▲今回の事件、安倍さんの判断は正しかったのか---か。
100パーセント正しかったのか—と問われると、まぁ、分からない。
でも、80パーセント以上の率で、安倍さんの判断は正しいと筆者は思う。
他にどう対応の仕方があったのか—筆者には想定もできない。
まぁ、小沢さんが安倍さんの対応を批判していたが、これは小沢さんの馬鹿げた「いちゃもん」だ。
そもそも、批判にもなってもいない。
今回の事件。
結果として、悲惨なことになったが、これは被害を受けた個人としての「判断ミス」が大きい。
そういう個人の判断ミスを、国を代表するものとして、カバーしきれなかった—ということだろう。
以下、新聞から抜粋。
政府は「人命第一で、全力で取り組んできた」と
説明していますが、ベストの対応だったのか、検証は今後、必要になりますよね。
野党側はこれまで、人の命がかかる問題だけに政府の足を引っ張ら
ないよう推移を見守ってきましたが、2日は安倍総理も出席して参議院の予算委員会が開かれます。
従って、その場で、政府の対応がどうだったのか、質問が出ることになる見通しです。
民主党の岡田代表は、「テロによる蛮行は絶対に許されない」とした上で、
「このような事態が二度と起こらないように、政府には、この間の経緯について、最大限の情報を国民に公開するよう求めたい」と語りました。
安倍総理は先週の国会で、湯川さんについては去年の8月に、そして後藤さんについては、
去年11月に行方がわからなくなっていることを把握して、ヨルダンに対策本部を
設置したことを明らかにしています。
そうなりますと、政府は2か月以上、何を
していたのか、そして、そうした状況の中でイスラム国対策として2億ドルの人道支援を発表することが与える影響をどう考えていたのか、といったことが、焦点となりそうです
そして、安倍総理は発表した声明の中で、「テロリストたちを絶対に許さない。その罪を償わさせるために国際社会と連携していく」と強調。
この「テロリストたちに
罪を償わさせる」ということがどういう意味なのか、総理周辺に聞いたのですが、
「『目には目を』というように報復するという意味では決してない。
国際法にのっとって、
裁かれるべきだという意味だ」との答え。
政府が「テロに屈しない」という原則を貫くのは当然のことですが、強い言葉を使えば
使うほど、テロリストを刺激して、日本が攻撃の対象となる危険性が増すのではないかという不安が、国民の中に広がる可能性もあります。
国会では、総理がそうした
国民の不安な気持ちをどのように抑えるのか、メッセージを発するのかも注目されます。
▲補足、感想など
上の記事。
議論が矮小化されている感じがする。
安倍さんの決断というか判断は、日本という国を、日本人一億二千万人を「代表」してなされている。
一億二千万人の安全と二人の個人の生命とを「天秤にかけた時」、一億二千万人の安全に天秤が傾くのは当然であろう。
そこに、二人の個人を「見殺し」するという「苦衷の覚悟」を、安倍さんは決めたのだ。
この一国の最高指導者故の、国民一億二千万人を代表する故の、「覚悟」を国民は理解してあげるべきであろう。
当然、表面に見えないところでは、様々な国に協力をお願いし、様々な手づるを頼っての工作がなされていたのであろう。
しかし、他国であることなどで、水面下での日本の努力が実を結ばなかったということだ。
この事件の一連の流れをみていて、安倍さんの判断に間違いがあったとは思えない。
それよりも、上でふれたように、国家を「代表」するということの「重責」「酷薄」「どす黒いまでの孤独」に安倍さんがじっと耐えていることを認めてあげて頂きたい。