▲ジム・ロジャーズという投資家がいる。
現在はシンガポールに居住しているのだっかな。
2015年の予想をしている。
長文なので、筆者が大幅に抜粋。
ジム・ロジャーズが登場。
各誌のインタビューに答え2015年相場の予想を行っている。
ジョージ・ソロスと投資会社クォンタム・ファンドを設立し、驚異的なリターンを上げて有名になった。
ジム・ロジャーズの見通しをまとめ、取り上げ方の違も紹介。
14年10月、日本銀行が追加の金融緩和策を決定したことにジム・ロジャーズは、好意的に捉えているようだ。
「日経平均株価に連動する上場投資信託(ETF)と、いくつかの大型株を買ったよ。
私がNTTやタカラトミー、サンリオの株を持っているのはすでに知られているけれど、今回買った具体的な銘柄についてはノーコメントだ」
「日本の中央銀行は投資家にとって歓迎すべきことをした。『これから市場に大量のお金を供給します』とアナウンスした。
当面は円を安くし、株を上げますと言っているようなものだ。
このパーティはしばらくの間続くだろうよ。
少なくとも2015年後半くらいまで、いやもっと長くなるかもしれない」
「底を打ったときと比べると、株価は倍になっています。今後3倍にまで上がるかもしれない」
「このままお金を刷り続けるなら潜在的には2~4年以内にバブルが起こりうる」
しかし、好況期は長続きしないという。
「東京オリンピック前に状況が悪化し、世界のほぼ全土で経済が破綻するでしょう。
2020年までに、1回は世界規模の破綻が起こります」
「正確な時期はわからないが、たぶん16年か17年でしょう」
「国債が大暴落し金利が上がります。株価も暴落します」)
バブル、経済破綻……20年までは激動が続きそうだ。
日本の場合は、その元凶は累積する債務残高だ。
「そもそも、金融緩和もオリンピックも日本の債務を増やすだけだ。
債務の積み増しはいつか必ずインフレを起こす」
「国の借金が増えるリスクの方が恐ろしい」
「問題はカットできるコストがあるのに減らそうとする努力をしていないところにある」
「日本はインフラにカネをかけ過ぎている」
「将来のツケは深刻なものになる」」
アベノミクスについては、厳しい批判を展開している。
特に円安誘導が問題だという。
「安倍晋三首相は最後に放った矢が自分の背中に突き刺さって命取りとなり、日本を破綻させた人物として歴史に名を残すことになるでしょう。自国通貨の価値を下げるなんて、狂気の沙汰としか思えません」
「投資の世界の人たちや、おカネを手にしている人たちにとっては、しばらくは好景気が続くでしょうが、安倍首相が過ちを犯したせいで、いずれはわれわれ皆に大きなツケが回ってきます。
日本について言えば、安倍首相がやったことはほぼすべて間違っており、これからも過ちを犯し続けるでしょう」
世界では、インドとロシアに注目しているようだ。
インドでは14年5月にモディ政権が誕生したが、モディ首相のグジャラート州首相時代の実績などから世界的な期待が集まっている。
しかし、「気になるのは、政権誕生からもうすでに6カ月が経っているのに、まだ具体的なアクションが見えないこと」だと懸念を挙げた。
「ロシアは2014年の3月、そして11月に株を買った。
ウクライナ問題が勃発し、市場が下落した時だ。誰も怖くて買えない時こそが、投資のチャンスなのだから」
「朝鮮半島は5年以内に統一されるでしょう。日本や米国の政治的プロパガンダに耳を傾けてはダメです。ロシアと中国は、北朝鮮に多額の投資をすでに行っています」
今後は、金と外貨投資に注目だという。
「実物資産を持つことは重要だ。売ってはいけない。私は(金相場が1オンス)1000ドルを下回った頃に買い増そうかと思っている」
「外貨投資を始めることだ。自分のお金を海外に逃がしなさい。そして子供たちには必ず外国語を習わせること」
「日本株と外貨を購入すべきです。私だったら米ドル、香港ドル、人民元を買います。
そして海外に銀行口座を開設すること。個人も法人も、ある程度の資産を保険として海外で保有したほうがいい。若い人は絶対に中国語を勉強すべきです。日本に骨を埋めるつもりなら、農地を買ってトラクターを運転できるようにもなってください。
これからは農業の担い手が不足するので、食糧を生産できる人の将来は安泰です」
「もし私が日本の若者だったら」との問いには、次のように答えている。
「もし私が日本の若者だったら、外国語を習得して日本脱出に備えます。もしくはカラシニコフ銃を手に立ち上がり、革命を起こそうとするかもしれません」
▲補足、感想など
この人の発言ってなんだろう。
なにかアブナイ発言ではある。
ジョージ・ソロスさんも同じ投資家だが、ソロスさんの言う言葉の方がより賢く感じる。
ジム・ロジャーズさんの発言は、どこかハッタリぽくて、また、自分の発言が市場を動かすことも分かっていて一層危なく感じる。
ジム・ロジャーズさんにせよ、ソロスさんにせよ、どこか「根無し草」的だ。
国というものに愛着というものがないのだろう。
どこでもいい。
お金を稼げるところならどこでも —という「強欲」というか、要するに「お金」しかないのだ。
筆者なら、どんなことがあっても日本列島の上で死にたいと思う。
仕事ができなくなれば、道路掃除をしながら暮らしたいと思う。
最後の最後までなんらかの形で社会の役に立つようなことをし続けていきたい—と感じる。
記事にあるように安倍さんの政策がどうたら—というのは納得できない。
個人消費が低調な時は、国が土木工事など、公共工事で、gdp
を押し上げるなんて、基本中の基本ではないか。
採用した政策というものが、本当にうまくいくかどうかは分からない。試行錯誤だからだ。
このあたり、安倍さんの判断に委ねるしかあるまい。
円安についても、日本だけで決めている訳ではあるまい。
アメリカの金融当局とのなんらかの協議の元で、誘導されているものであろう。
中国については、もう数年内に、どういう形になるかは分からないが、不動産バブル崩壊を迎える。
将来はともかく、当面、日本人が中国語を学ぶのではなくて、中国人が日本語を学ぶという可能性の方が高かろう。
全体として、どこかアブナクて・はったりぽい—と筆者は感じる。