▲アメリカの経済学者のクルーグマン教授が言っていた。
その言葉を転記してみよう。
--ここから--
ヨーロッパの緊縮政策や、「2010年以降のアメリカのインフラ支出の崩壊」を挙げている。
また、欧州中央銀行がインフレを予防するために行った2011年の利上げは、
「積極的に成長を破壊した」致命的なミスだったと指摘する。
欧米が日本の教訓を生かせなかった理由については、「我々の社会に巣食う根深い格差のためだと思う」と述べている。
--ここまで-
なんというか。
ヨーロッパの上流階層に属するエリート達は、日本というものを・日本人というものを認めることができない。
なぜって。
日本のように、階級のない社会を認めるということは、自分たちヨーロッパの上流社会でエリートとして存在している意味を失うからだ。
エリートとは、愚かな下流階層の属する人々を導き、教え、肥沃な大地へ連れていく人でなければならない。
だから。
アホな黄色人種の日本人のやった政策など、これを踏襲するなんてことは、ヨーロッパのエリートとしてプライドが許さない--。
まぁ、これが、記事にある—我々の社会に巣食う根深い格差のため---という意味だ。
2008年がリーマンショックだった。
以後、6年という歳月が経過した。
日本人蔑視という「人種差別的メンツ」で、量的緩和を決断するまで、6年という歳月を費やしてしまうのか。
ヨーロッパの自称エリート達は。
以下、新聞から抜粋。
ドラギECB総裁の記者会見が始まり、量的緩和(QE)の規模は月間600億ユーロと発表された。
また、欧州中央銀行(ECB)への資本比率に応じて、国債を購入するとした。
QE規模は市場予想をやや上回り、発表直後のユーロは売りで反応。
ユーロドルは1.1511ドル、ユーロ円は135.89円まで急落した。
ただ、今のところ売りは続かず
ユーロドルは1.16ドル前半に急速に値を戻すなど、乱高下。
▲補足、感想など
いや、冒頭でふれたことは、日本人である筆者の「カングリ」かもしれない。
でも。
クルーグマン教授が、指摘している「根深い格差」とは、イエローに対する人種差別、また、冒頭でふれているように、ヨーロッパのエリートとして、「人類の進歩になんら貢献したこともない日本人が採用した政策」を踏襲できるものか—という発想がないとはいえまい。
しかし。
ヨーロッパのエリート達というものは「酷薄」なものだな。
上のことは、エリート達は自国の下流社会に暮らす人達をどれだけ馬鹿にしているか—ということの裏返しでもある。
自国の下流社会に住む人間のことをまともに考えてもいない—ということか。
ヨーロッパ諸国の牢固としてゆらぎもしない階層社会というものが、どうも欧州の発展の足を引っ張り続けているようだ。