2015年2月10日火曜日

中国が順調にバブル崩壊へ進行中。

日本人がアホだから、バブルが崩壊したのではない。
 バブルの発生は、なにかのきっかけで、人間個人のもつ「欲望」に火がつき、抑制のきかないまま、膨れ上がるものだ。

 2008年のリーマンショックというものを中国は、巨大な公共投資というもので乗り越えようとした。
 それをきっかけとして、意図してもいない不動産バブルというものが発生し、2014年頃から、その崩壊の傾向が顕著となった。

 日本人であろうと中国人であろうと、考えることは同じであり、バブル崩壊への道筋も、酷似というほどに同じだ。

 バブル崩壊は、ソフトランディングなんて絶対にできない。必ず、ハードランディングとなる。
 1990年、日本の場合は、公定歩合を引き上げ、無理やり潰してしまった。
 これは、当時の三重野日銀総裁の「英断」であると思える。
 そして、また、日本ならば無理やり潰しても大きな混乱も起こらないだろう—という想定の下になされたものだ。

 中国も、このあたりで無理矢理バブルを潰すべきなのだ。
 銀行からの貸出しを制限すれば簡単であろうに---
 ただ、中国の場合、無理矢理、バブルを潰せば、そこで大きな混乱が生じると考えて、恐ろしくて決断できない—ということか。

 しかしながら、どう延期策をとっても、どうソフトランディングを模索してもそんなものありゃしない。
 遅くても、数年後にはにっちもさってもいかず、不動産バブルは崩壊する。
 もはや、いつ、潰れるか—というタイミングだけの問題となっているのだ。

 すると。
 今、習近平国家主席のやっている「反腐敗キャンペーン」って、どういう意味をもっているのだろうか。
 狙いはなんだろうか。

 以下、新聞から抜粋。

 中国経済の崩壊は習近平政権の危機を招くか。
 1月の輸出がマイナスに転じ、輸入も約2割減するなど貿易の低迷に加え、成長率が半減する地方政府も出てきた。
 景気低迷の長期化は深刻な政治リスクをはらむ。

 中国税関総署が発表した1月の輸出は前年同月比3・3%減と、
 輸入も19・9%減と3カ月連続減少となった。
 輸出相手である欧州の景気回復遅れが原因というが、構造的な問題もある。
 労働者の賃金上昇で生産コストがかさむようになり、国際競争力も落ちているのだ。

 輸出と輸入を合わせた貿易総額は10・9%減と2カ月ぶりのマイナスだった。
 日本との間の貿易も輸出、輸入がともにマイナスだった。
 中国の高虎城商務相は「貿易環境は複雑で厳しく、貿易の安定した成長には努力が必要だ」とする。

 地方の状況もひどい。
 国内に31ある省・自治区・直轄市のすべてで2014年の成長率が13年を下回った。
 最も低かったのは内陸部にある山西省の4・9%で一気に落ち込んだ。

 黒竜江、遼寧の両省も8%台から5%台に落ち込んだ。
 全国の成長率も24年ぶりの低水準だった。
 景気減速で税収が減り、不動産不況で公有地の売却収入にも頼れず、地方政府の財政は悪化の一途だ。

 勝又氏は「共産党政権の“正統性”は高度経済成長によって保たれてきた。
 景気低迷が長期化すれば、習政権への信頼が根本から揺さぶられ、政治的な危機に発展する恐れもある」と指摘。


補足、感想など

 中国のバブル崩壊はここ数年以内であろう。
 で。
 中国共産党幹部は、自分の財産を国外へ持ち出すことに必死となっている。

 --ここから--

 2015.02.09

 習近平国家主席の「虎も蠅もまとめて叩く」汚職摘発キャンペーンはとどまるところを知らない。
 特に2014年暮れから今年、胡錦濤・前国家主席の秘書を務めた令計画・中央共産党中央統一戦線部長を汚職容疑で失脚させたこと。

 しかし、日本人を驚愕させたのは、その夫人の谷麗萍氏の拘束で、その谷氏が日本に逃亡寸前だったこと。しかも日本に豪邸を所持していたことだった。

■忽然と姿を消した大使館幹部

 昨年末、谷氏は中国・青島で拘束された。
 日本とシンガポールの銀行に日本円にして約7100億円も不正蓄財。
 さらに30億円もの金額で京都の東山区に木造2階建の割烹旅館を購入。改築して所有していたと報道。

 この「日本邸」をめぐり、噂が飛んでいる。
 「交通事故死で亡くなった息子の名義で12年に購入した。だが、100年も続いた割烹の老舗物件。中国人が簡単には買えない。

 どう購入できたのか、そこで噂になっているのが 元中国大使館幹部関与説と日本人政治家が絡んでいないのかという二説」

 元幹部説としてこう言う。
 「噂になっているのは13年夏まで日本の中国大使館にナンバー3として勤務していた湯本淵・元公使参事官。彼は大使館のナンバー3として活躍。
 その後、中国帰国は中国共産党幹部養成学校に通っていた。

 だが昨年5月頃、忽然と姿を消した。携帯や自宅の電話も繋がらなくなって行方不明。
 その後、『彼が中国公安当局に身柄を軟禁された。
 容疑が日本の公安や国会議員、外務省職員らに中国の機密情報を売り渡したり、中国幹部の不正蓄財に手を貸していた疑いが持たれている』という情報が飛び交った。

 彼が日本にいた頃、谷氏が京都に豪邸を購入した時機と符号。
 しかも彼も共青団中堅幹部。いくらでも日本で谷氏のために働けます。
 そして、その事が重視され、令氏の失脚・拘束とつじつまがあう」

大物政治家が動いた、という情報も

 それでは日本政治家説は。
 「湯氏は日本政治家と関係が深く、中国の機密をも洩らしたという疑惑も取りざたされている。
 その湯氏との関係から谷氏豪邸購入に日本の政治家が動いたという説です。
 と言葉を濁す中国事情通。

 習主席周辺は別な日本スキャンダルも握っていることになる。

 --ここまで--

 長谷川さんの本では、胡錦濤氏・江沢民氏も失脚させるつもりだ—とか書かれてあった。

 冒頭でふれた。
 バブル崩壊までに、習近平さんは大物幹部を殆ど、失脚させるつもりのようだ。
 つまり、「バブル崩壊→混乱に対する対応シフト」てなことを考えているのかもしれないな。
 自分のところにできるだけ、権力を集中させて、混乱に対して、自分一人で指示・命令する—というようなことを---

 あぁ、1986年の天安門事件の際、トウ小平さんがすべての命令・指示を出していた(らしい)ことを思い出した。

 これが中国人の発想なのだろうな。
 皇帝はオレ一人だ--。危機に際してはオレ一人で命令・指揮する--と。