▲創作力か。
創作力というものは、[創りて]と、[創りての作った作品の価値が認識できる集団]が必要だ。
なにか、中国では、日本の宮崎駿とか手塚治虫レベルの[天才]の出現を待っている—てなコメントをする人がいたが---。
素質としてなら、隣に座っている人がそうかもしれない。
でも。
日本でも、ポスト宮崎、ポスト手塚 という人がなかなかでてこない。<アニメーターなる人達は、ゴマンといる訳だけども>
で。
宮崎さんが[引退]? を発表してから、ボツボツ出始めた。
まぁ、宮崎さんが現役の時は、次世代の人達も作品を発表する機会がない(資金が集まらないとか)で蓋をしていた感じだったのかもしれないな。
ポスト宮崎という感じで、記事の新海さんなどが作品を発表しはじめた。
以下、中国の新聞から抜粋。
日本のマンガ・アニメ文化の影響を受け、中国のアニメ業界も成長を始めている。
映画「君の名は。」の中国での大ヒットは、日本アニメの持つ実力を改めて中国国内に知らしめることになった。
中国メディア・今日頭条は、「『君の名は。』は中国にないのが技術ではなく、創作力である」とする記事を掲載。
記事は、作品が中国で公開されすでにのべ1400万人が映画館に足を運んだと。
中国国内で同じタイミングで公開された映画はいずれも惨憺たる状況になっていると紹介。
そのうえで、「この現象を見たら、多くの人が日本映画をボイコットせよと言い、『君の名は。』を見に行かないだろう。しかし、それでも多くの人が映画館に足を運ぶのだ」と。
そして「これは認めざるを得ない事実だ」として、「君の名は。」は確かに素晴らしい映画であると説明。
映画館から出てくる人の評価に加え、ネット上でも高い評点が付いているし、同作品が持つ魅力はストーリーにあると解説。
作品全体を通じて特殊な効果はほとんど用いられておらず、「中国の映画製作レベルでも完全に到達することができる」と評している。
記事は、日本に匹敵するほどのアニメーション技術を持ちながら、同作品のような傑作が出てこない中国のアニメーション業界について、「最大の差は間違いなく創作の部分にあるのだ」と指摘。
男女の主人公が夢の中で体が入れ替わり、そこから発展するストーリーは「まさに多くの人の興味を引きつけた」と説明した。
そして、「中国は映画が不足している訳ではない。しかし、良い映画がとても不足している」とし、国外の良作に対して嫉妬したり排斥を訴えたりすることなく、良い点を参考にすべきだと呼びかけている。
男女が入れ替わるという出来事自体は決して日本の映像作品では新しいものではない。
同作品は単なる「男女が入れ替わる恋愛ストーリー」という点以外にも、観客の心を掴んで離さない発想がふんだんに織り込まれているのだ。
中国で傑作と呼ばれるアニメーション作品を生み出すにはやはり、海外の傑作から建設的に学び、良い意味良い意味で模倣し、経験を積み重ねていくプロセスが必要だろう。
その取り組みは、単なる「パクリ」とは全く異なるものなのである。
▲補足、感想など
冒頭でふれた。
傑作が生まれるためには、[創りて]と[創りての作った作品の価値を認識できる集団]が必要だと。
中国の場合、創りてには、背中に背負う[混沌]が小さすぎる—ということ。
また、価値を認める集団の大きさが小さすぎるという2つのことがあるのだろうなぁ。
日本のような巨大な、アニメの創りて、その観客がいる世界でも、新海さんなどを生むためには、それなりの時間がかかっているのだ。
ましてや、とっかかりの宮崎、手塚レベルの巨人を生み出したこともない中国で、そうそう[巨人]が出現する訳があるまい。
中国では、もう、10年以上の歳月が必要だろうな。