2020年7月6日月曜日

日本人にファクターXなんてものがある訳がない。あるのは世界水準より頭一つ抜けた「日本のその他おおぜいの賢さ」だけさ


要するに、「日本のその他おおぜいの知的水準」が世界のそれに比べて、頭一つ抜け出しているだけさ。
 実に簡単明瞭ではないか。

 いや、なにかbbc がトンチンカンなことを言っているものだから。
 このコロナ騒動から日本がどうして先陣を切って抜け出したか---その理由が分からないとさ。

 以下、新聞の記事から。

 BBC「なぜ日本では新型コロナウイルスの死者が不思議なほど少ないのか、日本は特別な免疫があるのか?」 2020/07/05
日本はなぜ、新型コロナウイルスの感染症COVID-19の死者がそれほど多くないのか?

縁起でもない疑問だが、「日本人のマナーが理由だ」、「免疫力が強いからだ」など、諸説が生まれている。日本のCOVID-19による逝去率は、アジアで最も低いわけではない。韓国、台湾、香港、ヴェトナムはいずれも、日本より逝去率が低い。
それでも、日本の202013月の死者数は、平年同期より少なかった。一方、4月は東京で1000人近くの「超過逝去」が出たが、これはCOVID-19が原因の可能性がある。それでも今年を全体でみると、昨年より死者が少なくなるかもしれない。

このことは、COVID-19に対する弱点ともいえる条件を日本がいくつも抱えながら、近隣諸国のような厳しい新型ウイルス対策はついに実施しなかったことを思えば、かなり驚かされる。中国・武漢で流行がピークを迎え、同市内の病院はあふれ返り、各国が中国からの渡航者の入国を拒否していた2月、日本は国境をずっと開いていた。
新型ウイルスが広まるにつれ、COVID-19の様々な特徴が明らかになっていった。主に高齢者の命を奪うこと、人ごみや長時間の濃厚接触で感染リスクが大幅に上がることなどだ。

それに照らすと、日本は人口に占める高齢者の割合が世界一高い。また、大都市の人口密度も高い。東京圏の人口は実に3700万人にも上り、その大多数にとっての主な移動手段といえば、恐ろしいほどの過密状態で有名な電車だ。
加えて日本は、「1にも2にも検査」という世界保健機関(WHO)の助言に聞く耳を持たなかった。PCR検査を受けたのは、今になってもわずか348000人ほどで、人口の0.27%でしかない。

さらに日本は、欧州のような規模の厳密なロックダウン(都市封鎖)を実施してこなかった。政府は4月上旬、緊急事態宣言を出した。しかし、自宅待機の要請は任意だった。生活に不可欠とはいえない商店は閉じるよう言われたが、拒否しても法的な罰はなかった。
これまでCOVID-19対応のお手本とされてきたニュージーランドやヴェトナムなどは、国境封鎖や厳しいロックダウン、大規模な検査、厳格な隔離といった強硬手段を取ってきた。しかし、日本はそのどれも行っていない。

それでも、国内初のCOVID-19患者が報告されてから5カ月がたち、日本で確認された感染者は2万人に満たず、死者は1000人を下回っている。緊急事態宣言は解除され、生活は足早に平常に戻りつつある。
日本がCOVID-19の拡大を(少なくともこれまでは)本当に抑え込んだことを示す科学的証拠は、次々と積みあがっている。
ソフトバンクが社員4万人に抗体検査を実施したところ、新型ウイルスにさらされたのは0.24%だけだった。東京都と近隣2県の計8000人を無作為に抽出した抗体検査では、割合はさらに小さかった。東京都の陽性率はわずか0.1%だった。

安倍晋三首相は5月下旬に緊急事態宣言の解除を発表した際、誇らしげに「日本モデル」について語り、諸外国は日本から学ぶべきだとほのめかした。麻生太郎副総理によれば、詰まるところ、日本人の「優れた性質」ということになる。麻生氏は今や散々に批判されている発言の中で、外国の指導者らから日本の成功について説明を求められたことについて、次のように述べた。「そういった人たちの質問には、おたくとは、うちの国とは国民の民度のレベルが違うんだと言ってやると、みんな絶句して黙るんですけども」

