2014年3月31日月曜日

露・中・イランの新枢軸国。

表題のような記事があってなにかな—と思った。
 言い出しっぺは、佐☓さんなのだが。
 まぁ、アブレ国の3国でなにか—という意味だろうと--と。

 でも、と筆者は思う。
 プーチンさんが、中国の習近平さんと組むということになるわけがあるまい。

 だって。
 プーチンさんって、習近平さんをバカにしているというか、こんなアブナイやつと一緒に仕事ができるかい—とか思っている人だぞ。
 そんな組み合わせがあるわけがない。

 以下、新聞から抜粋。

★【佐藤優の地球を斬る】危険な露・中・イランの「新枢軸」
2014.3.29

 オランダで、G8のうちロシアを除くG7が首脳会議を行い、 「ハーグ宣言」を採択した。
 宣言では<G7として、ロシアの行動を非難し、 今後も協調して行動していくことを確認>。

 <G8ソチ・サミットの扱いについて、首脳間で議論を行った結果、現状では本年6月のソチ・サミットには 参加しないこと、また、2014年6月にブリュッセルで改めてG7首脳会合を開催し、
幅広い議題について議論することとなった>。

 G7の圧力に屈して、ロシアがクリミア併合を撤回する可能性は皆無だ。
 ロシアはG7がソチ・サミットを ボイコットしたことを侮辱と受け止めている。
 再びロシアがG8に参加することを認められた としても、ロシアはそこで真摯な議論を行わず、一方的な宣伝の場として利用するだけだ。

 首脳間の信頼関係が存在しない下でG8を行っても、成果は期待できない。
 ロシアは、二国間交渉を積み重ね、帝国主義的な勢力均衡外交を始めると 筆者は見ている。
 米欧と日本がロシアを追い詰めると、ロシアは中国とイランへの戦略的 接近を強め、モスクワ・北京・テヘランの「新枢軸」が形成される。

 ロシアが中国に接近すれば、直ちに中国軍が尖閣諸島に上陸するというような見方もあるが、 筆者はそのような見方にはくみしない。
 中国はそのような冒険をして経済制裁によって、 エネルギーの輸入ができなくなることを懸念しているからだ。
 ロシアにも中国のエネルギー 需要を全面的に賄う余裕はない。


▲補足、感想など

 冒頭でふれた。
 プーチンさんという人は、確かに豪腕(世界の首脳のうち、実際に自分の手で人を殺したかもしれないという経験をもつ唯一の人だ)ではあるが、頭のいい人だ。
 そんな人が、中国の習近平さんという「頭のキレがも一つ」の人と冒険というかのるかそるか—というような勝負にでるわけがない。

 中国の習近平さんより、日本の安倍さんを頼るだろうな。
 オバマさんとはもう無理としても、アメリカ大統領の次はヒラリークリントンさんだ。

 安倍さんからクリントンさんへの口添えを頼んで、8に復帰するという選択をするさ。
 記事にもあるように、最後の「切り札」は、首脳同士の信頼関係なのだ。

 プーチンさんは、中国の習近平さんとは絶対に組まない。

 だから。
 この佐☓さんの新枢軸国なるものは成り立たないだろうな。
 あるとすれば、イランと中国との組み合わせか。

 まぁ、それもないだろうなぁ。