2016年12月21日水曜日

自分の方がうまくいかないと、日本が悪者になるのか

中国人って、頭が悪いなぁ。
 中国人のもつ悪弊である、ものごとを感情を絡めてみる—てやつだな。

 うまくいかなくなると、他者に責任を押し付け、他者を責めるというやり方だ。
 ものごとを科学的・合理的にみれないということでもあるし、知的正直をバカにしているということでもある。

 つまり、中国人のもつこの悪弊こそが、英国の産業革命に200年も遅れた理由であるし、レアアースの精錬技術も自分で作り出すこともできなかった理由でもあるのだ。

 日本に100年も技術的に遅れてしまえば、当然、技術格差があるのが当たり前ではないか。
 日本には、希土類の「精錬技術」をもっているし、日本に100年遅れの中国人は希土類の精錬技術をもっていない。
 これのどこがおかしい。
 日本がなにか悪いことでもした---というのか。

 日本と中国との間には、100年間という「技術格差」が厳然として存在している—それだけのことだ。

 以下、中国の新聞から抜粋。

中国人の反応】
中国はどうしてレアアースの世界での発言権を失ったのか!?そこには狡猾な小日本が!!

 ネット上で、中国のレアアースの価格が値上がりし、日本などの企業が不満を示すといったニュースが伝わる。価格の値上がりは理解出来ることだ。
 レアアースは再生不能資源で、開発の環境への影響は大きく、中国がレアアース市場の規範になるのは必然である。
 また日本などが安いレアアースを輸入し小躍りすることもなくなる。

 しかし、中国は世界の主要なレアアース供給国であるが、長期に渡り苦しい立場に直面してきた。
 2014年、アメリカ、日本、EUが中国のレアアースにつき貿易訴訟案は、中国の敗訴が裁決され、中国は海外に向けて門戸を開き供給しなければならなくなった。
 西側の言い方では、レアアースはハイテクノロジーの発展に不可欠な戦略資源で、スマホから誘導ミサイルまで切り離せない”工業のビタミン”だ。

 しかし、中国は黄金をジャガイモの値段で売ってきたばかりか、巨大な環境コストを払わなければならなかった。
 中国が問題の深刻さを意識し、レアアースの輸出を制限し始めた時、米日欧は焦りを表し”NO”と言った。

 2012年、国務院白書は中国のレアアースの世界における埋蔵量は23%だと示した。
 現在、中国の3分の2のレアアースはすでに流出し、極めて安い価格で世界各国に売られた。
 アメリカは国内最大のレアアース鉱山を閉鎖し、カナダ、オーストラリアなどの国が次々と閉鎖した。
 日本は大量に中国からレアアースを輸入し山積みにし、すでに3400年は使えるほどに十分だ。

 同時に中国をすり減らすために輸入した余りを積み上げ、中国から輸入したレアアースを第三者に輸出している。
 国内の”ブラックレアアース”の生産は、しばしば禁止しても収まらない。

 ”ブラックレアアース”とは、政府が採掘を承認していない違法に採掘されたレアアースのことである。ここ数年、国内の”ブラックレアアース”は休まず猛威を振り続けている。
 生産が不透明で、適切なデータを統計することが出来ず、社会は真実の在庫を知ることが出来ていない。

 オーストラリアの工業鉱物会社の役員は、以前国際レアアースの例会で、2015年の中国の”ブラックレアアース”の供給量が4-4.5万トンに達すると示した。正規の供給量は10.5万トンである。
 民間が勝手気ままに”ブラックレアアース”を採掘するため、市場の流通量をコントロール出来ず、生産能力過剰の状況は改善されず、レアアースの価格は依然として下げ止まったままだ。

 厳しい制約こそが中国レアアース産業の発展と世界での発言権を増加させる。
 このため2016年の初めから、中国は六大レアアースグループを打ち立てる準備をしている。
 しかし現在の問題は、たとえ中国が市場を新たに規範化しても、レアアースにおける発言権の争奪戦は天秤がすでに傾いているということだ。
 まず、海外では新たなレアアースの供給源が開拓されている。