「民度」を「cultural level(文化レベル)」とした英訳もあったが、文字通りに訳せば「people's level(民衆のレベル)」(になる。これは、日本の帝国時代にさかのぼる概念で、人種的優越感や文化的優越主義を感じさせる言葉だ。
麻生氏はこの言葉を使ったことで強く非難された。だが多くの日本人と、多少の科学者らが、日本はどこか違うと考えているのは間違いない。いわゆる「X因子(ファクターX)」が、国民をCOVID-19から守っているのだと。

あいさつの時にハグやキスをしないなど、日本にはもともと社会的距離の維持が習慣として社会に組み込まれていることも、関係するのかもしれない。しかしそれが答えだとは誰も思っていない。

BBC

補足、感想など

 日本という国を守ったのは、日本にいるその他おおぜいの世界水準から頭一つ抜け出した賢さ、頭の良さだ。

 日本にいる「その他おおぜい」というものは滅多に姿を現さない。
 でも、日本が危急存亡の淵に立ったときとか一旦緩急あった場合に、ぬっと姿を現す。

 前回は、2011年の東日本大震災の時だ。
 3月初めの震災の日の夕方は、東京から郊外への交通はすべてストップした。
 で、大半の都心部からのサラリーマンは、徒歩で帰宅した。
 いくつかの文章をみよう。

 -ここから-

2011/03/12()
東京で帰宅難民で8時間歩いた感想
ほとんどのコンビには営業していたが JRNEWDAYSが全部閉まってたのには納得いかん。もーぜってーかわねー

飲食店では、歩いている人々に無料でお茶を出しているみせがあった。感動した
松屋が食材不足の為、営業中止してるのが1店だけあった
甲州街道を歩いてたんだが、民家の人が 「トイレありますよ~」とか庭を開放して、お茶やお菓子を提供してた 最高に良い人だと思った

2011/03/11()
知り合いの消防士に今日聞いたが、
「津波警報が発令されてます。今すぐ!!今すぐ家を出て避難してください!!」と巡回しながら必死で叫んでも 誰一人避難する素振り無く、いつもと同じように過ごしてたってさ
だから死んだ300人もそうなんじゃねぇの?だったら自業自得。 そうじゃなかったら仕方が無いけどな
防災意識無さすぎだって嘆いてた この話聞いて津波警報出たらすぐ避難しようと決めた。


2011/03/12()
普段から、
「もし死に直面したとき、妻を見捨てて逃げるとか醜い行動をしてしまったらどうしよう。
そんなのやだなあ・・・。」 とか思ってたけど、 今回の地震で、初めて恐怖で足が震えるって体験をしたけど、 激震の真っ最中、すぐに「どうせ死ぬにしても最善を尽くそう」って覚悟が決まって 「死んじゃうのかな~!?」ってブルってテンパッった妻を抱き寄せて 「大丈夫、まかせろ」って上からの落下物に注視してた自分が出てきて、 良かった。


2011/03/12()
>>314
復興意識に関してはDNAにさえ刻まれてる気がする。
敗戦翌日にもう仕事をしてる日本人を見て驚いてる外国人の話があったけど、 それこそ太古から震災、諦め、復興を繰り返してきてるわけだから。
天罰と受け止めちゃう外国人だとキツイだろうとも思うし


2011/03/12()
戦後の焼け野原からの復興 度重なる自然災害からの復興
倒れてから立ち上がり一回り成長する理由は 日本人のこういう資質にあるのかもね。
略奪、暴動で得られるものよりよ、堪え難きを耐えて得られるものを良くしっている。
昨夜、都内で過ごした人達の望みは 「平穏な時を過ごしたい」 だけなわけで、馬鹿な行動に出るなんて発想は微塵もないだろうよ。
朝、中央線の下りで疲れ果てているひとを見てそう思ったよ。


