▲この表題のテーマは、考えれば考えるほと面白い。
この事実は、日本が中国、韓国などの民族と「差」をつけた理由でもあるし、結果として、日本人が「漢字かな交じり文」という世界最強言語を手に入れる結果となった。
もしも、世界から日本人が「世界最強民族」と目されたとしたら、その理由は、当然、漢字かな交り文という世界最強言語を駆使しているからに違いない。
そのあたりを踏まえて、中国人にとっても興味深いテーマなのだろうな。
以下、中国の新聞から抜粋。
2018年2月13日、澎湃新聞は、「漢字文化圏」の国が続々と漢字を廃止してきた中で、日本だけが漢字を残してきた経緯について紹介する記事を掲載。
中国を中心とし、日本や朝鮮、ベトナムなど東アジアから東南アジアにかけての地域はかつて言語文字として漢字を使用する「漢字文化圏」が形成されていた。
しかし、近代以降、欧米列強のアジア進出などにより約1世紀の間に「漢字文化圏」は解体状態となった。
記事は、日本では江戸時代から漢字廃止論が存在し、蘭学者の西川如見が提唱していたほか、幕末の1866年には後に日本郵政の父と呼ばれる前島密も「日常および公私の文章より漢字を排除」することを提起していたと紹介。
そして明治に入ると文明開化に伴う急速な西洋文化流入の影響を受け、清朝の弱体化の原因として漢字がやり玉に挙がるようになり、漢字の廃止が盛んに叫ばれたとしている。
また、日本において最大の漢字廃止の危機は、「1945年の敗戦によってもたらされた」と説明。
「戦後の日本の改革を主導した米国人は、日本語をローマ字化することにより日本人の思想をコントロールしやすくするとともに、日本政府官僚たちのやり取りをより厳しくチェックできると考えた。
そしてこの動きには当時の新聞社も付和雷同し、漢字の廃止を呼び掛ける文章さえ掲載した」とした。
そのうえで、「幸いなことに当時の日本政府は漢字が国体護持の最後の砦と考えており、珍しく占領軍の意志に背いた。
46年に1850字からなる当用漢字音訓表を発表し、そこから漢字仮名交じり文を法律条項、公文書、メディアにおける使用文体として規定する道を進んだ」と説明している。
そして、81年には「わが国が長く用いてきた漢字仮名交じり文体は、わが国の社会、文化を最も効果的かつ適切に表記する文字であり、今後も充実させる必要がある。漢字の造語能力は高く、語義が明晰である一方、使用量が多すぎれば表現上、理解上の誤解を生じかねない。
この特徴をつかんでこそ、わが国の文字表記はより豊富で優美なものになる」と定義され、漢字の地位がついに定まったのだと記事は解説している。
▲補足、感想など
このブログで何度もふれた。
漢字という中国由来のツールが、本来的にもつポテンシャルを「漢字かな交り文」という文体で、最大限引き出したものが、日本語なのだ。(比較するのもなんだが、中国人は、漢字というものに圧し潰された民族だ。漢字の本来的にもつポテンシャルをうまく引き出せなかったことによるものだ)
これにより、日本人は20世紀においては、ほぼ100%の識字率を誇っている。
漢字かな交り文というものが、日本人の「発展の高速度性」を支えている。
明治維新から約70年で、ゼロ戦、戦艦大和を建造、製作した。
この日本人の「高速度性」を理解できない米国・ハル国務長官が、1941年の秋、日本へハル・ノートを突きつけたのだ。
ハル・ノートを見て、日本人は戦争の回避を断念し、1945年まで戦い、結果として300万人近くの日本人を死に追いやった。
戦後、ハル国務長官の言った言葉をみようか。
--ここから--
私が一九四一年十一月二十六日に野村、来栖両大使に手渡した提案(十ヵ条の平和的解決案)は、この最後の段階になっても、日本の軍部が少しは常識をとりもどすこともあるかも知れない、というはかない希望をつないで交渉を継続しようとした誠実な努力であった。
あとになって、特に日本が大きな敗北をこうむり出してから、日本の宣伝はこの十一月二十六日のわれわれの覚書をゆがめて最後通告だといいくるめようとした。
