2016年12月21日水曜日

「失敗した国」ではなく、自分達が「失敗させた国」ではないのか

韓国の新聞の論調をみていつも思う。
 この人達は、他者を責めるのが得意だなぁと。

 自分には責任はない。悪いのは皆他人—という思想が、身についているのだな。
 自分で、このところまで達する前に、なにかできることがあったのではないのか。

 インフルエンザの危険さをもっと、世間に知らしめることができたのではないのか。
 他者を責める前に、自分達の「力不足」を責めるべきではないのか。

 以下、韓国の新聞から抜粋。

 鳥インフルエンザが韓国国内に広がり、ニワトリ・アヒルの殺処分数が2000万羽を超えた。
 ニワトリの価格が上がり、鶏卵不足のため航空便で緊急輸入まで推進することに。
 鳥インフルエンザが発生した日本では、発生件数が6件、殺処分も102万羽にとどまるのとは対照的。
 韓日の鳥インフル対応は、初日から違いが出た。

 日本は11月末、最初に家禽類の鳥インフル確定判定が出ると、2時間後の夜11時、総理官邸に鳥インフル関連の情報連絡室を設置。
 安倍首相が出した「徹底した防疫」という指示も、深夜に各省庁へ伝えられた。

 翌日午前4時、自衛隊の隊員が鳥インフルの発生現場に出動し防疫作業を行い、朝9時から関係閣僚会議が開かれて政府レベルでの対策を協議。
 全ての措置が12時間以内に行われ鳥インフルに対する警戒レベルは、その前から既に最高の「3」に引き上げられていた。
 準備されていたマニュアルの通り、電光石火のごとく動いた。

 韓国で政府レベルの対策会議が開かれたのは、鳥インフル発生から2日が過ぎた後。
 家禽類の移動を禁止する命令は3日後に下され、1週間後に警報を「警戒」のレベルに引き上げた。
 最高レベルの「深刻」に格上げしたのは、1カ月が過ぎてから。

 決められた基準に従ったとはいうが、農家の反発を恐れた農林水産食品部が様子見をした、という指摘は多い。 日本と異なり、韓国はコントロールタワーも農食品部に任せた。
 黄教安首相は、鳥インフルが発生してから10日後に、防疫対策状況室を訪れた。

 「1カ月」対「即時」(韓日がそれぞれ最高レベルの警報発令にかけた時間)、
 「10日」対「2時間」(国政の最高責任者が鳥インフル対策の取りまとめにかけた時間)差が、
2000万」対「102万」(殺処分数)という結果の違いを生んだ。
 中央政府だけでなく、自治体も怠慢だった。
 ある郡では、文書の上でのみ設置したかのように装い、実際には運営していないという事実も判明した。

 また、ある自治体では、勤務者が24時間運営すべき消毒施設を空けてレストランに食事をしに行き、摘発されるというケースもあった。
 畜産農家や養鶏産業従業員の「適当主義」や道徳的なたるみもそのままだった。
 ある養鶏農場は、鳥インフルが発生したにもかかわらず、通報直前にニワトリ約10万羽と鶏卵約200万個を出荷。

 ウイルスが広がる危険性が高いにもかかわらず、無条件で鶏を売らせてほしいと集団でごねた。 
 すると、政府が屈服した。
 韓国各地で鶏卵の運搬車両が農場内まで入り込んだり、作業員が防疫服も着用せずに鶏卵を運んだりするケースが続出した。
 農場の中と外で着衣・履物を徹底して区別している日本では、想像もできないことだ。

 鳥インフルエンザが発生したらどうすべきかは、みんな知っている。
 日本では、その通りにやった。韓国は適当に、いい加減にやった。
 鳥インフルが拡散しようと、そうでなかろうと、カネを手に入れようとした。
 これに政府が迎合した。失敗が続いても、教訓にしていない。
 史上最悪の鳥インフル感染に、あらためて「失敗した国」の姿を見た。

補足、感想など

 なんというか、日本人と比較するな。
 日本人って、顔は韓国人と似ているかもしれないが、スーパーサイア人なのだ。
 そもそも、比較する対象ではあるまい。

 それよりも。
 冒頭でふれた。
 朝鮮日報という会社は、上の政府の対応とか養鶏業者の対応に対して、警告とかの記事を書いたのか。
 こういう状況となる前に、新聞社として「国民」に向かぅて訴えることがあったのではないのか。

 まず、スーパーサイア人である日本人と比較するのをやめよ。
 自分達がこういう状況になることを阻止できなかった「力不足」をこそ、責めるべきではないのか。