2015年7月3日金曜日

足をひっぱる---と麻生さん。

微妙なコメントだと思える。
 麻生さんって、老獪で老練な政治家だ。

 麻生さんの発する言葉を簡単に真っ正直に受け取ってはならない。
 今年の3月、戦後レジームの崩壊を受けて、自民党の元・現首相が集まって、祝杯をあげた一人なのだ。

 おそらく、「そんな生(なま)の言葉をつかうなよ」--てな意味だろうな。
 政治家なら、政治家らしい「コメントの仕方」「タイミング」があるだろう—といっているのだろうな。

 以下、日経新聞の欄から転記し抜粋。

 2日の自民党各会派総会で、若手議員の報道機関に圧力をかけるような発言に批判が相次いだ。
 麻生派会長の麻生財務相は、「法案審議に差し障りとなる。応援団のつもりだろうが足をひっぱる」と苦言を呈した。厳重注意を受けた井上氏は欠席した。

 岸田派の林芳正農相は、「開いた口がふさがらない。おごり高ぶることがないよう与党として心がけなければいけない」と指摘した。


補足・感想など

 核心はなんだろう。
 それは、「国民の顔がどっちを向いているのだ?」ということだ。
 新聞がどうとか、テレビがどうとか—ではない。

 どれだけ、正論を政治家が言ったつもりでも、国民が「そっち」に顔が向いていなければ、国民の支持を得ることはできないのだぞ—と言っているのだろう。

 まず、最初に「空気をつくれよ」と。
 まず、国民がどっちを向いているのか確かめよ—と言っているのだ。

 政治家の能力というか実力はそのあたりにあるのだ—と。