2016年9月27日火曜日

背が高けりゃかっこいいのか。日本の雑誌モデルの変化

どうも、日本の底流のところで変化しているようだ。
 日本の雑誌モデルが、必ずしも西欧型がいい—とは日本人自身が感じていないようだ。
 背が高いこと、胸が大きいこと、顔の彫りが深いこと—なんてことが、「美」というものに直結しなくなった--とでも言えばいいのかな。

 また、日本人の根底にある「知性主義」の観点から、あほっぽく見える外国人モデルを敬遠するようになったのだろうな。
 それよりも、日常の挙措とか立ち居振る舞いの綺麗さ—というものに価値が移ったということだろう。

 以下、新聞から抜粋。

 男性誌等に掲載されるモデルにあこがれを抱く人は多い。
 最近は読者モデルの数も増え、モデルがより身近に感じられるようになっている。
 ところで、表紙を飾るモデルはお国柄や世相が反映される。
 例えば、男性誌で見かける「長身」「細マッチョ」といったモデルの体形は、他の国ではあこがれの対象にならない。

 で、日本在住の外国人は日本の雑誌のモデルをどのように思っているか。
 質問してみた。

Q. 日本のモデルの体形についてどう思うか。母国の雑誌モデルと比較しお答えください

■日本のモデルはやせすぎ・きゃしゃである

・「日本の方が男性モデルも女性モデルも、きゃしゃな人が多い。イタリアの場合、男性はマッチョ系が多いし、女性は胸もおしりも大きい人が多い」(イタリア男性)

・「細い。体形的な違いはなく、同じであると感じられる。韓国の方が発育はいい」(韓国男性)

・「日本の男性誌のモデルは体形が細くて、顔も女性っぽい。ルーマニアの男性モデルはもっと筋肉があって、男らしい。女性モデルでは痩せている女性がほとんど。ただし、ルーマニアの女性モデルの方が身長が高く、バストサイズも大きい。ルーマニアだと胸を見せます」(ルーマニア女性)

補足、感想など

 細いというよりも、通常人により近くしている—ということなのだろうな。
 冒頭でふれた。
 背が高い、胸が大きい—なんてことが、他国より日本では価値が低いということだろう。

 ここにこそ、日本独自の価値観が見える。
 そして、それは従来の背が高いだけ、胸が大きいだけ、顔がきれいなだけ—では、日本では「モデル」としては通用しなくなった--ということを意味している。

 これからは、日本では「知性的である」「立ち居振る舞いが美しい」と確かに写真では簡単に「撮影しえない」ことが、アピールの重要なポイントとなっていくだろうな。