▲いや、おそらく—とつけようか。
でも、筆者は、地熱発電と海流発電が最有望だと感じている。
なによりも、その最有望の試験機ができるまで、6年近い時間を要したという点に着目してほしい。
単に試験機を作るだけでも、6年も必要なのだ。
2011年の頃、なにやら、軽い言葉が横行した。
やれ、卒原発だの、なんたらの---と。
原発に代替するエネルギー源の一つを見つけるだけでも、これだけの時間を要するのだ。
実用化するまで、数十年という歳月がかかろう。
簡単に脱原発という言葉を使ってくれるな。
小泉元首相の原発に関するたわごとを聞いていて、腹が立ってしかたがなかった。
やっと、足がかりができた気がする。
海流発電という「本命」が、できるだけ早く実用化されることを願っている。
以下、中国の新聞から抜粋。
天然資源が乏しい日本では、様々な発電システム開発に向けた研究が行われている。
特に原子力発電の是非を巡る議論が結論を見出せない中、新たなエネルギーを用いた発電の可能性を探る動きが活発だ。
中国メディアは、日本がこのほど世界で初めて海流を利用した発電に成功したと報じた。
記事は「日本が先日、鹿児島県の離島付近の海で、フィリピンから北上してくる黒潮海流を用いてタービンを回し発電する実験を実施し、最大で30キロワットの発電量を得た。
この試みは世界初の試みであり、2020年までの実用化を目指している」と伝えた。
また、黒潮での発電を実現したのが、経済産業庁管轄の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と機械大手のIHIが40億円を投じて共同開発した、長さ20メートルの水中浮遊式発電システム「かいりゅう」であり、これを水深20~50メートルの地点に浮遊させ、海流の力によってタービンを回転させ発電する仕組みだと説明している。
記事は、現時点ではコストが非常に高く、コストを原子力発電や火力発電に近づけて消費者が受け入れられるまで下げるためには、4倍の大きさのタービンを作り、大量に黒潮が通過する海域に浮遊させる必要があると伝えた。
また、海流を用いた発電が現地の漁業に与える影響の有無についても観察が必要だとしている。
黒潮は1年を通じて安定して流れる海流であり、今回の実証実験成功は、日本の電力供給情勢において明るいトピックと言えそうだ。
中国のネットユーザーからは「まとまった規模になったら前途は計り知れないな」、「これはいい」といった感想が寄せられた。
一方で「30キロワットで何ができるというのか」、「人類は川や海の流れを発電に利用すべきでないと思う。太陽光はいいけど」といった意見も見られた。
▲補足、感想など
中国人は理解していないのだろう。
原発に代替可能なエネルギー源の本命だということを。
あぁ、中国には「黒潮」は、関係ないか。そのあたりだろうな。
昨年の記事があった。ご紹介したい。
--ここから--
2016/11/05(土)
IHIは海流でタービンを回して電気をつくる海流発電システムを開発した。
2017年秋に鹿児島県で発電の実証実験を行う計画で、横浜工場(横浜市磯子区)で実験機の製作を始めた。
年間を通して速さや向きの変動が少ない海流は、再生可能エネルギーの中でも安定的な発電電力量が期待できる。
実験の投資規模は数十億円。
実験で知見や課題を収集・分析し、20年代の実用化を目指す。
実証はIHI、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、東京大学、三井物産戦略研究所が参画。
時速3―4ノットの黒潮が流れる鹿児島県口之島付近で行う。
実験機は海底から伸ばしたケーブルを、カプセル型の浮体にタービン翼をつけた発電機につなぐ。
浮体内部に発電機や浮力調整装置などを設置する。
海中で発電機を凧(たこ)のように浮遊させて運用する。
システム構成は発電量50キロワットの発電機2基を1対とする双発式。
タービン直径は約10メートルで
浮体の全長は約20メートル。
実用機は同2000キロワット(1000キロワット2基)、タービン直径は40メートルを想定。
1キロワット時の発電コスト20円を目指す。
横浜工場の機械加工スペースで浮体を製作し、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)は外注。
装置は横浜工場で組み立て、17年4月に完成する。
海流発電は再生可能エネの中でも、設備稼働率(発電できる時間)が高い。
稼働率は太陽光発電で10―15%、
風力発電で20―30%。
海流発電は60―70%と言われ、安定稼働が期待できる。
--ここまで--
稼働率が、太陽光の5倍、風力の2.3倍というところか。
やはり、原発に代替するエネルギー源の本命は、海流発電と地熱発電だろうな。
なんとか、日本の技術者の能力を示して頂きたい。