2015年2月10日火曜日

アイヌと呼ばれた日本人がいるだけ。

アイヌを民族だというなら、沖縄には琉球民族、鹿児島県には隼人民族、和歌山県には国栖民族なんてものも認めないわけにはいくまい。

 アイヌというやや風俗・言葉の異なる人達は、日本の中心である京から余りに離れていたため(ついでに、稲作が可能ではなかったので弥生人達も北海道まで足を伸ばせなかったため)縄文人の衣類、風俗などをそのまま明治時代まで持ち続けた人達だ。
 日本人・日本民族のくくりに入る人達だ。

 こんな常識的なことでどうして混乱が起こるのだ?

 以下、新聞から抜粋。

 アイヌの人たちを1つの民族と捉えるかを巡って、小林よしのりさんと香山リカさんが月刊誌などで議論を繰り広げている。
  「アイヌ民族はもういない」などと札幌市議がツイートしたことをきっかけに、アイヌ問題の論議はネット上で続いている。

■香山さんは、「意見を撤回してもらう」と挑発

 小林よしのりさんは、札幌市議と同様な主張をし、対し、香山リカさんは、月刊誌で対談を呼びかけた。
 これに小林さんが応じて、27日発売の3月号で、長文の「激論」が掲載された。

 「小林さんに意見を撤回してもらうために今日は来ました」。
 香山さんは、対談の冒頭から、宣戦を布告した。
 2時間の予定が3時間を超えるほどの議論になったと。

 香山さんは、「アイヌは利権を得るための成りすましだ」などと流され続けているとして、ヘイトスピーチをする人たちが拠り所にしているのが小林さんだと主張。
 小林さんは、「なんでわしが」と苦笑したが、香山さんは、アイヌは民族であることを認めてもらいたいと小林さんに迫った。

 小林さんは、アイヌの血は薄まっており、だれも日常的にアイヌ語を話さないとして、民族とは認められないと説明。
 対し、香山さんは、民族かどうかは主観的な帰属意識から決まるのが流れだとして、アイヌ協会に戸籍などから認められれば客観性もあると述べた。

 小林さんは、「そんな主観的な話で日本は多民族国家だとか言ったって、どうにもならない」「アイヌ系の日本人がいるということで、その文化を大事にすればいい」と反論し、平行線のまま続いた。

■「精神科医にかかってください」と皮肉?

 小林よしのりさんは、「もう表現の弾圧だよな」と苦笑し、アイヌが民族であることを認めなかった。
 香山リカさんは、「小林さんの主張を撤回してもらえず残念です。」と返すなどして、対談が終わった。

 香山さんは、自らの連載「『こころの時代』解体新書」でも、対談のことを書いている。

 さらに、小林さんやスタッフは、対談直後から香山さんに批判的な意見を言い始めたとして、その言動に疑問を投げかけている。

 一方、小林さんはブログを更新し、香山さんが連載で書いたことに対し、「アンフェア、あるいは『卑怯』と言える」と批判。「印象操作をして、読者に自分の正しさをアピールするため」だと。

 スタッフ同席を「圧迫面接」だと香山さんが漏らしたことについては、「勝負にこだわりすぎて、緊張してたんでしょうね」と揶揄。
 さらに、「被害者意識が強烈な人だ」として、「悪いこと言わないから一度、精神科医にかかってください」と言葉をつづっている。

 こうした発言について、香山さんは、ツイッターなどでは特に触れていないものの、対談について香山さんを支持する声を盛んにリツイートしている。


▲補足、感想など

 香山さんってなにをどうしたいのだ?
 冒頭でふれたように、アイヌという人達は、余りに辺境の地にいたため、縄文系の風俗をもちつづけ、明治時代まで維持した人達であり、日本人の原型のような人達なのだ。

 こういう縄文系というか日本人の原型のような人々は、京から離れた土地には多くいる。
 沖縄の琉球人、鹿児島の隼人族、四国の山奥に住んでいる人、和歌山の国栖など---

 日本が京を中心に文明化する段階で、また、日本へ稲作を持ち込んだ弥生人達との混血とも重なり、元々の縄文人の顔とか風俗を失い、標準的なものに変化していったのだ。

 今の東北地方にもアイヌの言葉を元とすると推定される地名が多く残っている。
 東北地方にも多くのアイヌがいたのだ。
 それでも、上でふれたように稲作が普及する段階で、稲作を持ち込んだ弥生人との混血などで、風俗・姿形が変化してしまったということだ。

 だから。
 アイヌは、異民族ではない。
 アイヌと呼ばれた多少かっこうと言葉が異なる日本人が、京から遠く離れた辺境の地に取り残されただけだ。

 むしろ、本当に異民族だろうと思われるのは、秋田の男鹿半島付近の人達だ。
 明らかに、アーリア系の血を受け継いでいる。
 秋田の人については言わないのか。