これは全然うその口実をつかって国民をだまし、軍事的掠奪を支持させようとする日本一流のやり方であった
--ここまで--
外国人嫌いでレイシストというのは欧米における黄禍論のテッパンだった。
その上、日本人は劣等民族でアーリア人より2000年は知能が遅れているというのも戦前の西洋社会じゃ一般常識だった。
話がどこかにいったなぁ。
ちょいと、日本語の優位性のようなものにふれようか。
--ここから--
2015/03/25(水)
【日本語の優位性】その1
日本が世界でも一・ニを争う技術大国になれたのは、
表意文字と表音文字を併用した日本語に寄るトコロが大きい。外来語を素早く表音文字のカタカナで取り込み、
意味を把握したら表意文字の漢字で造語を創る。初めて見るような単語でも漢字であれば、
単語の意味をイメージし易い。
技術書はハードルが高いが
技術系ニュースは誰でも簡単に読み理解する事が出来る。
また、漢字の特徴の一つとして高い造語能力がある。
表意文字の漢字同士を組み合わせる事によって
未知の知識、西洋からの概念群(科学・哲学・技術・思想・社会・軍事・経済等すべての分野)
に対応する造語を造り出す事ができた。
もし、これらの造語創出が無かったら、
世界の多くの国が抱えている問題に日本も直面したことだろう。
それは、世界の多くの国では母国語で大学以上の高等教育を行っていない。
なぜなら、母国語では、高等教育における科学技術や
専門学等で使われる多量な学術用語が不足している為、
大学レベル以上の科学や技術、専門学等に使われる教科書は
英語やフランス語、ドイツ語等の外国の教科書に頼らざるを得ない。
海外から入ってくる言葉を片っ端から母国語にして、
そして、全て母国語で思考する。
コレは、新概念を理解し、創造性の拡張にとって有利。
【日本語の優位性】その2
日本語による全脳活動
「右脳の優れている点」
図形などを読み取る能力。
音楽などを聞き取る能力。 全体を見る力。直観力。
「左脳の優れている点」
言語の読み取り能力。
言語の聞き取り能力。 分析力。思考力。
世界中の人々は、表音文字の読み取りの時、左脳の方がよく働きます。
日本人も表音文字の平仮名&片仮名の読み取りの時は、左脳の方がよく働きます。
しかし、表意文字の漢字の読み取りについては、
一字一字の漢字を読み取る時、右脳の方がよく働いているのです。
漢字は意味を持った図形だからでしょう。
そして、表音文字の平仮名&片仮名と表意文字の漢字の混ざった文章の読み取りになると
左脳と右脳が共に働く状態になります。
漢字&片仮名&平仮名の文章を読む行為は、
右脳と左脳を共働させるという効果があるのです。
右脳と左脳を共働状態に置く事によって、
脳の持つ能力が最大限に発揮出来るのです。
この全脳活動は、文章を読む時、
新概念のより早い理解や創造性の拡張に役立っているのです。
【日本語の優位性】その3
1982年5月、イギリスの科学専門誌「ネイチャー」に
心理学者リチャード・リン博士の論文が発表され、
それは世界中に大きなセンセーションを巻き起しました。
その論文とはリン博士を中心とする
世界の先進トップ5ヶ国「日・英・米・仏・西独」の学者達が協力して、
それまでにない大規模な知能テストを行い、
それぞれの国の子供達の知能検査を比較したのですが、その結果は、
「日本を除く欧米4か国の子供達の平均IQが100以下だったのに対し、
日本の子供達の平均IQだけが111もあった」という学者達にとって予想外な結果でした。
平均IQ差に11点以上もの開きがあるというのは大変な事です。
また、リン博士は「知能指数が130を超える人は、
欧米では2%未満なのに対し、日本では10%にも達する。
日本の約8割(77%)の人のIQは、米国人の平均IQより高い」などと指摘しました。
世界中(特に欧米)がこれを問題にしたのは当然でした。
中には「テストの実施に何か手落ちがあった為ではないか」という懐疑的な意見もありましたが、
多くの学者はこの事実を素直に認め、
日本の子供達の知能が何故これ程までに高いのか?
