▲いや、なにかというと。
中国人曰く。
日本人が中国のレアアースを爆買いしている → レアアースの資源が枯渇してしまう というのだ。
ふ~ん。
ならば、売らなければいいではないか。
日本もどうしても欲しい訳ではあるまい。
価格として、安いからまぁ、邪魔にもなるまい、買っておこうか—てな感じでの購入だと思うのだが。
中国が「売らない」といえば、あぁ、そうですか—じゃ、いいですわ--とか日本人は答えるだろう。
これのどこが問題なのだ?
中国人の「言い方」ってなにかおかしくないか?
はっ、これはもしかして。
かって、鄧小平さんが言った「中東に石油あり、中国に希土あり」てなスローガンを、日本人によって、破壊されたという、日本人悪者論に結びつける気かも。
単なる取引・商行為を、中国人によって、日本人がむりやりレアアースの資源を奪っている式の印象にもっていこうとしているのかもしれない。
中国人って、瀬戸際に追い詰めれれば追い詰められるほど、日本を悪者にして、「反日を激化」して、国民の目をそらそうとしているのだろう。
以下、新聞から抜粋。
中国人が日本製品を大量に購入する現象は「爆買い」と呼ばれるが、それとは正反対の現象が日本で見られる。
東南新聞網は、中国人の爆買いの正反対の現象は「日本が中国の希土類(レアアース)を大量に購入していること」だと指摘、「日本はもうすぐ中国にとって最も貴重な資源を買い尽くしてしまう」と主張する。
記事は、日本は「中国のレアアースを枯渇させようとしている」と主張したうえで、過去数十年にわたって中国から大量のレアアースを輸入し、国内に蓄積し続けていると主張。
一方、中国ではレアアースの違法採掘が行われており、「このままのペースで乱採掘が続けば、そう遠くない将来に本当にレアアースは枯渇してしまう」と指摘。
▲補足、感想など
この記事、奇妙だと思わないか。
冒頭でふれたように、日本にとっては通常の取引なのだ。
それが、日本人によって、中国のレアアースという資源が簒奪されている—てな印象の記事になっていないか。
いやなら、2010年頃、温家宝さんがやったように、日本人へ売らなければいい。
これはなぁ、と思う。
まぁ、中国がどれだけ苦しいか—ということだろう。
政府に批判の目がいかないように、単なる売買が、「日本人による資源の簒奪」に中国国民へ印象操作されているということだろうな。
この記事の背景には、中国と日本との間での「100年間での技術格差」というものがある。
中国には、レアアースを精錬する技術がないのだ。これが上でふれた厳然たる「100年間での技術の蓄積の差」なのだ。
その「100年間での技術格差」の存在を「直視」できないという中国人の「弱さ」を露呈しているということでもあろう。