▲まぁ、そうだろうなぁと思う。
でも、それには理由がある。
日本語が、それだけ、優秀だからだ。
中国語の漢字だけ、韓国語のハングルだけでは、細かいニュアンスまで分かるまい。
分からない—ということは、相手に伝えることができない--ということだ。
筆者は、このブログで中国人を英国の産業革命に200年も遅れる大ノロマ民族だと指摘している。
しかし。
大ノロマとなったのは、中国人の「中華思想」だけが原因ではあるまい。
中国語という言語自体が、「欠陥言語」だという理由も大きかろう。
毛沢東は、日本語の教科書で共産主義を学習したそうだ。
そりゃそうだな。彼は外国へ留学したこともないし、戦前なら、北東アジアには日本語の教科書しか、存在しなかったのだから---。
その話を聞いて、先の大戦後、毛沢東が「カナ」を中国語に取り入れよう—と発言した理由が分かった。
あの時、思い切って、日本語のカナを中国語に取り入れる決断をすれば、改革開放が1980年代ということもありえなかったはずだ。
結局、中国人は1960年代からの文化大革命を経て、日本のカタカナのように、漢字の一部をつかう等の方法で、漢字を簡略化する方向を選択した。
しかし、これは日本語の「漢字かな混じり文」と比較して、情報を他者に伝えにくいことに替りはなかった。
そこで、いたしかたなく。
英語を補助言語として利用しはじめた—ということだろう。
別の言い方をすれば、中国語という言語は、英語という「補助」を得て、やっと、一人前の言語として利用できる—そういう不完全な言語だということだ。
以下、新聞から抜粋。
中国紙・広州日報は、2020年東京五輪を控え、東京都が日本人の弱点である英語力の向上に乗り出したと報じた。
13年のTOEFLスコアのランキングで、日本はアジア圏で最低クラスだった。
日本より下位の国はモンゴル、カンボジア、タジキスタン、ラオス、東ティモールのみ。
話すのも聞くのも苦手な「英語恐怖症」の日本人は英語が聞こえてきた瞬間、おどおどし出す。
その原因は、島国という環境や恥ずかしがり屋の国民性、「単脳言語」である日本語が母語という先天的なハンディキャップが考えられる。
陸続きの国同士は簡単に往来できるため、言語学習の環境は恵まれているが、島国である日本はそうはいかない。
積極的に発言したがらない恥ずかしがり屋の国民性も、英語能力の向上にはマイナスだ。
また、日本語は「単脳言語」だが、英語は「複脳言語」である。
日本人は日本語を話す時、左脳しか使わないが、英語を話す時は左右の脳を同時に使って、言葉のリズムや抑揚を調整する必要がある。
日本人の英語学習には先天的なハンディキャップがあるといえる。
このほか、日本人は英語を重視していない点も指摘されている。
最近行われた調査によれば、日本人の72%が将来学ぶべき外国語として中国語を挙げ、英語は68%だったとの結果が出ている。
▲補足、感想など
将来、学ぶべき言語が、中国語?
どこからひっぱってきたデータさ。うさんくさい話だ。
核心は、冒頭でふれたように、日本語が優秀だということだ。
漢字かな交じり文で、大学院レベルまで学習できる—という点こそ、日本人が英語を苦手をする一番大きな理由だ。
つまり、必要というか「逼迫度」が低いのだ。どうしても英語が必要だ—ということではないのだ。
世界の理系では、英語が主流であることは確かだ。
しかし、文系ではどうかな。
世界中のインターネットで使われている言語で、日本語は30%を越える程も利用されていた—と記憶する。
中国人の英語が得意だという理由は、冒頭でふれたように、中国語が欠陥言語であるからであろう。英語を併用して、やっと一人前の言語になる—ということでしかあるまい。
また、中国の医学では、日本語の語彙を利用している—とか書き込みがあったな。
いや、だから、日本人が英語が不得手でいい—と言っている訳ではない。
しかし、語学も得手不得手がある。
語学が得意な人間が、英語をやればいいことではあるまいか。
また、日本の文庫本をみてみよ。このコンパクトさて、物語が一冊に納まるのだ。
英語ではこうもいくまい。
日本語の漢字かな混じり文の優秀さこそが、大学院レベルまでの教育を可能にし、文庫本という片手でもてる大きさ・分量に、十分な情報を盛り込むことができるのだ。
英語が苦手な分、日本語の優秀さを感じることが大きい。