▲かっでのイラクでの3人の人質事件とそっくりだ。
なにか、うさんくさい日本人が捕虜となって、カネだせ、ださなければ殺害する—と脅された。
当時の小泉首相は、これを拒否し、3人を見殺しにすると判断した。
これを冷酷だ—と非難するか?
これが表題の「日本国・日本人を代表する」--という意味なのだ。
日本という国、一億二千万人の人間の安全と、3人の生命を天秤にかけた時、日本国・一億二千万人の生命・安全が優先する---。
為政者の「判断の重さ」という意味が分かる。
ついでに言わせてもらえば、
日本の法相が、死刑執行の書面に押印するのも同じだ。
一億二千万人の日本人を「代表して」、死刑の執行を行うのだ。
かっての民主党の政権の時、この「日本国民を代表する」という重さに耐えることのできない法相が一杯いた。
国民を代表する—その重さに耐えられないような資質の人間が、そもそも国会議員になるなよ。
最初から間違っているだろう。
<なんとか新聞が、死刑執行をする法相を殺人鬼よばわりしたことがあった。これなど、上の国民を代表する--という意味がまったく理解できない、悪意に満ちた誹謗中傷であろう>
そして、同様に。
日本が例えば、戦争を決断する場面があったとしたら、その時の首相は、「日本国民を代表して」、開戦を決断し、数百万人の国民を死に追いやる—それだけ重い決断をするのだ--。
イラクに出兵しているアメリカとかイギリスなど、首相、大統領はそういう「決断」をしたのだ。
従来、日本の最高指導者達の「顔」がどこか緩いのは、「国民を死に追いやる」という決断を殆どしたことがないためだろう—とか言われていた。
さて、
本論に戻って。
安倍さんは、イスラム国に捕虜となっている日本人を見殺しにする—と決断するだろう。
それは、上でくりかえし述べてきた通り、日本という国・一億二千万人の国民と、この二人を天秤にかけた時、国民の安全を優先するからだ。
裏側では様々な救出交渉をするであろうが、それはたまたま「僥倖」があれば助かるだろう—ということでしかない。
基本的には、二人は「見殺しにする」というのが、国を代表するものが「決断する内容」だと思える。
筆者は、それでいいと思うし、支持する。
以下、新聞より抜粋。
イスラム国、湯川遙菜さんら日本人2人殺害を警告 72時間以内に2億ドル要求
1月20日
イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が、身代金2億ドル(約236億円)を72時間以内に支払わなければ、拘束している湯川遙菜さんら日本人2人を殺害すると警告を発表。
ビデオでは、男性戦闘員が、「イスラム教徒の女性や子供を殺害し家を破壊するために1億ドルを寄付した」などと述べ、日本が米国主導の有志連合による対イスラム国軍事作戦を支援していると非難した。
左藤章防衛副大臣は20日、「イスラム国」によるとみられる邦人殺害警告の動画について「私自身、ちょっと合成されているんじゃないかと。何度も映像を見て思った。ちょっと違うかなという私の感覚だ」と述べた。
首相官邸警備を強化=動画声明名指しで―日本標的テロ警戒・警視庁
1月20日
過激組織「イスラム国」を名乗るグループが日本人2人を人質に取り、身代金を支払わなければ殺害すると警告するビデオ声明を出したことを受け、警視庁は、政府関連施設の警備を強化するよう全警察署に指示。
同庁は日本が名指しで脅迫されたことに強い警戒感を抱いており、対テロ対策を強化する。
「イスラム国」が投稿したとみられる動画のメッセージは安倍晋三首相を名指しし、イスラム国と戦う周辺国に支援を表明したニュース映像の場面もある。
同庁幹部はビデオの内容を踏まえ、「首相官邸や外務省など政府関連施設の警備を強化する必要があると判断した」
▲補足、感想など
これからどういう展開となるのかは分からない。
ただ。
冒頭でふれたように、安倍さんは捕虜となった日本人については、見殺しにする—という覚悟であろうし、これについて国民からどう非難されても、耐えることを覚悟しているものと思える。
筆者が安倍さんの立場となったとしても、同じように「決断」する。
なんどでも言いたい。
日本という国を・一億二千万人の日本国民を「代表する」とは、そういう意味だし、それだけの「重責」なのだ。
そのことを、国民は理解してあげて欲しい。