2015年7月1日水曜日

中国人の年金基金が雲散霧消してしまいそうだな。

中国人のやり方をみていると、資本主義というものが根底のところで分かっていないなぁ、と感じる。
 当たり前かもしれないが、上から下まで皆、素人なのだ。

 今の中国人の株式投資のやり方は、まるで子供が株式投資というオモチャで遊んでいるようだ。
 それでなくても、金儲けに血道をあげる民族が、株式投資というものを始めてやってみて、みるみる上がる株価に「狂ってしまった」としか見えない。

 そして、ピークを過ぎた株式投資に、中国人の年金基金の資金を投入するんだと---
 バブルのピークを過ぎて、これから下がる一方の株式に---

 株式投資のバブルが崩壊した後で、ちょいとお金を投入したくらいで、どうかなるものではあるまい。
 あっという間に、そのお金が消えてなくならないか---

 オレの年金はどこにいった? とかならないか。
 資本主義というシステムのもつ「苛烈さ」というものが、も一つ中国人には、分かっていないなぁ。

 以下、新聞から抜粋。

 中国政府は、地方政府が管理する公的年金基金に株式での運用を認めることを検討。
 解禁されれば、数千億元の資金が中国株式市場に流れる可能性がある。

 人民社会保障省と財政省が公表した規制改革案によると、年金基金は純資産の最大30%までを中国株や株式ファンド、バランスファンドで運用することが可能。

 また、国内の債券や短期金融市場商品、資産担保証券、指数先物、債券先物に投資することもできる。
 このほか、国内の大規模なインフラ事業にも投資できる。

 現在、年金基金の資産運用は銀行預金と国債に限られている。
 地方政府は中央政府が承認した金融機関に年金基金の運用を委任することが認められている。
 証券時報によると、中国の年金基金の資産総額は2兆元(3220億ドル)以上で、理論上は約6000億元が株式市場で運用される可能性がある。

 人民社会保障省と財政省は、規制改革の目的について「年金基金の投資リターンの改善、中国の年金システムの健全かつ持続可能な発展を促すこと」と説明。
 また、改革案について7月13日まで一般から意見を求めるとした。


補足、感想など

 銀行預金と国債に限られる—というのは、年金というものだけにリスクの一番小さいものを選んで運用しているということだ。

 それを株式バブルの崩壊後の「株式」で運用しよう—なんて、キチガイ沙汰ではないのか。
 このあたり、ちょいと、筆者の知識だけでは向こうまで見えない。
 掲示板の書き込みを拾ってみよう。

--ここから--

 2015/06/30
 安倍は15000で年金を突っ込んで20000になったけど中国のは4000で突っ込んで2000になるんだろ?
 投資する時期を間違えてる やるなら上海総合が2000をウロウロしていた時期にやるべき

 2015/06/30
 中国共産党は人民の生活を博打のかたに入れんのか。
 ここから勝ちきるのは不可能だと思うが。

 2015/06/30
 お金だけ膨張して、信用がついてこないと傷が深くなるだけだろ。
 ヨーロッパの腹黒い白人銀行家は、チャイナマネーを受け取って手持ち資金が増えたことにして、 それを外貨にかえて、日本などの金目のものの権利を自分達のものに書き換えている詐欺師集団。

 2015/06/30
 PER100倍から買い参戦か

 2015/06/30
 年金が消滅して、黄巾の乱が起こるぞ!

 2015/06/30()
 もう背に腹変えられないんだろうね。
 このままでは株価暴落で、大暴動。ならばダメ元でもう一枚のカード切ってみて、それから暴動でも変わりない。 一応その分時間稼ぎにはなるしね。
 しかしこれ突っ込んでも相場持ち直しはしないと思うよ。

 2015/06/30
 ええ心がけしとるなあ。中国の製造業は必ず衰退していく。資金は流失する。
 バブルはいつかははじける。
 日本のバブル崩壊時でも年金は使ってなかった。

 2015/06/30()
 中国には、そもそも地方交付税交付金みたいなのは全然ないそうで。
 自分らで勝手に儲けて、地方自治体は発展しろという制度になってるんだって。
 だから自治体の土地開発で無理やり儲けて発展してた。
 ところがそれは限界なので、どうしようもない赤字自治体ばっかになってる。
 しかもワイロで中抜きばっかやってるので、まともな地方財政は皆無に近いって。

 2015/06/30()
 あちこちから資金が流れ込むにつれて株価が騰がって、それにつられて個人も金を流し込み始めて、 中共幹部と一部個人が共謀して売り抜けて、個人と地方政府の年金基金がケツの毛まで抜かれて終了

--ここまで--

 もう、単なる「時間稼ぎ」のため-というのが本当かもしれない。
 年金なんて、そんな先のことなど考える余裕もないのだろう。

 中国がハゲタカどもの餌食となるのも、そう遠くないのかもしれないな。
 ハゲタカどもは、国が混乱状態にあるときに、群がって舞い降りてくるのだ。