▲アメリカのトランプ大統領は、北朝鮮との会談の日時と場所は決まったと発表した。
実際に会談が行われるか否かは、アメリカの情報機関と北朝鮮の諜報機関との間で、下交渉がなされていて、どこかで「着地点」が見つかったらの話であろう。
ただ。
実際に会談がなされる、なされないは別として、タイムリミットだけは決まったといことだ。
核心はおそらくこうだ。
米国 → 非核化はリビア方式で 北朝鮮 → 非核化に時間などの条件をつけたい 北朝鮮 → 非核化に条件をつけたとき、習近平国家主席からアメリカに牽制してほしい 習近平国家主席 → それはできない。アメリカから報復される 北朝鮮 → そうですか。タイムリミットまでに考えます
てなことではないのかなぁ。
着地点はどのあたりかなぁ。
現金委員長は、スイスへ亡命。甥の金ハンソル氏を次期委員長として、そのままの政治体制を維持させる。金ハンソル委員長のもとで、リビア方式で非核化---ぐらいではないのかな。
この位でないと、アメリカ・トランプ大統領も納得しないだろう。
非核化に条件を—と固執すれば、会談自体が開催されることもあるまい。
すぐに、攻撃が始まってもおかしくないだろう。
以下、習主席との会談の記事から。
2018/05/08(火)
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長は、8日までの2日間の日程で、中国・東北部の大連を訪問して習近平国家主席と会談しました。
中国の国営メディアによりますとキム委員長は、「関係国がわれわれへの敵視政策と安全保障上の脅威を取り除けば、われわれは核を保有する必要はなく、非核化を実現できる」と表明したうえで、非核化に一定の条件をつける考えを強調しました。
▲補足、感想など
中国の習主席の反応が書かれていない。
会談の中身は、冒頭でふれた通り、北朝鮮が非核化に「条件」をつけた時、中国から援助・牽制してほしい—というところにあったのだろう。
しかし、中国の習近平国家主席は、冷たく拒否したということだろうな。
むしろ、「もう、スイスにでも亡命したら」くらいは言われたかもしれない。
まぁ、ハッキリ言って、北朝鮮の金委員長は、四面楚歌なのだ。
後は、金委員長が判断するだけだ。
亡命するか? 米軍からの巡航ミサイルか? を。
トランプさんが言った北朝鮮との会談の期日は明らかにされていない。
5月末か、6月の始めくらいだろう。
それまでに、上でふれた「亡命」か、「巡航ミサイル」かの決断を求められているのではあるまいか。
*追記
中国・習主席と北朝鮮・金委員長の会談の部分のもう少し、詳しい記事があった。
--ここから--
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が再び電撃訪中した。
6月初めまでに予定される史上初の米朝首脳会談を前に、米国の動きを警戒する金氏が習近平(シー・ジンピン)国家主席という「後ろ盾」の存在を改めて誇示し、米国けん制を狙った可能性がある。
習氏と金正恩氏の再会は遼寧省大連だった。
二人はほほ笑みながら肩を並べて海辺を散歩し、外のベンチに座って歓談。
中国国営中央テレビ(CCTV)はトップニュースとして中朝首脳の再会を報道。
約9分間にわたって、二人の急接近ぶりをアピールする映像を流し続けた。
二人の様子は対照的だった。
習氏は終始、にこやかな笑みを浮かべ、身ぶり手ぶりを交えながら、金氏に語りかける姿が目立った。
金正恩氏が壇上で演説した際も、まるで息子を見るような柔らかな視線を注いでいた。
一方、金氏は硬さが目立った。
会談場所にはうつむき加減で入り、習氏と握手をする際も緊張した面持ちのまま笑顔はなかった。
会談中も習氏の話をじっと聞く様子が繰り返し流された。
金正恩氏の緊張の面持ちの裏側には、首脳会談を前に米側の非核化の圧力に対して焦りを募らせているとの見方も出ている。
米国は5月になって、ポンペオ国務長官やボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が、これまでの「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」 (CVID)という表現に代わり、「恒久的で検証可能かつ不可逆的な非核化」 (PVID)ということばを使い始めた。