2011/03/12()

昨日、会社から家までの20kmを歩いて帰ったんだが、途中のロイヤルホストで休憩がてら飯を食った。
案の定、俺らのほかにも帰宅難民が押し寄せてて、ウェイティングが45組並んでるような状況だったが、ホールの女の子(アルバイト?)は一生懸命応対してた。

精算時に「今日はお待たせしてホントに申し訳ありませんでした」なんて事を言われたもんだから、「ごちそうさま。助かったよ。頑張って下さい」と返した。上板橋辺りのロイホだったかな。
さらに歩いて新座辺りのドンキホーテの前を通り掛かると、その時もう夜中の1時ぐらいだったと思うが、店長らしきオッサンやスタッフがコーヒーとカイロを配ってた。もちろんタダで。
夜の寒さと脚の痛みでヘロヘロになってた頃だったから、ほんとに有難かった。語彙が少ないので上手く言えないけど、こういう時の日本(人)は凄い。
こんなスレで何だけど、誰かに言いたかった。長文失礼。


2011/03/12()
昨日の夜20キロほど歩いて帰ったけど、沿線の会社、お店、一般の人家が連絡を取り合ったわけでもないのに休憩場所の 開放、トイレ貸し出し、お茶のサービス、電車状況を教えて くれたりしたのには涙が出た。 落ち着いたらお礼にいきたいと思う。


2011/03/13()
帰れずにマックで夜を越したんだけど、近所に済んでる人が携帯充電器集めて持ってきてくれたり、 帰る目処がついた人には皆がおめでとう!って声かけてたりしてた。
今落ち着いて一昨日のこと考えると泣けてくる

2011/03/13()

CNNのコメントだけど、 この状況でコンビニが物資を供給してるのが信じられないって言ってた。
アメリカだったら略奪を恐れて絶対にシャッターを降ろすはずだとさ。


「日本には人間の連帯が今も存在している」 ロシアのゴロブニン・タス通信東京支局長★:2011/03/13()
ロシアの独立系紙ノーバヤ・ガゼータ(電子版)は13日までに、東日本大震災の 甚大な被害にもかかわらず日本人が社会的秩序を失わず、互いに助け合う姿を 「日本には最も困難な試練に立ち向かうことを可能にする『人間の連帯』が今も 存在している」と称賛するゴロブニン・タス通信東京支局長の記事を掲載した。
ゴロブニン支局長は、震災を「第2次大戦直後の困難にも匹敵する」大災害だと しつつ、「重要なのは、ほかの国ならこうした状況下で簡単に起こり得る混乱や暴力、 略奪などの報道がいまだに一件もないことだ」と指摘。
震災当日の11日、公共交通が止まってサラリーマンが帰宅の足を奪われた東京でも 「人々は互いに助け合っていた。レストランや商店はペットボトル入りの飲料水を無料で 提供し、トイレを開放した」と驚きをもって伝えた。

2011/03/15()

中国のむかし、魏王が斉王に誇って 「私の国には直径一寸の宝玉が十枚ある。これが国の宝だ」と言った。
すると、それに答えて斉王が言った
「私の国には、そんな宝玉はない。だが、自分の一隅をしっかり守り、 千里を照らす人材がいる。これこそ国の宝だ」
日本人の一人ひとりが国宝である オレは日本人であることを、今ほど誇らしく思ったことはない

 -ここまで-

 当日、雨は降らなかった、3月始めころだ。まだまだ寒かった。
 その闇の中を、帰宅するサラリーマンの靴音だけが、ザクザクと聞こえたという。
 これが。
 日本にいる「その他おおぜい」だ。
 日本のその他おおぜいの「姿」を現すのは、こういう国の危急存亡の時だけだ。

 今度のコロナ騒動でも、「日本にいるその他おおぜい」が姿を現し、その世界水準から頭一つぬけだした「賢さ」を示したということでしかない。