2014年3月15日土曜日

公用語から英語を外す—とガンビア。

アホな大統領がいる。
 どうして、こんな国の指導者がいるのだろう。

 かってのベネズエラのチャペス大統領とどっこいどっこいだな。
 それだけ、国民のレベルが高くないということだろう。

 なにか国として、国民として唯一の財産とも言えるものを自ら放棄している—と感じる。
 それが表題の言いだ。

 教育というものを考える時、言葉というものを考えざるをえない。
 自国の言葉で、大学院レベルの教育ができる言葉というものは、そんなに多くはない。

 表題にあるガンビアというアフリカの小国では、地元の言葉でどこまでの教育が可能なのであろうか。
 おそらく高等教育は無理であろう。

 だが。
 英語なら可能だ。
 今、ガンビアという国が英語を放棄するということは、自国の子供たちが「高等教育を受ける機会を失わしめるということだ」
 大統領自身の判断というものが、「子供の未来を失わめる」ということであろう。

 今、自分の・自国のもっている財産を見直せ。
 それを賢く使うことを考えよ。

 以下、新聞から抜粋。

 ガンビア大統領、「公用語から英語外す」と英語で発表 
 2014年03月15日  

 西アフリカ・ガンビアの大統領は、英語を公用語から外すと発表。 
 旧宗主国・英国への対抗姿勢を示す動き。 
 新司法長官の就任式の場で、ジャメ氏が決定を英語で発表する様子が、ユーチューブに投稿。
 「今後われわれは自分たちの言葉を話すことにする」と述べた、 英語の代わりにどの現地語を採用するのかについては明らかにしなかった。 

 ガンビアには、代わりとなり得る選択肢がある。
 国民の40%がマンディンカ語、34%がフラニ語またはウォロフ語を話す。
 ジャメ氏自身は少数民族のジョラ出身で、ジュラ人はマンディン語を話す。 
 
 ガンビアは昨年、英連邦(加盟54か国)からの脱退を表明。
 ジャメ氏は、英 国には人権について語る「道徳的土台」が備わっていないと発言。 
 ジャメ氏は「英国人なぜガンビアに来たか。それは象牙取引のため。
 ゾウを捕り尽くしたら、今度はアフリカ人を売り始めた。
 奴隷制度を確立 したのは英国人だ」「彼らが唯一残したもの、それは英語だ」と。 

 ジャメ氏はこれまで人権侵害や報道抑圧を非難されている。
 2008年には同性愛者に国外退去を求めた。
 欧州連合(EU)は、 ガンビアの人権と統治の状況に懸念を示し31億円の資金援助を中止。 


▲補足、感想など

 なにか、ベネズエラの故チャベス大統領に似ているな。

 冒頭でもふれた。
 言葉は、単に意思を通じるためだけにあるものではない。
 その言葉で「高等教育が可能かどうか」を考えなくてはならない。

 えっと、現地のマンディン語 で「高等教育」が可能か。
 おそらく、できまい。
 文字があるのかどうかさえも怪しい。

 だから。
 英語を放棄するということは、ガンビアという国の子供達の未来を放棄することと同じだ。
 愚かしい行為としか言いようがあるまい。

 アフリカの、ガンビアの貧困を断ち切る手段としては、「教育」しかない。
 「教育の価値」を見直せ。
 そして、教育を成り立たせているものが、「英語という言葉」であることを直視せよ。