▲擬人化か。
まぁ、マンガを描くというのと同じだが。
対象が例えば元素でも女体化してしまうものなぁ。
これは、慣れているということもあるが、可愛い—という言葉と同じだな。
つまり、対象により近づくための「ツール」なのだ。
どんなものでも---
前に植物に重粒子を当てて、人工的に突然変異を起こす—という科学者が紹介された。海藻かなにかで実験していた。
突然変異を起こした海藻を一株ごとに養殖し、当の科学者、「可愛いねぇ」とか形容していた。
この感覚—分かるかなぁ。
海藻であろうが、「可愛いねぇ」とか言いながら近づけば、より対象に肉薄できる。
表題の「擬人化」も同じであろう。
元素記号であろうと、軍艦であろうと、擬人化(まぁ、日本の場合は美少女が多いが--)すると、対象により近づき易くなるのだ。
この手法で、数学とか物理とかとかもやっていなかったか。
以下、新聞から抜粋。
中国メディアは「日本はなぜ擬人化が好きなのか」とする記事を掲載、日本の“信仰”に関係するとの論を展開。
鉄道、料理、機械、艦艇さらには国自体まで、日本人が何でも美少女やイケメンに変えてしまうと紹介。
火付け役とされる備長炭を擬人化した漫画や、艦艇を擬人化した「艦これ」などを例に挙げ、日本における擬人化ブームについて説明。
「なぜ日本は擬人化が好きなのか」と問題を提起。
答えとして「日本古来の『八百万神』論に関係が
あるのかも」とした。
「日本では万物に霊魂が宿っており、魂は人びとの上方に漂っている。
パソコンの
ディスプレイ、メガネ、さらには空気に魂が含まれている」と説明し、「日本人が
なぜ物体を擬人化するのかを理解するのは難しくない。
万物に魂が宿っていれば、そこにはおのずと性格が備わるのだから」と。
さらに、普段愛用している物に愛着を抱くことを挙げ「日常生活において抱くであろう感情も、日本人の擬人化に対する熱意を刺激しているかも」と。
軍艦や刀剣といったものを美少女に擬人化したことで、多くのファンを獲得することに成功したとし、
これを「斬新かつ創意ある擬人化」を評価。
今後も擬人化ブームは栄えることだろうと予測。
▲補足、感想など
中国人は鋭いな。
アホも多いが、カシコも多いということか。
日本人がものつくりが得意というのは、この擬人化と同根であろう。
先日、テレビで「オレは世界一の下着をつくる」と言う人がいて、ハッとした。
日本人は、これだな。
「オレは世界一の✕✕を作る」---その言葉だけで、もう胸が高まってしまうのだ。
✕✕のところはなんでもいい。
スプーンでもいいし、電車でもいい、歯ブラシでもいい。なんなら人参でもいいし、大根でもいい。
だから、日本人を動かすって簡単だ。
一緒に世界一の✕✕を作ろう—とか言えばいい。そのまま30年くらい、つっぱしれる。