2014年1月14日火曜日

原発ゼロで発展可能か?

表題は、小泉さんの発言をちょっと改変したものだ。
 どこに核心があるのかな。

 核心は、日本という国が現状の生活を維持し、これからも発展するための「エネルギーをどこからもってくるか」--という問題だ。

 だから、確かに原発でなくてもよい。その通りだ。
 で。
 小泉さんは、どこからそのエネルギーをひっぱってくる—と説明しているのか。
 太陽光? 風力? 潮力? 地熱? メタンなんとか?

 上で挙げた例など、どれもこれも実用化段階へ達するまで、もう数十年の時間がかかるのだ。
 その間どうするのか?---と尋ねているのだ。

 その部分に回答ができない以上、空理空論でしかない。ひどい言い方をすれば、幼児に聞かせるお伽話でしかない。

 なんどでも言いたい。
 技術というものに一足飛びということはない。
 毎日、毎日少しづつ少しづつ進歩していくものだ。

 だからこそ、数十年という歳月を見込まなければならない。

 大本に戻って、人間が暮らしていくためには、どうしてもある絶対量の「エネルギー」が必要だ。
 それなくして、代替エネルギーを開発するという研究、作業すらもできない。

 小泉さんのいう「原発ゼロでも発展する」--とは一体なんであろうか。
 エネルギーがなければ、そもそも発展などしない。
 原発ゼロというなら、どこからエネルギーをもってくるのだ? と繰り返しの問いになるだけだ。


 以下、新聞から抜粋。

 東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)をめぐり、元首相の細川氏(76)が  小泉純一郎元首相(72)と会談した。
 細川氏は会談後、立候補を表明。
 「脱原発」を評価し、支援を約束した。
 細川氏は正式に立候補を表明する。

 細川、小泉両氏は約50分会談した後、並んで記者団の取材に応じた。
 細川氏は、「今度の都知事選に立候補する決断をした。ぜひ強力な支援をお願いしたいと  申し上げ、小泉さんから『自分もやる』という話をいただいた。」。

 小泉氏も  「細川さんに対して心から敬意を表し、喜んで細川さんの当選のために積極的に頑張りたい」と  支援を約束した。
 細川氏は立候補の理由について「今の日本のさまざまな問題、とくに原発の問題は国の存亡に関わるという危機感を持っている」と語り、脱原発を中心に訴える考えを示した。
 具体的な政策に関しては、改めて立候補の記者会見で明らかにする考えだ。

 小泉氏は細川氏を支援する理由に「原発問題」を挙げて「東京が原発なしでやるという姿を見せれば、必ず日本を変えることができる」と強調。

 「この 戦いは、原発ゼロでも日本が 発展できるというグループと、原発なくしては発展できないというグループとの争いだ。
 私は原発なしでも発展できるという考え で、細川さんもそうだ。それが支援する最大の理由だ」と語った。


▲補足、感想など

 だから。
 これは原発がどうたら—なんぞという問題ではない。

 日本という国を維持するために、どこからエネルギーをひっぱってくるか—という国全体の問題なのだ。
 原発というところに拘泥するから、本質の部分がぼやけてしまうのだ。

 本質は、現在時点で、原発に代替するだけの「エネルギー源」が見つかっていない—ということだ。
 このことを直視しよう。

 繰り返すが、技術に一足飛びということはない。
 原発以外に頼るべきエネルギー源がないという時代が、もう数十年は続く—ということこそ、核心部分だ。