▲どうも、ネットでは、殺害された側が非難されているようだ。
筆者も、このニュースを始めてきいた時、「バカな、気違い沙汰だろう」--と思った。
日本での「安全感覚」というものが、世界では通用しない—なんて当たり前ではないか--と。
このニュースを聞いて、もう7-8年くらい前になるかな。
日本の中学校の男女の先生が、アフガニスタンへ単独でいって、殺害された—という事件を思い出した。
たしか、夏休みかなにかでフラリと行ったようだった。夫婦でもなかったので、この事件、周囲からなんの情報もでなかった。
こうなんといえばいいのか。
こういう人達って、なにか、人間って善意の塊のようなものだ—と信じていたのだろうな。
世界中の人は、皆兄弟だ—とか。
そういう存在が日本にあるというのは、決して恥ずかしいことではない。ある意味、素晴らしい。
ただ。
日本の常識は、世界の非常識なのだ。
一旦、日本をでれば、そこはジャングルなのだ。
弱肉強食の世界だ。
そこの「頭の切り替え」が必要だ。
この頭の切り替えができなかった結果が、エクアドルでの事件であろう。
以下、新聞から抜粋。
南米エクアドルで昨年末、新婚旅行中のhさんとmさんが銃撃された事件で、亡くなったhさんの友人は、取材に「別人であって
ほしかった」と落胆。
心境を語り、「しんが
通っていてみんな『h』が大好きだった」と、人柄をしのんだ。
hさんの予備校時代からの友人で、女性は、ニュースで伝えられた
「h」の名に、「まさか」と耳を疑った。
「別人だと自分に言い
聞かせていた」
新婚旅行先の選択も「hらしいな」と涙ぐむ。
「度胸が
あって好奇心が上回る人」。中学、高校時代から海外でホームステイもしていたという。
ネットでhさんを誹謗中傷する書き込みがあるが、「亡くなったのは私たちの友達だ」
と心底憤る。
「悪いところを見つけるのが大変なくらい、みんなhが大好きだった。
きっと
奥さまのこともすごく大事にしていたんだろうなと思う。今でも信じられない」
▲補足、感想など
核心はなにか。
まぁ、非常識だ—ということに尽きるだろうな。
冒頭でふれた事件とは違うが、同じく7-8年位前に、ペルーあたりで矢崎総業という会社の幹部が拉致されたことがある。
誘拐金目的だったのかな。
金額かなにかが折り合わなかったのか、その日本人は3年間ぐらい、ゲリラ達に山岳地帯を引っぱり回され、最後は邪魔になったのだろう。射殺死体で発見された。
日本人からお金がとれる—というのは、世界での常識だ。
この世の中で通常の生活を維持し暮らしていくためには、それだけの「常識」が必要だ—ということだろうなぁ。