 日本は太平洋上に初めて巨大なレアアースの地下資源を発見した。
 しかもその埋蔵量は陸地で発見されたすべてのレアアースの総量の千倍を超えるという。
 新しく発見された資源は、日本の中国依存からの脱却を助けるだろう。
 知っておくべきことは、太平洋の南鳥島の一つのプラットフォームの採掘量で、日本の年間の需要を満足させることが出来るということだ。
 この数量は巨大で、なぜなら日本が世界の50%のレアアース原料を輸入しているからだ。

 今年アメリカロッキードマーチン社が、ロボットを使って水中から高濃度の複合金属材料を取り出す考えであることを公表。
 彼らは太平洋中部地区でこの手の仕事に従事し、海底からレアアースを採掘するのは一つの新しい発展方向だ。
 これらのプロジェクトの実施は、世界市場に中国レアアース価格の暴落を出現させることだろう。
 供給が増えれば当然価格も下がり続ける。

 他にアメリカなどの西側諸国は、中国がレアアースの輸出を停止した教訓ののち、つぎつぎと自らを救う対策を制定した。
 環境汚染などの原因でレアアースの生産に積極的ではなかったアメリカ、オーストラリア、ロシア等の国は、レアアースの採掘を開始し、アメリカ最大のレアアース生産メーカーであるモーリー鉱業は、生産規模を2万トンから4万トンに拡大することを決めた。

 さらに切迫しているのは、日本が技術特許を独占していることから、中国企業はレアアースのハイエンド市場にまるで貢献出来ていないことだ。
 例えば中国のネオジム企業はほとんどすべてのハイエンド市場を失った。
 これと同時に日本企業は新たな特許を継続して申請して、特許方面での独占的地位をより強固にすることを試みている。

 聞くところによると2000年前後、日本の住友特殊金属は取引先の名義を借りて中国企業を見学に訪れ、当時の中国企業は知的所有権の意識が強くなく、住友が見学したほとんどすべての企業が自分たちの生産工程を詳しく教えたという。

 このことが中国企業の生産プロセスに狙いをつけて住友特殊金属が大量の特許を申請することを招いた。中国レアアース産業と企業に残された時間は決して多くはない。

補足、感想など

 なにか、資本主義というものを理解していない—そういう文章だな。
 世界各国が、中国からレアアースを買ったのは、価格が安かったせいであろう。
 中国のレアアースの価格が安いのは、環境汚染に対する対処をロクにしなかったためであろう。

 つまり、自国の環境を犠牲にして、世界的にみて、他国より安価を作り出し、世界へ売ったということだ。

 また、中国にはレアアースの精錬技術がなく、日本には精錬技術があった。
 だから。
 日本は原料として安価に買い付け、日本でレアアースを精錬し、その製品を外国へ輸出したのだ。
 そのあたりは、冒頭でふれたとおり、日本と中国との間に、100年間の技術格差があるからであろう。

 このことを中国人が悔しいと思うなら、今から100年という歳月を使って、レアアースの精錬技術を開発すればいいこと。

 上の記事は、上でふれた、資本主義の仕組み、日本と中国との100年間の技術格差というものを無視したような記事となって、なにか日本人が「狡猾に動いている」てな印象へもっていこうとしている。

 そんなことをしたって無駄だ。
 冒頭でふれたように、中国人って、英国の産業革命に200年も遅れるような大ノロマ国ではないか。
 こう書くと、日本人が中国人をバカにしているとでも思うのか。
 そんなことではない。
 単に事実を言っているだけだ。

 英国の産業革命に200年遅れで、日本と100年間もの「技術格差」があるのだ—ということを直視せよ。
 そのことが直視できないばかりに、上の記事のような日本を恨んだような記事になるのだ。

 そんな精神で、新しいものが開発できるものか。
 ハンデはハンデとして認めて、このハンデを撥ね返してやる—という精神こそが、新しいものを作り出せる第一歩だ。