その原因究明に真剣に取組みました。
その結果、欧米の学者達の大方の意見は
「漢字の学習がその原因になっているのではないか」というものでした。
日本人には欧米人には無い
漢字脳という特別な脳領域があるのです。
この漢字脳の有無が
日本人の平均IQと欧米人の平均IQの
歴然とした優劣差になって現れるのです。
--ここまで--
ちょいと、我田引水ギミな感じもするが、「漢字かな交じり文」の優位さを理解できるであろう。
このことが、「日本人の発展の高速度性」を支えているのであろう。
二次大戦で戦った元日本軍兵士の人達が言っていた「日本人は外国から正しく理解されたことがない」という不満の核心部分は、多分、これであろう。
日本人は、他の民族と較べると、「漢字かな交り文を採用した日本語」を使うことで、発展の高速度性を有しているのだ。
ハル・ノートを日本につきつけたハル国務長官は、そのことが理解できず、戦後においてああいう「言い方」となったものだ。
*上の記事についての書き込みを転記しておきたい。
--ここから--
6. 結局、上手いこと使いこなしたから残ってる使いこなせなかった所は廃れた
11. 古来の日本人が良かれとして取り入れた漢字。今の日本人が考えても悪くなかったんではないかな。
21. 日本独自の表記である仮名が生まれたことにも留意すべき。漢字だけだとやはり不便であって可読性や美しさなどは仮名の併用によって実現したこと。
24. 比較的習得は容易だが無知、馬鹿と知識層の格差が広がりやすいのがアルファベット等の表音文字。完全に習得するには時間がかかるが、文字種類が多い為刺激が多く、習得すれば一定以上の知識の底上げができるのが日本語。
28. て に を は の日本語の骨格の上に
漢字(現行 旧字両方可) 広島と廣嶋
片仮名(欧米語用)
平仮名(読み方用)
アルファベット直接使用
の5系統を混ぜ込むのが日本語なので、単に漢字の優劣だけではないのだな。
複雑で優秀よ。旧漢字があると漢文も読める。ハングルと、中共の漢字は無くても間に合う。
32. 文字や言語っていうのは記録記号としての側面のほかに、その民族の思考形態を表現するツールでもあるからなー。
文字や言語を捨てれば民族としての纏まりは無くなっていくし、馬鹿も増えるのは道理。
植民地時代に文字言語を壊滅させた欧米はその点えぐい。別に捨てさせてもいないのに、自分で捨てて勝手に斜め下に驀進する連中もいるが……。
38. 社会が複雑になればなるほど、科学が進歩すればするほど、文化が進化すればするほど、微妙で繊細な伝達能力が必要になってくる。
原始時代は、おそらく行動パタンーが、食う、寝る、狩るなど単純で、ワンとかにゃーで済んでいた。
社会の発展に伴って、多くの文字数を使用せず、1つの漢字で意味を発展されられる、漢字は優秀な言語であり、それを、音読み、訓読みに使い分け、ひらがな、カタカナ、で、文法を補い、擬態擬音まである。
漢字を取り入れた、日本語は、「ベスト オブ 言語」と言っても過言ではない。
44. 中国人の中国語先生が、日本は漢字とひらがなだけでも歴史を伝え、我々の漢字をここまで芸術的に高めた。大切にしていかないといけない芸術であり、歴史であり伝統だ。と言ってた
57. 小説書いてる身からすると日本語は本当に美しい。英語で書けは……ちときついな
59. 日本の教育の成果だよ江戸時代に日本に来た欧米人が、町娘でも普通に本を読んでるので驚いたと言う記録がある
瓦版と立札とか草紙とか、一般庶民でも読めたのが日本しかし中韓どころか欧米だって、つい最近まで一部のインテリくらいしかきちんと文字の読み書きができなかった
65. 労働効率が恐ろしいほど悪い日本がなんとかなってるのは漢字の効率の良さのお陰だと真面目に思ってる。
66. 漢字は文字に込められる情報量が多いのが何よりの利点使いこなせればこれほど便利なものはない
71. 今の中国語は戦後に作られたもので、その際、元々中国語になかった熟語は日本から輸入された。だから中国語の二文字以上の熟語はほぼ全てが日本産。中華人民共和国の人民も共和国も日本人か作ったんだ。あいつらにはそんな概念は無いから、文字に出来なかった。そんで識字率が低いから、国語を教育するので、難しい漢字を簡易にしたんだが、漢字のニュアンスのままに簡単にするのに失敗して、あんなヘンテコな文字になったんだよ。
