▲なにか、日本のアニメが海外で売れない—などいう記事があって、うさんくさいな--と感じた。
そもそも、日本のアニメで海外向けなるものが存在しているのか?
そこがおかしいだろう。
日本のアニメは、日本人の持つ「価値観」というものにのっかっている。
えっと、「正義」となんとかだったと記憶する。
その部分が揺らいではならないのだ—とか、大手出版のマンガ担当者の曰くであった。
そのあたりの「揺らいではならない価値観」を捨ててしまうと、もう、日本人が読まない。
マンガは、日本人がもつ価値観の体現者なのだ。
だから。
外国人向けのマンガ、アニメというものは存在しない。
以下、新聞から抜粋。
アカデミー賞は逃したが、「かぐや姫の物語」や「ダム・キーパー」など日本人の監督によるアニメ作品がノミネートされ、レベルの高さを印象付けた。
しかし、日本のアニメは長らく輸出が伸び悩んでいる。
海外への売り上げのピークは2005年には313億円だったが、13年には169億円まで減少。
シニアディレクターmさんはこう分析。
日本のアニメは人気があり、海外の人たちが買いに来ていた、人気があるものを持っていけばお金になったのです。ところが、05年をピークに下がった。
実は日本のアニメだけでなく、DVDなど映像作品が苦しい時代に入った。
日本はそういう環境の変化を知らなかった。
◆徹底した「買い手優先」で成長する韓国アニメ
いま現場では、海外人々を意識した制作を進める取り組みが模索されている。
作品「ドラゴンボール」は、世界70か国以上でテレビ放送がされてきた。
最新の映画は初めから海外市場を意識し、世界30か国以上の公開を計画している。
そのため各国の規制にも配慮し、たとえば流血の場面をなくした。
日本のアニメ制作会社のアドバイザーを務めるジjさんはこういう。
「『ポケモン』と同じことを狙っていて、
キッズ向けでヒットしている日本のアニメは減っています。やはり海外のターゲットをどうするかが課題だったと思うんですよね」
日本のアニメが低迷している間に、「標準化」を徹底して輸出を伸ばしたのが韓国だ。
「ロボカーボリー」は世界80か国以上で放送されている。
どこの国でも受け入れられやすい作品を作ることに力を傾けてきた。
その一つが試写会。
各国のバイヤーにパイロット版を見てもらい、国の実情に合わない部分を指摘してもらって訂正したり削除したりしている。
時にはストーリー自体を変えることもあるという。
◆「国際標準化」か、オールジャパンか
アニメの海外マーケットはテレビ放映、ネット配信に移っている。
mさんはこの変化に対応することが急務だという。
「どういう売り方があるかを探る必要があるかと思います。今まで『買いに来てくれる人に売っている』というだけだったので、『いい作品を作る』というところに注力していればよかったんです。
かつての日本の工業製品と同じ轍を踏んでしまったと考えていいと思います」
一方で、「相手国に合わせる」のではなく、「自分たちが作りたいものを作って世界で稼ぐ」
という戦略を立てているのが「シドニアの騎士」を制作している「ポリゴン・ピクチュアズ」だ。
3次元のCGを使いながら、2次元のアニメのような質感を出すことで、ファンから支持を受けている。
この会社はネットで海外配信を行う米国の会社に目を付けた。
さらに、「オールジャパン」にこだわり、アニメ制作会社が玩具メーカーなどと手を組んで、自分たちのプラットフォームを作ろうという試みも行われている。
国谷裕子キャスター「それぞれ取り組みがありましたが、どんなメリット、デメリットがあるでしょうか」
m「海外のプラットフォームに頼るというのはいい発想です。
オールジャパンの場合『ここに行けば日本のアニメが見られる』ということを知ってもらえるかどうか、そこが課題です。
商品をどうやったら買ってもらえるか、そこはまだまだ課題があります。
特にプラットフォームに権利まで渡してしまうと、不利益を生じる可能性もあります」
国谷「日本の潜在力は高いんですよね」
m「新しい作品、優れた作品を作る力はあります。あとはどうやって売っていくか。
その課題がまだ残っているということ」
アニメのガラパゴス化からどう脱皮するかということなのだろう。
▲補足、感想など
なにか、文章を読んでいて奇妙に感じた。
記事の冒頭にある「売れない」--ということの原因だが、これはマンガ、アニメの無料の配信ということが世界で広く行われていて、わざわざdvdを購入しない--ということによる影響だ。
この記事の奇妙さは、そもそも売れない原因を意識して取り違え、へんな方向へ「じゃ、どうしたら売れる」という風にねじ曲げていないか。
うまく韓国のアニメが対応している—てな感じにもっていっているが、そんな韓国のアニメなど、出来の悪いまがい品であろう。
結論的に言えば、ガラパゴス化しているから「日本のアニメ」なのだ。
ガラパゴス化しているがゆえに、世界で売れるのだ—いや、実際にはインターネットで無料に見られているものが非常に多いが---。
お金になるかならないかは、「どう売るか」ではなく「どう配信するか」--という問題であって、上の記事は、韓国ではこんなに成功しているよ--というnhk内部の朝鮮系洗脳工作員が画策した「ホルホル番組」であろう。