2019年6月1日土曜日

日本の子供の可愛らしさはどこからくるのか


いや、なにかというと、先日、国賓のトランプ大統領夫人を迎えて、迎賓館で日本舞踊のパフォーマンスがあった。
 その時、日舞を演じた日本の子供達の可愛らしさに目を見張った。
 海外からも同様の反応があったようだ。

 日本の着物を着て—という部分も大きかったようだ。
 で。
 表題の疑問に戻る。
 この日本の子供達の可愛らしさはどこからくるのだろうか?

 昔の記事などを検索していると、関連した文章があった。
 以下、その文章

 【話題】“萌え”のルーツは「源氏物語」にあり?
 2012/04/08()
“萌え”のルーツは「源氏物語」にあり!?
 「萌え」とは、90年代からマンガやアニメファンの間で使われはじめ、2次元のキャラクター に、好意や愛情を示す言葉として定着しています。
 近年はアイドルや特定の異性など、3次元の対象に使われる場合もありますよね。
 「好き」、 「かわいい」といった感情とも少し異なる「萌え」という気持ち。
 今回は、なぜ人は「萌え」 るのか、恋愛心理について多数著書がある心理学者の内藤誼人(ないとうよしひと)先生に分析 していただきました。

守ってあげたいという気持ちこそが「萌え」
 「『萌え』というのは、一言でいうと未熟なものを愛でる気持ちのことです。
 本来、『萌える 』というのは草木の芽が出る様を指す言葉であり、今はまだ未熟な状態を指しています。
 人は これから大きく育っていくものに、心ひかれるのだと思います。
 アホ毛やツインテールが「萌 え」の対象になるのは、子どもっぽい女の子の象徴だからではないでしょうか。
 そうした子どもっぽい女の子を見ると、男性は自分が守ってあげたいという気持ちになるのです。
 そうした 気持ちは、あの『源氏物語』にも描かれています。
 主人公・光源氏が18歳ぐらいのとき、10歳 ほどに見える幼い紫の上を見初めたのも、そうした『自分が育ててあげたい』という気持ちか ら。
 考えてみると『萌え』のルーツは『源氏物語』にあったのかもしれませんね」(内藤先生)
 萌えの原点は「源氏物語」ですか! 未熟なものを愛でる気持ちは、平安時代の頃からあっ たとは驚きです。
 それが、アニメ・マンガ文化とむすびついて、90年代以降花開いていったん ですね。
 人間には子どもを『かわいい』と思ってしまう本能がある
 では、どうして人は未熟なものにひかれるのでしょうか。
 内藤先生は面白い実験結果を紹介 してくれました。
 「ノーベル賞をとったコンラート・ローレンツという動物学者が『動物の赤ちゃんがなぜかわ いいか』についてさまざまな研究をした結果、『赤ちゃんがかわいくないと親は面倒をみない からだ』と結論付けたのです。
 これを『ベイビーネス』と呼びます。
 テンプル大学のウィリア ム・フラードは、この『ベイビーネス』が人間にもあてはまることを実証するため、小学2年 生から大学生までの実験参加者に、子どもと大人のスライドを見せて、好ましいのはどちらか と聞きました。
 その結果、年齢が上がれば上がるほど、子どもの方が好ましいと答える人が多かったのです。
 つまり、人間にも、ベイビーネスはあてはまると実証されたのです」(内藤先 生)
 子どもを無意識的に『かわいい』と思う本能こそが、萌えの気持ちの根源にあるようです。

日本は子どもを許容する文化
 そんな「萌え」文化は、今や海外にも波及しつつあり、中国のアニメファンの中でも「萌」 という言葉が使われているようです!
内藤先生、「萌え」は世界にも通用するものなのでし ょうか?
 「かわいいものを愛でる気持ちは海外にはあると思いますが、日本の方がよりその気持ちが強 いのだと思います。
 それは、日本と海外では子どもに対する考え方が違うからです。
 海外、特 にヨーロッパでは、子どもを『人間性を持っていない悪魔』とさえ言うこともあるんです。
 小 さいころから子どもに早く自立することを求めます。
 一方、日本では子どもは宝。社会全体が 子どもを許容する文化が根付いているのです。早く大人にならなくてもいい、子どもらしさを 大切にして育てたい、という文化があるのではないでしょうか。
 そうした考え方がベースにあるので、より『萌え』を許容しやすい社会だと言えます(内藤先生)
 萌え文化が日本で花開いた理由には、そんな文化的な背景があったんですね。
 大人になって もリボンやピンク、フリルの洋服を好む女性が多いのも、自分の中に失いかけた「子どもらし さ」をどこかで追い求めているのかもしれませんね


2007/11/20()
 欧米系の在日外国人の間で七五三やるのが流行ってるらしくてうちの会社のイギリス人夫婦にどうやればいいの?と聞かれたのだけど
 7、5、3才の子供が着飾って飴もって神社行く、みたいな漠然としたイメージしかなくて答えられず、結局母に電話して助けてもらった自国の文化を説明出来ない自分にかなり凹んだ

 しかしイギリス人夫婦の娘、金髪くるくる巻き毛、碧眼(7才)が着物着て千歳飴持ってる姿は想像を絶する可愛さだった
 来年はその子の弟の番なのだが、今から着物の柄で夫婦が喧嘩しては鷹と虎とどっちが雄々しくて日本男児らしいか、と私に聞いて来るや、
 お前等の子だから日本男児違うし、しかしどっちも捨てがたい

▲補足、感想など

 萌え プラス 着物  ---そのあたりに答えがあるのかもしれない。
 女性、男性という「性」という枠組みを一旦外して、「子供としての可愛さ」というものが、日本の場合、別個に確立しているのかもしれないな、と感じた。