▲筆者は団塊の世代だ。
ものごころついたのが、昭和30年代だ。
30年代初めの頃は、日野ルノーとかなんだっけ、怪しげな外国車を日本にもちこんだような車が走っていた時代だった。
1960年代から、まぁ、日本の車というものがそこそこ走るようになった。
ビッグスリーなんて言葉が大手を振って通っていた時代であった。<いや、ビッグスリーなんも、もう古語か>
茫々50年という歳月を経過して、日本のトヨタが始めて年間1千万台を超えて、自動車を製造するところまできた。
ある意味、日本の製造業というか、ものつくりが、世界を圧倒(いや、言葉にするのは恥ずかしいが)したといってもいいのかもしれないな。
そして、それはまた、
ものづくりを支えている、日本の神道とか仏教に由来する「最善を尽くす」「倦まず弛まず努力を続ける」なとという精神が世界へ受け入れられた—ということでもあろう。
また、ものを作るということは、「頭だけで勝負できるものではない」ということを意味している。
実際に手足を・身体を動かし、摺り合わせ、ノウハウを積み重ねて、そうしてやっと出来上がるものだ—ということを意味している。
思いはいろいろあるのだが。
まずは、トヨタの年間製造1千万台超えを讃えたい。
以下。新聞より抜粋。
トヨタ自動車は、ダイハツ工業と日野自動車を含めたグループの
2013年の世界生産台数が前年比2・1%増の1011万7274台
だったと発表。
2年連続で最高を更新し、世界の自動車メーカーで初めて1000万台を
超えた。
14年は1043万台を計画している。
13年の国内生産は2・9%減の429万652台で、
エコカー補助制度が終了した影響が出た。
海外生産は6・1%増の
582万6622台と、これまでで最高だった。
トヨタ単体では、自動車市場が好調な北米が4・3%増の約179万台、
反日デモの影響から回復してきた中国が14・5%増の約85万台で、
いずれも最多。
アジア全体は3%増の約263万台だった。
一方、世界販売台数は998万台で、米ゼネラル・モーターズ、
独フォルクスワーゲンを抑え、2年連続で世界首位だった。
トヨタは
14年は1032万台の販売を計画している。
▲補足、感想など
トヨタの成功は、また、かってのビッグスリー達の失敗? と表裏の関係であろう。
ビッグスリー達の失敗の原因は。
結局、実際に製造に携わっている人間をバカにしている—ということにあるのだろうな。
工場で働く労働者達の個性と能力を認めてやる—ということが、アメリカの経営者にはできないのだろう。
<中国の故事にある「知己」の意味が理解できないということか>
まぁ、そんなことでフォードとかクライスラーは自分で衰えていったのだ。
そういえば、もうgmにせよ、アメリカ国内に工場はなく、メキシコあたりに出ていったらしい。
勝って兜の緖を締めよ—ということだろう。