2014年1月2日木曜日

中国は安倍首相を相手にせず—だとさ。

中国が相手にしない—とかいう安倍さんは、健康状態に問題がなければ、まぁ、5-6年は持つ政権となる。
 とすると。
 5-6年は、日中の間で首脳会談もない—ということか。

 いや、別に。それでも問題はあるまい。
 イオンとかトヨタなんて会社は、自己責任で中国と対応すればいいこと。

 しかし。
 この中国の主張とか記事を読んだ時の、なんともしれぬ「不合理感」はなんだろう。
 結局、「知的正直」というものの「価値」がどうしても理解できない中国民族の「限界」を示しているのだろうな。

 記事だから、そりゃ、なにを書いてもいいさ。
 でも。
 なにか水増ししたというか、ウソで覆ったというか、そういう記事を根拠にして、更に大甘な「判断」をくだす—ということが、中国では多すぎないか。

 もう、一昨年になるか、この夏の反日騒動がそうだった。
 習近平国家主席(まだ、なってはいなかったのだが--)が、日本人は少々殴りつけても出て行きはしない--てな記事・報告を読んで、じゃここで一発点数稼ぎを--をと軽率な決断を下し、反日騒動を引き起こした。

 結果として、日本人が反発し、その冬の民主党政権 →安倍自民党政権への移行を、案に相違して後押しした形となった。

 表題の「安倍首相を相手にせず」--って。
 2012年夏と同様の判断をしていないか。そう判断することで、例によって「案に相違」するのではないのか。
 判断する根拠となる報告というものがどれだけ正しいのか—検証する必要があるのではないのか。

 以下、新聞から抜粋。

 中国共産党・政府は、靖国神社に参拝した安倍首相に対して 「中国人民は歓迎しない」と批判を強めている。
 「安倍氏個人」を「敵」として照準を絞った上で、 靖国参拝に批判的な日本国内や国際社会の声を「味方」として取り込み、 安倍首相への「包囲網」を構築する「統一戦線工作」を展開している。
 
 中国外務省の報道局長は、「中国指導者は彼と対話できない」 として首脳会談を拒否した。
 しかし、2014年秋。北京でAPEC首脳会議が開かれ、習近平国家主席は議長を務める。
 中国としてホストを務める国際舞台で日中首脳が対話できない事態は避けたい意向で、 「いずれ会談に向けた調整を行わざるを得ない」と。

 王毅外相は、ロシア、ドイツ、ベトナムの各外相と電話で協議し、 靖国問題で中国の立場に理解を求めたもようだ。
 日本国内向けに局長は 「日本の有識者やメディア、一般民衆は安倍の誤った言動への批判・疑問を高めており、 われわれは平和や友好を重んじる人たちと共に中日関係の大局を守りたい」と訴え、 民間・経済交流を維持する意向を示した。

 中国政府にすれば、靖国問題で日本を国際社会で「孤立」させ、 沖縄県・尖閣諸島をめぐる対立を有利にしたい思惑も強い。 
 「安倍包囲網」の構築に向け、中国側は 「一部軍国主義者と一般国民を区別する」という対日原則を重視する。
 中国は「敵か味方か」を見極め、「反中的」とみなした岸信介、佐藤栄作、小泉純一郎各氏らとは距離を置いた。
 その間、友好的な民間・経済界や野党との交流を強め、親中政権の誕生を待った。
 小泉氏に対しては政権後半、相手としない方針を取り、 06年に安倍首相が就任するのを待って、安倍氏の訪中につなげた。
 第2次安倍内閣発足時、中国は今や「敵」として「新たな首相に代わるまで本格的な関係改善は無理」との見方が支配的となっている。
 一方、中国政府は、民衆の反日感情が高まることで社会の不安定化を招くことを強く懸念。
 一部活動家らの抗議行動を阻止した。

 また、対日非難のレベルを、副首相級である楊国務委員の談話に格上げしたのも、 「政府として日本への強硬姿勢を誇示し、国民を納得させる」狙いとみられる。

▲補足、感想など

 なんのこっちゃ。
 記事を読んで思うのは、中国という国家の「政治判断の仕組みの古さ」だ。いや、もっと言えば「幼稚だな」と感じる。
 これじゃ、まるで子供会議か!

 これは。
 もう、中国という国の選挙制度を含め、政治での判断・決定する仕組みが古すぎて、時代にそぐわなくなっているのだ。

 習近平さんの頭がもう一つ---というのは、まぁ、事実だろうが、習国家主席が「正しい判断」をするための仕組みがもう古すぎるということも一因なのだろうな。

 で。
 この後、日本人の大部分が「安倍さんの靖国神社参拝」を支持した。そのニュースをご紹介。

--ここから--

 安倍首相の靖国神社参拝について、中国は「日本人民の根本的 利益を損なう危険な道に日本を引きずり込むもの」(楊国務委員)と位置づけ、政府やメディアが国内外に向けて首相個人への批判を強めている。
 楊国務委員は、「安倍首相はごうごうたる非難を押し切って参拝した」 「時代の流れに逆行する安倍首相の行為」などと名指しして批判を展開した。

 また、白氏は、「もともと素っ裸の人間が最後の靴を脱いだようなもの」と論評。
 参拝は「首相個人の問題」との側面を強調し、日本世論の反応を見極め ようとする姿勢もにじませた。

 その中で、日本の「ヤフー」が首相参拝に関するネット調査を開始し、 現段階で約8割の人が「妥当」と支持していることが、中国では衝撃を持って受け止められて いる。
 中国版ツイッター「微博」では反発の書き込みが相次いだ。

 ネット調査は、日本の世論全体を統計的に反映したものではないが、日本人のどの程度が 参拝を支持しているのか、中国は関心を寄せている。


--ここまで--

 冒頭でふれたように中国政府にとっては「案に相違した」結果だろうな。

 だから。
 大切なことを繰り返そうか。
 中国人は、「知的正直の価値」を見直せ。

 それなしには、いつまでも「判断を誤る」
 「判断を誤り続けること」の結果は、多分、中国という国家の「分裂」だ。