▲なんというかなぁ。
そりゃ、経営がうまくいかなければ、弱音を吐きたくなる。
でも、そこを踏ん張って、笑って、次の手を打つ、次の売れる商品を開拓する—というのが本当の経営者ではないのか。
もう、倒産してしまったけれど、エルピーダの坂本さんという社長は最後の最後まで弱音を吐かなかった。
エルピーダという会社は倒産したが、アメリカの大手に吸収された形となり、次に繋がる倒産となった。
個人でも組織でも、瀬戸際に追い詰められた時、その個人なり、組織なりの「真の実力」というものがあからさまとなる。
その時、経営者のむき出しの姿が見える。
常在戦場とおもっている経営者は「覚悟」が違おう。
今をときめくアップルだって、危ない時など何回もあったではないか。
以下、新聞から抜粋。
「しんどい方向に行っている」――。
シャープの高橋社長は、インタビューに応じ、足元で進行する円安について感想を述べた。
白モノ家電など輸入品の仕入れ負担が増える一方で、液晶パネルやLEDなどのデバイス分野で海外顧客からの値下げ要請が来ているという。
一方、進めている組織改革については、掲げた目標「けったいな文化を変える」から発展させて、新規事業の立ち上げに向けた意識改革を社員に向けて発信した。
以下、インタビューでの一問一答を掲載する。
円安は白モノ家電事業に打撃
――為替の影響について。ドルが1円円安になると業績はどう変動するか。
従来、輸出と輸入で影響はニュートラルと説明してきた。
しかし今の水準ではマイナス方向に働くことになる。
円安影響は(海外生産している)白モノ家電で大きく、これから厳しくなると思っている。
2014年4~9月期の業績を見ると計画に対して未達だったが、円安に振れたわりには感覚的にはがんばってくれたと思う。
よく為替レートを聞かれるが、円安が進みそうなら生産国を移すし、逆に振れるとまた方針は変わる。
1ドル=120円や110円が快適という考え方ではなく、その水準に合わせて事業を向けていくという考え方になる。
――ユーロ高も進んでいる。
ユーロ高がプラスに働くと話したが、現在は影響が減っている。
欧州で改革を実施したことでテレビや白モノ家電、太陽電池などがなくなり、複写機などとデバイス(液晶パネルやLEDなど)だけになった。
――基幹の液晶事業について。変動の激しいスマートフォン向け中小型液晶では、同業のジャパンディスプレイなどは苦戦を強いられている
シャープの受注状況も、もちろん振れている。受注が減ると思った顧客が意外と落ちなかったり、もっと増えると思った顧客が伸びなかったりしているが、全体で見ると工場の操業度に影響が出る状況ではない。
ただ月々で見ると振れるので、売上高と利益を作っていきたい。
液晶事業では円安がプラスに働くが、すべてを享受できるような甘い世界ではない。
▲補足、感想など
記事を読むと、割りと淡々と答えているようだ。
シャープのこんな危機を見るのは、昭和40年代の始め頃以来かな。
昭和40年代の頃も確か、倒産の噂があったなぁ。
なんせ、早川電気の冷蔵庫って--てな感じだったからな。
あの時、倒産の危機を救ったのが、電卓か。
今がそうか。
今こそ、第二の電卓を見つけろ。