▲南北が統一されれば—か。
どこかで聞いたことがあるなぁ。
南北ではなく、東西が統一された—というのは、1990年台初めのトイツだ。
朴大統領の曰くなら、ドイツは大発展したか—ということだなぁ。
もう、ドイツも統一後約20年を経過したのか。
さすがに東西の格差は多少は縮んだのだろう。
1990年台、旧西ドイツにとって、旧東トイツはお荷物扱いだった。
すぐに通貨は統一したし、東西での往来も自由となった。
それでも、教育の違い、資本主義と社会主義体制の下での考え方の違いが大きくで、旧西ドイツ人からみて、旧東トイツ人は、ワンランク下の人間扱いされていた。
社会主義体制のもとでは、複式簿記というものが不要だった。
いわば、小遣い帳のようなもので、与えられたお金をどう使ったか—という記録で済んだからだ。
さぁ、仮に経過は不明として、南北朝鮮が統一されたとしようか。
まず、通貨をどうするのか。
南北間での往来を自由にするのか。
旧北朝鮮人の職業訓練をどうするのか。
ドイツで20年を経ても、埋まらない格差をどのようにして埋めるのか。
以下、新聞から抜粋。
朴大統領、「南北統一は韓国経済発展のチャンス」
韓国の朴槿恵大統領は、ソウルの青瓦台で取材に応じ、
南北統一が韓国経済に再び活力をもたらし、国が発展するチャンスになるとの見方を示した。
朴大統領は「かつて、韓国人はいつも統一を待ち望む歌を歌っていたが、分断した状況が長く続いたことで
一部の人の中で統一への考えが薄れた」と指摘。
「いつ統一が実現するかは分からないが、その日のためにわれわれは全力を尽くす。
統一されれば韓国が北朝鮮に対抗するために使っている防衛予算は減らすことができる」と強調した。
朴大統領は国民に対して、「アジア第4の経済体である韓国の資本、技術力が北朝鮮の労働力、天然資源と結びつけば、巨大な商機が生まれる」と宣伝する計画だ。
▲補足、感想など
南北統一か。
まぁ、朴大統領が「言ってみただけ」だろうなぁ。
冒頭でふれたように、トイツでも現状—大発展しているわけではあるまい。
社会主義体制の下、育った人というのは、「自分で考え選択し行動する」--ということが苦手なのだ。
それまではなにもかも、指示され命令されたことを「無難にこなす」ということだけをやっていたからだ。
だから。
その命令というか指示されなくなると、どうしていいか—分からなくなる。
1990年代かなぁ。
旧社会主義国の人達が、自分で選択するというのが煩わしい—とかいう感想を述べていた。
ものの考え方が違うのがよく分かる。
体制が異なるということは、これだけ、ものの考え方を異ならせているのだ。
で。
同じ感想に帰っていく。
朴大統領は、「言ってみただけ」だろうなぁ—と。