」というものをバカにしているし、価値の乏しいものだと思っている。
でも、お金の合理性に対抗できるだけの頭脳にとって一番大事なことは、この「知的正直」なのだ。
つまり、中国人が根源的に持つ「恣意性・情緒性」では、社会主義的資本主義というものを、うまく運営できなかったということだ。
ために、3000兆円を越えるほどの借金にクビが回らなくなってきたのだ。
中国人がもっともバカにしている「知的正直」というものに、見事に「逆襲」された—と言っても過言ではあるまい。
そして、この「知的正直」をバカにするという精神が、中国人に「小物感」をまとわりつかせるのだ。
いや、話がどこかに言った。
中国人は、いくらでも日本人を挑発しろ。日本人に向かって喚(わめ)き散らせ。
息をするようにウソを吐き、「知的正直」の価値も分からぬ中国人に、日本人が負ける訳があるまい。