2018年4月27日金曜日

日本は蚊帳の外で十分だ


いや、なにかと言うと、韓国と北朝鮮の指導者同士の会談があって、日本はそこに関与していない—てな指摘らしい。

 でも。
 今、日本が関与すべきという話ではあるまい。

 核心は、アメリカのトランプ大統領が、北朝鮮の金委員長の「非核化」を信用するか否かの一点にある。
 すべては、アメリカ-北朝鮮の会談後から、話が出発するということだ。

 そして、ここが肝心だが、アメリカのトランプ大統領が北朝鮮の金委員長と妥結する可能性は、ほぼゼロだということだ。
 それを考えれば、今、安倍さんが韓国-北朝鮮の会談に関与するなんてありえない発想であろう。

 以下、evenki族工作員達がなにか言っている。

 有田芳生
 歴史的な南北首脳会談から米朝首脳会談へ。安倍政権はいまだ圧力を 強調するだけで時代精神から取り残されている。いまは緊張緩和局面への「関与」が流れなのだ。

 あきちゃん!!へんなくるまみつけたー見事なまで日本は蚊帳の外

 南北首脳会談のニュースを眩しい思いで見ながら、蚊帳の外の日本にげんなりする…ほんとなら日本こそ平和へ導く役割を担うべきだったのにな…

 南北首脳会談、米朝首脳会談。 なんか突然動き出して気持ち悪いのは私だけ? 日本は蚊帳の外(ー ー;)

 今日は南北首脳会談か。日本は蚊帳の外だからと言って野次だけ飛ばすのはやめてほしいね。
補足、感想など

 ちょいとトランプ大統領のコメントをみようか。

 --ここから--

 トランプ大統領、北朝鮮に核放棄を呼び掛け
 しかし、北朝鮮に何を望むかと問われたトランプ氏は記者団に対し「首脳会談に向けた調整は続いている。北朝鮮には非核化してほしい」と述べた。さらに非核化とは何かと質問されると「北朝鮮が自らの核を一掃することだ。とてもシンプルだ」と語った 。

 トランプ氏は幾度となく北朝鮮の非核化に言及しているが、北朝鮮政府は一貫して「朝鮮半島の非核化」を主張している。これは在韓米軍の撤退を意味するもので、米国側が受け入れる可能性は低い。

(引用ここまで)
 北朝鮮の言を弄した言葉遊びのような「朝鮮半島の非核化云々」もトランプ大統領にかかると一刀両断。
 こういうシンプルなところは悪くないところですね。
 オバマやクリントンといった民主党出身の大統領ではこうはいかないという感じ。
 北朝鮮に望むことは非核化だけ。
 非核化とは北朝鮮による核廃棄であると断言。
 これがアメリカの24日の話、日本時間・韓国時間では25日のこと。
 明白に27日からはじまる南北首脳会談に向けての圧力ですね。
 ムン・ジェインが中途半端な成果を持ってきたら承知しない、ということでもあるでしょうし。
 非核化を前提としないのであれば米朝首脳会談をしなくてもいい、ということでもある。

 --ここまで--

 また、アメリカは北朝鮮と直接の交渉をしている。

 --ここから--

米朝交渉情報機関が主導外交当局介さずリスクも

 トランプ米大統領は、ポンベオ米中央情報局(CIA)長官が訪朝し、北朝鮮の金正恩 (キム・ジョンウン)委員長と会談したことを認めた。
 5月末にも予定する史上初の米朝首脳会談に向けた詰めの調整を進めたとみられる。
 米高官の異例の訪朝は水面下の米朝交渉が情報機関主導で進んでいる実態を浮き彫りにした。
 トランプ氏は18日朝のツイッターで「マイク・ポンペオが先週、北朝鮮で金正恩と会談した。
 会談はとても順調で、良い関係を構築できた」と指摘。
 「首脳会談の詳細を今、調整中だ。非核化は世界にとってだけでなく、北朝鮮にとっても良いことだ」とも記した。

