▲妙な表題となった。
いや、ロシアとの交渉で、安倍さんがだまされた—というなら、日本人全体でだまされよう--と思ったということだ。
なぜなら。
日露交渉というものは、安倍-プーチンという両国で高支持率の指導者のいるタイミングでなければ、なしえないからだ。
日本国民からすれば、今の時点で、安倍さんに交渉を一任するしかないのだ。
幹事長の二階さんが、安倍さんに対して、批判めいたことを言っていたが、じゃ、二階さんなら、プーチンさんと「信頼関係」が結べるのか。プーチンさんから交渉相手として信頼されるのか。
もっと、自分ならうまく交渉できるのか?
----できまい。
だから。
表題のごとく。
安倍さんがだまされた—というなら、日本人全員でだまされるということを甘受するしかないということだ。
以下、新聞から抜粋。
Q.今回の首脳会談で一歩を踏み出したと思う。
私どもが聞いていたら、プーチン大統領が考えている信頼醸成の中に、島民のコミュニケーションそして経済協力といったものだけでなく、例えばウクライナ制裁を解除してほしいとかあるいは安全保障面での協力、いろんなことが信頼関係の醸成には入っているように見えるが。
--平和条約締結に向けて、私とプーチン大統領の95分の会談の中において、この制裁を解除することが条件だというような話は一切ありません。
中身についてつまびらかに申し上げることは控えなければいけませんが、そのことは申し上げておきたいと思います。
プーチン大統領も会見の中で自分は経済協力だけ進めて平和条約を後回しにしようなんてことは考えていない、はっきり言いましたね。
一番大事なことは平和条約であるということもはっきり言った。
これは初めてのことです。
ここに注目をしていただきたいと思いますが、この発言、これは95分にわたった首脳会談の成果でもある。
この首脳会談を行うことによってですね、我々は今までの猜疑心を捨て合おうということでは完全に一致できている、できたと思います。
その上において、お互いに必ず約束を果たしていくから信頼醸成のためにそれぞれができることをやっていこうじゃないかと、未来志向で。
この経済協力についても、ウィンウィンの経済協力ですから、日本が何か援助をすると、“経済援助”って間違った言葉を使った野党指導者がいましたけども、それはODAを元G8の国にするはずがない。
日本の企業が日本の企業の利益になるということの中において協力をしていくということですから、お互いウィンウィン、ウィンウィンになっていくという姿がですね、信頼関係の醸成にも当然役立ってきますし、お互いが協力してお互いが豊かになっていくなということを実感する、島民のみなさんも実感することによってですね、より解決策を見いだしやすくなっていくと思います。
▲補足、感想など
言葉としてたしかに曖昧だ。なんのことやら、分からない。
でも。
冒頭でふれた、今、日本人は、安倍さんに一切を委ねるしかないのだ。
タイミングとしては今しかない。
安倍、プーチンのどちらかが欠ければ、もう、日露交渉なんて、いつ可能かさえ予測がつかない。
だから。
冒頭でふれた。
安倍さんがだまされるというなら、日本人全員がロシアに騙されることを「甘受」しようと。