「恒久的」という表現は将来にわたって核開発の芽を摘むとの米国の強い意思が込められているというのが、韓国の専門家の大方の見方だ。
北朝鮮も過敏に反応した。
朝鮮中央通信によると、外務省報道官は6日、 「北南(南北)首脳会談で朝鮮半島情勢が平和と和解に進んでいるときに相手を威嚇する行為は対話の雰囲気に冷や水を浴びせる」と米国を強く非難した。
対米対話にカジを切って以来、米国批判を控えてきた北朝鮮としては異例の対応だった。
一方、韓国の専門家の間では習氏が金正恩氏を今回の首脳会談に呼んだとみる向きもある。
4月27日の南北首脳会談で署名した「板門店宣言」には、朝鮮戦争を終結させる平和協定の当事者として、南北米の3者、南北米中の4者と明記した。
中国にしてみれば、中国が入らないシナリオが明記されたともとれ、「中国外し」の真意をただしたとの見立てだ。
--ここまで--
習近平国家主席は、「決断するのは金委員長ですよ」と言っただけであろう。
中国としては、金委員長がどうなるか--より、北朝鮮がどうなるか--という部分に関心があるだけだ。
*追記
中国・習主席と北朝鮮・金委員長の会談の部分のもう少し、詳しい記事があった。
--ここから--
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が再び電撃訪中した。
6月初めまでに予定される史上初の米朝首脳会談を前に、米国の動きを警戒する金氏が習近平(シー・ジンピン)国家主席という「後ろ盾」の存在を改めて誇示し、米国けん制を狙った可能性がある。
習氏と金正恩氏の再会は遼寧省大連だった。
二人はほほ笑みながら肩を並べて海辺を散歩し、外のベンチに座って歓談。
中国国営中央テレビ(CCTV)はトップニュースとして中朝首脳の再会を報道。
約9分間にわたって、二人の急接近ぶりをアピールする映像を流し続けた。
二人の様子は対照的だった。
習氏は終始、にこやかな笑みを浮かべ、身ぶり手ぶりを交えながら、金氏に語りかける姿が目立った。
金正恩氏が壇上で演説した際も、まるで息子を見るような柔らかな視線を注いでいた。
一方、金氏は硬さが目立った。
会談場所にはうつむき加減で入り、習氏と握手をする際も緊張した面持ちのまま笑顔はなかった。
会談中も習氏の話をじっと聞く様子が繰り返し流された。
金正恩氏の緊張の面持ちの裏側には、首脳会談を前に米側の非核化の圧力に対して焦りを募らせているとの見方も出ている。
米国は5月になって、ポンペオ国務長官やボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が、これまでの「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化」 (CVID)という表現に代わり、「恒久的で検証可能かつ不可逆的な非核化」 (PVID)ということばを使い始めた。
「恒久的」という表現は将来にわたって核開発の芽を摘むとの米国の強い意思が込められているというのが、韓国の専門家の大方の見方だ。
北朝鮮も過敏に反応した。
朝鮮中央通信によると、外務省報道官は6日、 「北南(南北)首脳会談で朝鮮半島情勢が平和と和解に進んでいるときに相手を威嚇する行為は対話の雰囲気に冷や水を浴びせる」と米国を強く非難した。
対米対話にカジを切って以来、米国批判を控えてきた北朝鮮としては異例の対応だった。
一方、韓国の専門家の間では習氏が金正恩氏を今回の首脳会談に呼んだとみる向きもある。
4月27日の南北首脳会談で署名した「板門店宣言」には、朝鮮戦争を終結させる平和協定の当事者として、南北米の3者、南北米中の4者と明記した。
中国にしてみれば、中国が入らないシナリオが明記されたともとれ、「中国外し」の真意をただしたとの見立てだ。
習近平国家主席は、「決断するのは金委員長ですよ」と言っただけであろう。
中国としては、金委員長がどうなるか--より、北朝鮮がどうなるか--という部分に関心があるだけだ。