■訪朝高官で最高レベル
 200010月のオルブライト国務長官以降、訪朝した最もハイレべルの米政府高官となったポンベオ氏。
 当初は実現を疑問視する向きもあった史上初の首脳会談を巡り、米朝双方の本気度を示す動きだ。
 ポンペオ氏の訪朝は17日に米紙ワシントン・ポストが最初に報じた。
 トランプ氏が安倍晋三首相との首脳会談の際「私たちは北朝鮮との直接対話を始めたところだ。
極めてハイレベルの対話だ」と語ってから数時間後のことだった。
 同紙によると、訪朝時期は3月末から4月1日のイースター(復活祭)休暇の間。
 ポンベオ氏は3月13日に国務長官に指名されたばかりで、正式に就任していない。
 トランプ氏の説明では訪朝時期は報道よりも遅い時期になるが、訪朝がCIA主導で調整が進んだのは明らかだ。
 訪朝の詳細は不明だが、政権内でトランプ氏に最も近いポンペオ氏は事実上の大統領の名代として金氏と会談したとみられる。
 その後の議会証言では首脳会談成功に自信を見せており、金氏から直接、非核化の意思などの言質を取り付けたと見るのが自然だ。
 トランプ政権の米朝交渉が通常の外交チャンネルに依存していないことも裏付けた。
 国務省も二ユーヨークの国連代表部を通じた北朝鮮とのパイプがあるが、トランプ氏はティラーソン前国務長官が率いる国務省を軽視。同省の主要ポストも埋まっていない。
 国務省が機能不全となる中でCIAは対北外交へ着々と準備を進めた。
 昨年5月にはCIA内に北朝鮮の核・ミサイル問題を専門に扱う「朝鮮ミッションセンターを創設。
 CIA職員が韓国や北朝鮮の情報機関と頻繁にやりとりしてきた。

■米、早期に意向把握か
 韓国メディアによると、今年2月にハスペルCIA副長官が平昌冬季五輪期間中に訪韓し、情報機関・国家情報院の徐薫院長らと会談。北朝鮮応援団に付き添って韓国を訪れた朝鮮労働党統一戦線部副部長と接触したとの見方もある。

 米側は北朝鮮側の意向を早い段階で把握していた可能性が高い。
 しかし外交当局や外交チャンネルを介さない交渉はリスクも伴う。
 国務省ではベテラン外交官が・相次ぎ辞任した。
 外交交渉には過去の政策の積み重ねも必要なだけに、情報機関外交が今後の首脳会談で吉と出るかはまだ分からない。

 --ここまで--

 日本は、今、この問題に直接タッチできない。
 トランプ大統領におんぶにだっこという状態であることは確かだ。

 止むを得まいな。

 *追記。
 決裂すれば、攻撃だ--という記事から。

 --ここから--
 2018/04/27(金) 
 米「決裂すれば攻撃」と説明 

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が、歴史的な1歩を刻んだ。金委員長は27日午前9時半ごろ、65年間、朝鮮半島を分断してきた軍事境界線を越えた。 
 こうした中、アメリカ側が米朝首脳会談が決裂した場合、武力行使に踏み切るしかないとの意向を日本側に伝えていたことが、FNNの取材でわかった。 

 アメリカが武力行使という選択肢を維持する中、政府関係者は、27日の会談で金正恩氏が本気で非核化のプロセスを話し合う姿勢を示すかどうかに注目している。 
 菅官房長官は「拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的な解決に向けた前向きな議論が行われることを期待しています」と述べた。 
 政府関係者は、南北首脳会談を「米朝首脳会談に向けた橋渡しだ」と位置づけていて、金正恩氏が非核化にどの程度言及するのか、拉致問題が議題になるのかどうかに注目している。 

 また政府は、対話ムードが先行することを警戒していて、安倍首相は文在寅(ムン・ジェイン)大統領に、「非核化に向けた北朝鮮の行動を検証できなければ、圧力をかけ続ける必要がある」とくぎを刺している。 
 一方、先週行われた日米首脳会談で、アメリカ側の出席者が、「米朝首脳会談が決裂すれば、軍事攻撃に踏み切るしかない」と日本側に伝えていたことが、FNNの取材で明らかになった。 
 日本政府は、27日の会談と米朝首脳会談の結果を見極めつつ、将来の日朝首脳会談実現も模索していく考え。 

 --ここまで--

 決裂すれば攻撃だ---か。
 金委員長にそんなに多くの選択肢はないだろうな。