▲この人、技術者ではない。
でも、経営者としてどうなのだろう。
ハッタリとコケオドシで経営ってうまくいくものだろうか。
いかなアメリカだって無理ではないのか。
以下、新聞から抜粋。
米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がトヨタ自動車のEV事業を挑発している。
同氏は、トヨタが開発しているとされる高容量の新型電池について「サンプルを持ってきてくれ」との表現で商用化に否定的な見方を示した。
かつて提携関係にあった2社だが互いの溝は深そうだ。
トヨタは、リチウムイオン電池の倍の容量があり充電時間も数分で済む「全固体電池」を搭載したEVを開発中とされる。
決算会見でこのことを問われたマスク氏は「アンドロメダ星雲への瞬間移動のように口では何とでも言える。我々か第三者の研究所で検証させてくれ」と返答。
実現可能性に疑問を呈した。
EVメーカーの大半はリチウムイオン電池を採用しており、テスラは同電池のコスト削減や性能安定化で高い知見を持つ。
マスク氏は「電池の量産は何もないところから急に始まるものではない」と述べ、自社技術の優位性に自信を示した。
トヨタは2010年にテスラと資本提携し、テスラの電池技術に基づくEV開発を進めていたが「技術に対する姿勢が違う」などとして提携関係を解消。
16年末までに保有株式をすべて売却している。
ただテスラの勢いは衰えず、17年4~6月期決算も売上高が前年同期の2.2倍に増えるなど、EV市場では圧倒的な人気を誇る。
トヨタは16年12月に豊田章男社長直轄のEV開発組織を作ったが「遅すぎる」との声も業界には多い。
テスラの場合、4~6月期で約2万5000台を生産したが、さらに先月に納車を始めたばかりの量産車「モデル3」を年末までに週5000台ペースでつくると宣言するなど危うさもはらむ。
それでも結果としてEV市場をけん引し、今やトヨタを翻弄しているのは事実だろう。
マスク氏はトヨタが究極のエコカーと自負する燃料電池車(FCV)についても「水素社会など来ない」として一笑に付している。
10年のテスラとの提携発表時、「大企業のトヨタも(ベンチャー企業と組むことで)機敏に挑戦することを示せた」と話していた豊田社長。
協調が終わった今、戦うための具体的な答えも必要だ。
▲補足、感想など
トヨタの全固体電池を一笑に付すか。
それは、確かに確実に出せるかどうかは分からない。
でも。
トヨタの実力というものを甘く・軽く見すぎではないかな。
また、このイーロン・マスクという人は、自動車だけをやっているのではあるまい。
アレコレ、やって、その上で、トヨタに喧嘩を売るのか。
筆者には、イーロン・マスクという人の経営が危なくみえて仕方がない。
テスラという会社も数年後には、どうなっているか—分からないなぁ。