▲どうやら、日本とアメリカの関係が変化の兆しをみせてきた。
核心は、「日本という虎が千里の荒野に放され、歩き始めつつあるということ」だ。
きっかけは、日本人が日米安保条約を疑問視しはじめた—ということ。
そのきっかけを作ったのは、頭のキレがもう2つくらいのケリー国務長官だ。
この先、どの程度のテンポでものごとが進んていくのかは分からない。
しかし、憲法の改正議論と絡めて、徐々に進んでいきそうだ。
こうしてみると、昨年末の安倍さんの「靖国神社参拝」は、本当にエポックメーキングなものだったということが分かる。
まず、アメリカ国務省の動きから。
以下、新聞から抜粋。
「失望している」は緊密な関係の証し…米国務省
米国務省のハーフ副報道官は12月30日の記者会見で、米政府が安倍首相の靖国神社
参拝に「失望している」との声明を出したことに関連し、「(意見の)相違がある時に互いに
正直に発言できるのは、緊密な関係の証しでもある」と述べた。
また、「我々は、今後の(日本との)関係や、日本と地域の他の国がどう建設的に協力して
いけるかを注視している」と語り、引き続き、日中韓などに関係改善を促す考えを示した。
▲補足、感想など
最初、軽率な国務長官の判断で、安易な「批判」をしたものだから、日本人から大量の「反駁」「反撃」のメール等を受け、慌てて、修正したというのが上の記事だ。
掲示板でも多くの批判の書き込みがある。以下、それのいくつかをご紹介。
--ここから--
※どうした?
日本からの反発が強かったのが意外だったか?
※誰がどう見ても大失策だったからな
中国にリップサービスするために同盟国を後ろから刺すとかキチガイの所業だろ
何も言わなければ波風立たなかったのに中国様に対して媚を売らずにおられなかったのだろう
※米国もクリスマス休暇返上してでも何かフォロー声明出さないと、地球上における最大の軍事同盟国失うことになるかもな
反米の声が広がりつつある
※日本人の尊厳傷つけたら怖いもんな
特攻かまされたアメちゃんならよくわかってると思ったが世論の予想外な反応にびびるって読み甘すぎだ
※アメリカと言うかオバマ政権がヌケサクなのは
靖国参拝賛成派と日米安保推進派がほぼ一致していることに無知だった点だ
日本国内の最大の親米派閥を失おうとしているのだ
※共和党と比べてシンクタンクが全然ダメで、どうも中韓の変なのが混ざってるっぽい
おまけに一期目のときにヒラリーがつけておいたアジア政策の道筋も全然踏襲されてないとか
これはケリーがアジアに関して素人ってのもあるけど
※実際、オバマの対イラン、イスラエル政策を見ても今のアメリカの同盟国戦略はめちゃくちゃで、国際社会の注目を浴びている。
靖国参拝問題でも本当は国際社会はそういう観点から日本よりアメリカに注目していると思う。
※日本の世論調査の結果を知って日和ったのかなw
日本にとってアメリカの反応は意外だったが、アメリカにとっても日本の反応は意外だったのかもしれんね
※今更取り繕わなくていいから。もうお前らの腹は判ったよ
太平洋戦争という悲しい出来事を乗り越えて、良い関係を築けていると思っていたのはこちらだけだったようだ
はっきりと気付かせてくれてありがとう
※失った信用って戻らないんだよ
とくに日本人は無理だと思ったら無いモノと同じ扱いするよ
※アメリカが殺したわけだから他の国が批判するのとは、重みが全然違うんだよな。
ぜいぜいノーコメントを貫くべきだったね。更に炎上しそうではあるが
※だって今の国務省はトップがもうダメだもん
ケリーが東アジア問題は日本が全部悪いと思い込んでて知日派高官に説教食らったくらいですし・・
---ここまで--
まぁ、こんな調子で続くのだが。
今度のことで分かったことは、担当者であるケリー国務長官が切れない人であること、オバマさんが外交が苦手であるということだ。
また、アメリカ経済の衰退? <まぁ、復興途中ということなのだが>しているということだ。
日米関係については、4年も前、ルーピー鳩山さんの頃に散々迷惑をかけているから、大きなことは言えないとしても、冒頭でふれたように、どうやら今度のことは、日本という「虎」が荒野に放たれ、足を踏みいれる「キッカケ」となることは確かなようだな。
このブログでふれているように、日本は国防軍の創設、原潜の建造配備、原爆の製造配備へ近づきつつあるということだろう。