▲表題は、小泉さんの発言をちょっと改変したものだ。
どこに核心があるのかな。
核心は、日本という国が現状の生活を維持し、これからも発展するための「エネルギーをどこからもってくるか」--という問題だ。
だから、確かに原発でなくてもよい。その通りだ。
で。
小泉さんは、どこからそのエネルギーをひっぱってくる—と説明しているのか。
太陽光? 風力? 潮力? 地熱? メタンなんとか?
上で挙げた例など、どれもこれも実用化段階へ達するまで、もう数十年の時間がかかるのだ。
その間どうするのか?---と尋ねているのだ。
その部分に回答ができない以上、空理空論でしかない。ひどい言い方をすれば、幼児に聞かせるお伽話でしかない。
なんどでも言いたい。
技術というものに一足飛びということはない。
毎日、毎日少しづつ少しづつ進歩していくものだ。
だからこそ、数十年という歳月を見込まなければならない。
大本に戻って、人間が暮らしていくためには、どうしてもある絶対量の「エネルギー」が必要だ。
それなくして、代替エネルギーを開発するという研究、作業すらもできない。
小泉さんのいう「原発ゼロでも発展する」--とは一体なんであろうか。
エネルギーがなければ、そもそも発展などしない。
原発ゼロというなら、どこからエネルギーをもってくるのだ? と繰り返しの問いになるだけだ。
以下、新聞から抜粋。
東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)をめぐり、元首相の細川氏(76)が
小泉純一郎元首相(72)と会談した。
細川氏は会談後、立候補を表明。
「脱原発」を評価し、支援を約束した。
細川氏は正式に立候補を表明する。
細川、小泉両氏は約50分会談した後、並んで記者団の取材に応じた。
細川氏は、「今度の都知事選に立候補する決断をした。ぜひ強力な支援をお願いしたいと
申し上げ、小泉さんから『自分もやる』という話をいただいた。」。
小泉氏も
「細川さんに対して心から敬意を表し、喜んで細川さんの当選のために積極的に頑張りたい」と
支援を約束した。
細川氏は立候補の理由について「今の日本のさまざまな問題、とくに原発の問題は国の存亡に関わるという危機感を持っている」と語り、脱原発を中心に訴える考えを示した。
具体的な政策に関しては、改めて立候補の記者会見で明らかにする考えだ。
小泉氏は細川氏を支援する理由に「原発問題」を挙げて「東京が原発なしでやるという姿を見せれば、必ず日本を変えることができる」と強調。
「この
戦いは、原発ゼロでも日本が
発展できるというグループと、原発なくしては発展できないというグループとの争いだ。
私は原発なしでも発展できるという考え
で、細川さんもそうだ。それが支援する最大の理由だ」と語った。
▲補足、感想など
だから。
これは原発がどうたら—なんぞという問題ではない。
日本という国を維持するために、どこからエネルギーをひっぱってくるか—という国全体の問題なのだ。
原発というところに拘泥するから、本質の部分がぼやけてしまうのだ。
本質は、現在時点で、原発に代替するだけの「エネルギー源」が見つかっていない—ということだ。
このことを直視しよう。
繰り返すが、技術に一足飛びということはない。
原発以外に頼るべきエネルギー源がないという時代が、もう数十年は続く—ということこそ、核心部分だ。