日本も漢字の簡略化は何度も行ったけど、文字センスがいいから、中国語みたいに崩壊することはなかったんだ。
って、こうして書いてみると、本当に日本語って便利よね。
80. ※57自分も趣味で小説書いているけど、本当に日本語は表現豊か。雨の場面書くだけでも、どの単語使うか悩むくらい。
雨脚や季節でも違ってくる。驟雨、氷雨、篠突く雨、車軸を流すような、秋雨、天気雨、夕立、梅雨、時雨…
辞書引けばもっとある。凄いよね、雨だけでこれだけ。
81.日本人にとっての漢字は、ヨーロッパ人にとってのラテン語と同じ。象形文字で視認性が高く、これにひらがなを組み合わせることで情報伝達能力が飛躍的に高まる。中華人にとって漢字は他民族を欺し支配するための道具であったため、発展させられなかった。
87. 漢字は本当素晴らしい。なんだろな表現の幅が英語と段違いなんだよな。それでいて格好いい、かな、カタカナ、あり日本語は世界に誇れるものだろう。
90. >79先生はそこも指摘したよ。ただ、効率だけでみればそうだけど、日本語の場合言語の特殊性そのものが重要で芸術的な域まで達したので、中国のように簡単に捨てるなんてもっての他と教わりました
92. 大きい理由はふたつ。一つは多数の同音異義語がある日本語ゆえ、かなのみになれば朝鮮ハングルのように文章が訳ワカメになる。もう一つは、簡便に造語できる漢字の素晴らしい長所がある。幕末から明治にかけて膨大な西洋の語彙を翻訳し、今中国で使ってる熟語の7割も日本製の熟語だってのは超有名。寝言いってるなよ。
114. 専門用語でも漢字だとさ、素人でも何となく意味が分かるんだよね。例えば病気の「エイズ」漢字だと「後天性免疫不全症候群」
エイズだけだとどういう病気かいまいち分からないけど、漢字だと結構把握できるんだよね。ああ、免疫が落ちる病気なんだなって。
133. 自国での教育レベルが低く、自国語に翻訳された本が乏しい国の若者ほど英語圏に出る傾向が強くない?
日本は自国の言語であらゆる分野の教育受けられるから、英語教育の必要がないんじゃないかと思うんだけど。だから海外への留学も減っている。自国内で安全に勉強できるもの。外国で書かれた書籍も大抵は翻訳されて手に入るでしょ?
137. 文字は記録し、それを読んだ人に伝えるためのもの。記録自体が大変でも、読んだ時の情報量や速さを優先した。それを考えると、日本語の漢字かな交じり表記は、非常に優れていると思う。
146. ケントギルバードでさえ母国語より日本語のほうが、より詳細・微細なニュアンスの違いを伝達できるとか言ってたよな
194. 140文字制限のtwitterを見てみると良いよ英文だと文字通り呟きでしかないけど漢字交じりの日本語だと伝えたいことを一文で比較的十分に表現できるから
204. 漢字は地方からの報告書に多くの情報を入れる為に出来た略字と思う。話言葉で書くと文字数が多くなり紙などが貴重だったりするから、意味を双方で理解してれば、少ない文字数で状況を伝えれる。
年や月の様に一文字で表記出来たりもする。日本に伝授された時は理解出来ないから、意味を横に書くフリガナが、カタカナやひらがなに成り漢字の補足文字として合体したと思う。
当時の絵文字の使い方に近い、双方が理解しての略字、日本は文のわかり易さで漢字を残した。
英語で例えると、絵文字を英文に混ぜて表す形かな。
238. 基本的に大陸の人は簡体字しか読めないし、台湾の人は繁体字しか読めない。両方学んだ日本人として言わせてもらえれば、繁体字は日本でも昔使ってたのでなんとなくわかるけど、簡体字は、習わないと何だかわからない物がほとんどだし、そもそもの意味から離れてしまって本来の意味を表していない。
漢字を捨てたお隣の民族をみれば大失敗だとわかる。なぜ失敗例をまねる必要があるのか。
誰かも書いていたけど、漢字だと4文字で伝わる。英語だと何文字も書かないと伝わらない。日本人の理解が早い⇒頭がいい となる。
--ここまで--