▲要するに、一蓮托生ということか。
もう、死ぬも生きるも一緒だよ—とイギリスが言ってくれたということか。
もう、実質的な日英同盟の復活だな。
今、原発を建設するという覚悟は相当なものだ。
でも。
このブログで何度もふれているように、再生エネルギー中心のエネルギー源が主流となるわけがない。
なにかとんでもない「夢のようなおとぎばなし」に踊らせれているような気がする。
やはり、将来のエネルギー源の中心は、原発なのだ。
再生エネルギーが実用化される前に、現行で稼働中ないし休止中の原発も耐用年数が切れてしまう。
すると、原発を新設しなければならなくなる。
そのためには、どうしても原発を建設する「技術」を残していかなければならない。
少しづつでも、原発を新設していかなければならないのだ。
今、イギリスで原発を新設するという話があり、それを日立が作ろうとしているのだ。
安全性ということで過剰な安全装置が付けられている。ために、原発の建設費が跳ね上がっているのだ。
その建設費を日本の銀行などから借りようとしていた。それを日本政府が債務保証するという予定であった。
その借りる債務の全額を英国が保証してくれる—と言ってくれたということだ。
イギリスも、再生エネルギーが主流となるというおとぎばなしを信じてはいないのだろう。
日本にとって、日立にとって有り難いことだと思う。
以下、新聞から抜粋。
2018/05/09(水)
日立製作所が英国中部で計画する原発新設プロジェクトをめぐり、
英国政府は、事業に必要な借り入れの全額を債務保証する案を日立側に提示した。
これまで邦銀からの借り入れは日本政府が債務保証する方針だった。
日立から支援強化を求められていた英政府が、資金面での関与強化を示した格好だ。
これを受け、日立は月内にも投資継続を判断するとみられる。
日立の中西宏明会長と英国のメイ首相は3日、ロンドンで会談し、政府支援を巡って協議した。
英国側は債務保証を含めた支援の意向を伝えて事業遂行を求めた模様だ。
日立は2012年に英原発会社を買収し、20年代半ばの稼働を目指して原発建設計画を進めている。
関係者によると、事業費の総額は3兆円程度を見込み、これまでの交渉では約2兆円を両国の金融機関からの融資で、
残る約1兆円を日立と両国政府・企業の出資でまかなう案が検討されている。
融資には、日本から三菱UFJ銀行など3メガバンクと政府系の国際協力銀行が参加する予定で、従来は政府全額出資の日本貿易保険が3行の融資を債務保証する計画だった。
しかし4月下旬、英政府が日英双方の銀行融資を全額債務保証する意向を日立側に示したという。
これに先だって、日立は英政府の十分な支援が得られなければ事業から撤退する可能性があるとの考えを伝えており、
英国側は支援策の一環で提示したとみられる。
債務保証によって、事故などで融資が焦げ付いた場合は、最終的に英国民が負担を強いられる可能性がある。
日本政府が債務保証する場合に比べて日立の負担が直ちに減るわけではないが、
プロジェクトが失敗した場合のリスクを英政府が負うことで、今後の英政府の継続的な支援が期待できる意味がある。
▲補足、感想など
東日本大震災が2011年か。
もう、7年も原発の新設話などなかったということだな。
冒頭でふれた。
2,040年頃の世界のエネルギー源の予測をみていて、再生エネルギー中心となっていることを、筆者はどうしても信用することができない。
太陽光とか風力は、所詮、補助的なエネルギー源でしかない。
また、他の地熱とか潮力とか実用化されるとしても、2040年ならギリギリであろう。
はっきり言えば、「夢のようなことを言っている」としか思えない。
ほぼ、分かっていることは、再生エネルギーが中心となる時期よりも前に、現在ある原発の耐用年数が切れてしまう—ということだ。
だから。
原発を新設して、「技術」を継承していかなけばならないのだ。
そのことを理解してもらいたい。
だからこそ、英国で原発を新設したいのだ。日立は。
そして、その意味を充分に理解して、英国が手を差し伸べたということだろう。