2016年6月12日日曜日

お笑い、中ロの協力がどうたら—と中国人

いつもながら、中国人の情報の分析力の甘さにびっくりさせられる。
 なんて大甘な。ユルユルな頭脳をしているのだな。

 2012年夏、習近平さんの「反日暴動」をやろうと決断した理由と同じだな。
 自分で情報を制限しておいて、その限られた情報の中で判断するものだから、「予想」が必ず外れるのだ。

 この話し、そもそも、と思う。
 ロシアのプーチンさんが、中国の習近平さんを共に戦う、信頼に足る同志だと考えていると思うのか。
 プーチンさんは、中国の習近平さんを事を一緒にするだけの人間だと思っていない。
 プーチンさんは、追い詰められれば、すぐに逃げ出す準備をしているような指導者を嫌うし、また、馬鹿にもしているのだ。

 プーチンさんは愛国者だ。ロシアの大地と討ち死を覚悟している人だ。
 そんな人間が、中国という大地の上で「死ぬ」覚悟もしていない指導者を信頼すると思うか。

 とんでもないカンチガイさ。
 ロシアが中国と一緒に戦うなんてありえない。

 以下、新聞から抜粋。

 8日夜から9日未明にかけて、ロシアと中国の軍艦は2方向から、釣魚島の「接続水域」に入った。
 日本側は、ロシア艦は3隻、中国艦は1隻だった。
 日本側は解読をし、「中ロの米日同盟に対するシグナル」を意味するのではと。

 日本政府は中国大使に抗議したが、 ロシア艦が釣魚島の接続水域を通過したことについては「合理的」な説明をし、相手側に「注意」を促すに留め、拡大を防いだ。

 ロシアは軍艦が「釣魚島の接続水域」を正常に通過したことで、日本側が「重大な注意」を促してきたことに驚きを示した。
 ロシア艦と中国艦が「共同作戦」を行ったかについては、ロシアはコメントを拒否、中国もコメントを出していない。

 中ロの西太平洋における戦略的協力は、日本の悪夢のようだ。
 日本は米国よりも緊張を強めているように見える。
 日本が中国に圧力をかけるためロシアを抱き込んでいる。

 これが現在の情勢だ。
 中ロの戦略的立場には共通点があるようだ。

 米国は世界の軍事同盟を強化している。
 日本は米国に協力する、積極的な同盟国になった。
 中ロは米国の圧力に直面し、「同盟関係」の発展の原動力を持たない。
 「米国への共同対抗」を主張する声があるが、両国首脳はそのようにしていない。

 日本はなぜ中ロの軍艦が釣魚島付近の海域に出現したこと対し、緊張しているのか?
 これは後ろめたいことがあるからだ。
 米日同盟のアジア太平洋の平和を破壊する性質が浮き彫りになり、周辺諸国が米日の過度なやり方に対して、反応を示さないわけがない。

 中国もロシアも大国であり、単独で問題に対応する能力がある。
 両国は、同盟国を集め圧力をかけることを不快に思っており、国際係争の処理方法であるべきではないと考えている。

 米日と西側諸国は中ロの「歩み寄り」を話題にし、中ロの協力に敏感になっている。
 この敏感性は、セクト主義によるものだ。
 彼らは中ロに対する圧力が不当であり、中ロの国益を損ねていることを知っている。
 彼らは中ロによる共同対抗を懸念している。

 この懸念は必要である。
 中ロの問題への対応に向けた協力には、余地が残されている。
 これが水準まで高まるかは、米日および欧米がどれほど過度なやり方をするかにかかっている。

 米日はもし中ロが西太平洋でより緊密な戦略的協力を展開することを望まないならば、自制的になればいい。
 米国は中ロの安全を脅かす軍事力を求めるべきではなく、またその同盟関係により中ロに圧迫感を与えるべきではない。
 日本も米国との同盟関係を強調し、中ロを刺激するべきではない。

 日本は米国とロシアを恐れている。
 中ロの軍艦が釣魚島付近の海域に同時出現したことに対し、日本は完全に異なる態度を示し、愚かさを印象づけた。
 これは日本をこらしめるためにはどうすべきかを、世界に教えているかのようだ。

補足、感想など

 冒頭でふれた。
 中国人の「分析力の甘さ」にはびっくりさせられる。
 こんな低レベルな分析力で、ものごとを判断するのだぞ。恐ろしい話しではある。
 だから。
 2012年の夏、反日暴動が起こせたのだ。2015年夏の中国株式の暴落があったのだ。

 記事にある日本のロシアへの対応が違うのは、ロシアと中国が組んでどうこうする—とは考えられないからだ。
 考えても見よ。いつでも逃げ出す準備をしている指導者と、なにか一蓮托生で事が起こせるか--

 中国人がロシアを信頼?しているほど、ロシア人は中国人を信じてはいないということだ。
 これ以上、中国が日米両国を刺激しはじめれば、ロシアは中国を離れていく。
 いや、記事に書かれているタイミングでも中国と一緒に行動した訳ではあるまい。
 たまたま、そう見える—というだけのことでしかない。

 なんというかなぁ。中国はインターネットの金盾とかいう全体を防御するシステムを放棄したらどうだ?
 自分で情報を制限しておいて、その限られた情報の中で、「判断」するから、間違えるのだ。

 落とし穴を仕掛けておいて、仕掛けた本人がその落とし穴におっこちてしまってどうするのだ?
 いい加減、そのバカバカしさに気がつけよ。

 あぁ、ついでながら。
 日本人は、中国もロシアも、米国も韓国も北朝鮮も「恐れている」よ。
 ただ、正しく恐れているということだ。
 中国人のようなふんぞりかえった上から目線で、対象国を見ているのでない。
 正しく恐れ、正しい対処法を考えているだけだ。

※追記
 駐日ロシア大使館からコメントが発表された。
 --ここから--
 今日ロシア海軍の駆逐艦が尖閣諸島接続水域に入ったのに関して誤解があり、 コメントします。
 当海域では中国と関係なくロシア海軍が定例の演習を行い 日本の領海に入ることは当然ない。

 他の諸国とならびに日本も米国も主張する 「航海の自由」原則通りで、ご心配不要 
 --ここまで--

 どうやら、中国の「ホラ吹き」「ホラ話」状態だったようだな。